淑女は何を忘れたか

シュクジョハナニヲワスレタカ

上映時間:72分 / 製作:1937年(日本) / 配給:松竹大船

解説 いつも女房の尻に敷かれている大学教授の小宮が、突然大阪から上京してきた姪の節子に刺激され、発奮。口げんかをしても引き下がらず、初めて女房に平手打ちをくらわす。それ以来、夫婦の仲はかえって良くなるのだった……。小津安二郎のトーキー第2作。晩年の小津作品に頻出する、中年もしくは老年夫婦と、若い世代の娘の間の対立を含んだ信頼関係というテーマが、初めて大きく取り扱われた作品である。しかし、晩年のそれとは違い、全編に小津の西洋指向、モダニストぶりがあふれ、見事なソフィスティケイテッド・コメディとなっている。めったに雨の降らない小津作品中、これは珍しくも雨の降る一編。助監督で吉村公三郎が参加。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:小津安二郎

キャスト

麹町の夫人時子:栗島すみ子
大坂の姪節子:桑野通子
その夫小宮:斎藤達雄
大学の助手岡田:佐野周二
牛込の重役杉山:坂本武
そのマダム千代子:飯田蝶子
大船のスター:上原謙
吉川満子
その子藤雄:葉山正雄
近所の小学生富夫:突貫小僧

料亭の女将:鈴木歌子