宮沢氷魚「はざまに生きる、春」は役者として新しい経験

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はざまに生きる、春」の初日舞台挨拶が本日5月26日に東京・テアトル新宿で行われ、キャストの宮沢氷魚小西桜子、監督を務めた葛里華が登壇した。

「はざまに生きる、春」初日舞台挨拶の様子。左から小西桜子、宮沢氷魚、葛里華。

「はざまに生きる、春」初日舞台挨拶の様子。左から小西桜子、宮沢氷魚、葛里華。

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「はざまに生きる、春」ポスタービジュアル

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本作は発達障害の特性により感情を隠すことなく思ったことをストレートに口にする画家・屋内透と、そんな屋内の姿に惹かれる人の顔色をうかがってばかりの雑誌編集者・小向春のラブストーリー。芸能事務所レプロエンタテインメントが“映画をつくりたい人”を募集した「感動シネマアワード」のグランプリ獲得から映画化が決まり、マンガ編集者として働きながら自主映画を手がけてきた葛が長編商業デビューを果たした。

小西桜子

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冒頭の挨拶で早々に「あ、ヤバい。早い……」と、目に涙を浮かべた小西。続く葛も「桜子ちゃんの感動が伝わってきて……」ともらい涙を流してしまい、宮沢は「早くないですか?(笑) まだ始まって3、4分しか経ってないですよ。でも、それだけ皆さんの思いが詰まっている作品」と笑みをこぼす。

宮沢氷魚

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2020年に行われた感動シネマアワードの選考にも携わった宮沢。「たくさん素晴らしい作品が届いた。その中から最終的に数作品が残って、改めて全部を読みました。この『はざまに生きる、春』のまだ荒い台本だったんですが、監督の思いや作品、登場人物への愛情が、すごく伝わってきた。こんな素晴らしいものを書かれる人は絶対に信用できると思ったんです」と振り返る。「脚本の段階から立ち合うことも初めて。自分にとってもすごく新しい経験。自分が選んで『これを映画化したい』と言った以上は、僕にも大きな責任がある。なんとしてでも、いいものにしたいという思いが撮影の1年前から、ふつふつとありました」と深い思い入れを明かした。

葛里華

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宮沢は発達障害の特性を持つ屋内透を演じるに当たって、監督との綿密な話し合いを重ね、当事者とも実際に何度も会ってから演技に臨んだそうで「僕ら役者はもちろん、監督・スタッフなど関わっているすべての人が間違った表現をしないよう、僕らができる最大限の努力をしないといけないという思いがありました。そういう(準備の)時間があったからこそ、自信を持って撮影現場に臨めました」と語る。医療監修が入り、宮沢が透を演じる様子を見てもらうこともあったそうで、葛は「たくさんの発達障害の方と関わってきた方から見て、実際にどういうふうに見えるのか。しっかりと見ていただいた。たくさん議論を重ねて役を作っていきました」と話した。

小西桜子

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左から小西桜子、宮沢氷魚。

左から小西桜子、宮沢氷魚。[拡大]

冒頭の涙の理由を問われた小西は「撮影から2年が経って、もう忘れていることがあるんじゃないかと不安もあったんですけど。この場所に立って、氷魚くんとも撮影以来2年ぶりに会うと、ぱっと鮮明に思い出すことがいろいろあって。心の中にずっと残ってるものがあったんだなと感じて」と、心境を告白。試写会で「温かい気持ちになった」という感想が多かったことにちなみ、登壇陣が「最近温かい気持ちになった瞬間」を語る場面も。MCが「宮沢さんがいると温かい気持ちになるのでは」と尋ねると、小西は「めちゃくちゃなります」と同意し、「それこそ取材はオンラインだったんですけど、画面越しでも温かい気持ちになりました……すごくマイナスイオンが出てる」とほほえむ。「癒やし系」と言われることが多いという宮沢は、最近も「氷魚くんって空気清浄機みたいだよね」と言われたことを明かして笑いを誘った。

宮沢氷魚

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また忘れられないシーンを問われた宮沢は、透が雨を気にせずに楽しむ場面を挙げ「透くんの純粋さ、まっすぐさがあらわになるシーン。気が付いたら後先考えずに楽しむことへの気恥ずかしさを感じることが多くなっていた。透くんのように何事も飛び込んでみて、思い切り楽しめたらと思えたので、僕は、そのシーンが一番好きです」と回答。最後には「本当に温かい気持ちになれる作品。純粋に感じたことを大切にしていただきたいです。少しでも笑顔になって、うれしい気持ちになっていただけたら、すごく報われます。まだ始まったばかりですが『はざまに生きる、春』をよろしくお願いします」と話して、イベントの幕を閉じた。

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(c)2022「はざまに生きる、春」製作委員会

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宮沢氷魚「はざまに生きる、春」は役者として新しい経験(写真11枚) https://t.co/lOoaAzwHsA

初日舞台挨拶

監督さん(写真の右の方)が、マンガ編集者なのですね。そして、小西桜子さんが演じる春は雑誌編集者。

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