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“社会を彫刻する”芸術家ヨーゼフ・ボイスの記録映画が公開、坂本龍一のコメントも

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「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」

「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」

芸術家ヨーゼフ・ボイスのドキュメンタリー「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」が、3月2日に封切られる。このたびYouTubeにて予告編が公開された。

「芝居に夢中」のアンドレス・ファイエルが監督した本作は、第2次世界大戦後のドイツで、「社会を彫刻する」ことを掲げて活動したボイスの姿を捉えたもの。ボイスは脂やフェルトを使った彫刻やパフォーマンス、観客との対話というアートによって「誰もが社会形成のプロセスに加わるべきだ」と訴えかけ、議論とセンセーションを巻き起こした。予告編には、ボイスの活動風景や「未来に向けて運動してゆくべきだ」「挑発すればそこで人は活気づく」「芸術だけが革命的な力を持つ。芸術によって民主主義はいつか実現する」といった彼の言葉が収められている。

またこのたび、ボイスから影響を受けたことを公言している坂本龍一の推薦コメントが到着。坂本は「よけいな説明が少なく、しかも洗練されたサウンドデザインが施されていて、よいドキュメンタリーは、それ自身がアートだと思う」と感想を寄せた。

「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」は東京・UPLINK渋谷、UPLINK吉祥寺、神奈川・横浜シネマリンほか全国で順次公開。

坂本龍一 コメント

よけいな説明が少なく、しかも洗練されたサウンドデザインが施されていて、
よいドキュメンタリーは、それ自身がアートだと思う。

今まで知らなかった、ボイスの繊細さ、傷つきやすさと真剣さ、
夢想家と理性の人という両面を知ることができた。
そして「傷」というのがボイスの芸術を解く鍵ではないかということも。

資本主義が終焉を迎えている今、その先を見据えた経済・芸術を唱えたボイスの思考を知る、格好のドキュメンタリーだと思う。

(c)2017 zero one film, Terz Film

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