LGBTQへの迫害を告発するドキュメンタリー「チェチェンへようこそ」公開

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ドキュメンタリー「チェチェンへようこそ―ゲイの粛清―」が、2022年2月26日に東京・ユーロスペースほか全国で公開される。

「チェチェンへようこそ―ゲイの粛清―」ポスタービジュアル

「チェチェンへようこそ―ゲイの粛清―」ポスタービジュアル

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チェチェン共和国当局によるLGBTQ迫害を告発する本作。ノンフィクション作家のデヴィッド・フランスが監督を務め、反LGBTQ体制に命を懸けて立ち向かう活動家グループを追った。

フランスは「撮影も終わり、地下活動パイプラインのメンバーと別れるとき、この作品を発表し私が撮影したことが公になれば、もう二度とここへ戻れないとわかっていた」「彼らの無私無欲で人道的な行動、あらゆる困難に立ち向かう実直で勇敢な活動を目撃する機会を与えてもらった。そのことに感謝している」とコメントしている。

YouTubeでは予告編が公開中。

デヴィッド・フランス コメント

私はジャーナリスト兼作家としての長年の仕事の中で、差別を受け、無視され、憎悪されているアウトサイダーや、社会の極限に追いやられた人々に焦点を当ててきた。

ドキュメンタリー映画の制作において、私はアウトサイダー活動を主題としている。最初の映画作品「How to Survive a Plague(疫病を生き抜く)」では、伝染病がもたらした混乱に対する社会の対応を変えるべく、専門家でもない市井の人々がAIDS活動家として立ち上がった運動初期の様子を記録した。次いで、急進的なジェンダー運動の始まりを描いた「マーシャ・P・ジョンソンの生と死」では、現代のLGBTQ活動の礎となっただけでなく、1970年に性的マイノリティ権利団体を設立した活動家に着目した。

本作「チェチェンへようこそ―ゲイの粛清―」は、この三部作の最後にあたる。今回も常識を超えて活動するごく一般の人たちを撮影しながら、ずっと心に抱いている疑問を投げかけている。あえて問題に目を背ける人々がいる中、彼らはなぜ甚大なリスクを冒してまで活動に取り組むのか。つまり、何がその英雄的活動を支えているのか。

撮影も終わり、地下活動パイプラインのメンバーと別れるとき、この作品を発表し私が撮影したことが公になれば、もう二度とここへ戻れないとわかっていた。彼らの活動の尊さに感謝の涙があふれた。彼らの無私無欲で人道的な行動、あらゆる困難に立ち向かう実直で勇敢な活動を目撃する機会を与えてもらった。そのことに感謝している。

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河村書店 @consaba

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