「アルビノの木」の
笠松が幻のニホンオオカミを題材にしたマンガを構想するものの、うまく描けず悩む草介役で出演。阿部が1人2役でミドリと草介が描くマンガのヒロイン・梢を演じた。
笠松は「監督の全身全霊の愛を感じる事ができる、暖かい作品になっています」と述べ、阿部は「『リング・ワンダリング』とは、『人が方向感覚を失い、無意識のうちに円を描くように同一地点を彷徨い歩くこと』を指す、とのこと。この映画で、ぜひそんな感覚を疑似体験してみてください」と呼びかけている。
また金子は「オリンピックに向け再開発が進む東京に対し言葉にならない不安を抱いていた私は、ある日突然、東京の地面の下から発掘された遺物をきっかけに、この土地が持っている過去の記憶が蘇る物語を発想しました」とつづり、「主人公を演じる笠松将さんの野生的な佇まいと眼差し、ヒロインの阿部純子さんが持つ神秘性。この二人以外はなかった、と確信する彼らの魅力が、一夜の儚い夢のような物語を実現させてくれました」と振り返った。
金子と吉村元希が脚本を手がけ、
笠松将 コメント
金子監督とは、沢山の意見交換を行いました。監督の全身全霊の愛を感じる事ができる、暖かい作品になっています。
草介という役については、先の事は一切考えず、目の前のことだけに熱中する事を大切にしました。
不思議な世界のお話です。ただ、もしかしたら僕たちもこの主人公のような体験を知らず知らずの内にしているのかもしれない。
この作品に出会い、僕には知らない事があまりにも多いという事に気付かされました。大切なものをもっと大切に生きていきたいと思います。
とても繊細で、優しい、ヒューマンドラマです。思い悩むこの時代の全ての人が、優しくなれる作品です。
阿部純子 コメント
金子監督の作る映画の美しさは、まるで墨絵のような深みがあります。
日本でしか見られない壮大な自然が、ひとりの登場人物として雄弁に語り出し、いつの間にか物語を凌駕しているのです。
初めてロケ現場に足を踏み入れた時、一切の妥協を許さない監督の作品に対する姿勢に圧倒されたことを覚えています。
私は、ただ、その映画の登場人物として、自然の中でそこに“ある”ことができて、本当に幸せでした。
「リング・ワンダリング」とは、「人が方向感覚を失い、無意識のうちに円を描くように同一地点を彷徨い歩くこと」を指す、とのこと。
この映画で、ぜひそんな感覚を疑似体験してみてください。
金子雅和 コメント
自然と人間の関係を描いた初長編監督作「アルビノの木」の公開が終わったあと、オリンピックに向け再開発が進む東京に対し言葉にならない不安を抱いていた私は、ある日突然、東京の地面の下から発掘された遺物をきっかけに、この土地が持っている過去の記憶が蘇る物語を発想しました。
本作のタイトルは、漫画を描くことに没頭する若き主人公が体験した、現実と幻想の間を行き来する「命の旅」を表わしています。
主人公を演じる笠松将さんの野生的な佇まいと眼差し、ヒロインの阿部純子さんが持つ神秘性。この二人以外はなかった、と確信する彼らの魅力が、一夜の儚い夢のような物語を実現させてくれました。ぜひ劇場でご体験下さい。
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「リング・ワンダリング」
2022年2月シアター・イメージフォーラムほか全国で公開
映画ナタリー記事(金子監督、笠松将さん、阿部純子さんのコメントあり)
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