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本作は、小説家になる夢を持ちながら出版社で働く園田修一と、その同棲相手である清川莉奈の物語。ふとしたきっかけでともに働くこととなる2人だが、周囲にちやほやされる莉奈に対し修一は嫉妬心を抱くようになり、いつしか喧嘩が絶えなくなっていく。修一を黒羽、莉奈を穂志が演じた。
黒羽のキャスティングは藤井による推薦だったそう。藤井は「監督の山口もまだ若手ということで、一緒に作り上げてくれる俳優がいいなと。黒羽さんはステージでたくさん活躍されていて、映画ももっとやっていきたいとおっしゃっていたので。駄目元でオファーしたら快諾していただけました」と理由を説明。黒羽は「うれしいです。『藤井さん推薦!』と大きい字で書いてくださいね」と報道陣にアピールし、「以前ドラマでご一緒して、次は映画を作れたらいいねと話していて。約束を実現できるチャンスだったので、こちらこそお願いしますという気持ちでした」と笑みを浮かべる。
一方、穂志はオーディションで役を射止めた。莉奈という複雑な役どころについて「『仕方ない』と割り切るのが苦手なところとか自分と似ています。あとは、どこにいてもちょっと孤独を感じちゃうところも。人間って1人ひとりがいろんなものを抱え、いろんなことで悩んでいるので、皆さんも共感できるところがあると思います」と語りかける。
撮影中にはキャスト自身も演じながら感情を揺さぶられ、黒羽が号泣したというエピソードも。山口が「黒羽さん自身が言いたくないことを、役として言わなければならないシーンがあって。カットのあとにひざから崩れ落ちて泣いていました」と証言すると、黒羽は「殴られたかのようにダウンしましたね。自分でもそんなふうになるとは思わなくて。役と自身の“揺らぎ”みたいなものに襲われました」と述懐。穂志も泣きながら思わず黒羽に抱きついた瞬間があったそうで「もう少し黒羽さんとの精神的なつながりが欲しいシーンだったので、きっと莉奈は普段から修一に抱きついてたかもと思い、台本にない部分を物理的に埋めさせていただきました。黒羽さんなら許してくれるだろうなと思ったからできたことです」と回想した。
最後に穂志は「周りと比べて自分は駄目だと思ってしまう方も、駄目な部分も丸ごと認めて愛していけるように、そのお手伝いをこの映画ができたらうれしいです」と観客に伝える。黒羽は本作の「きっと大丈夫、多分。」というキャッチコピーを挙げて「肩をそっと押してあげている優しさがあふれているみたい。この映画を観た皆さんにも受け取っていただけたら」と思いを込めた。
「生きててごめんなさい」は2月3日よりシネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Completion screening event of new movie "Ikitete gomennasai" at Cine Libre Ikebukuro on 23 Jan 2023 - Kuroba Mario & Hoshi Moeka; showing from 3 Feb 2023
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