犬好きだが、自分を動物に例えるなら猫。母親と姉がおり、女性の涙には弱い。高校時代からバンド活動をしており、芸能界にはスカウトがきっかけで入った。
学芸大青春のメンバー5人を冨士原良が解説
──ここからはジュネス1人ずつのイラストを見ながら、具体的にお話を伺っていければと思います。またメンバーから冨士原先生に質問も預かっておりますので、それにもお答えいただけますと。
──第一印象はどんな感じでしたか?
今と印象が全然違うんですよね。最初はもっとツンツンしていて、自分に自信があるってことをものすごく表現しようとする子だったというか。後からプロデューサーさんに聞いたら、当時は周りの大人たちに対して自分の爪痕を残そうとがんばっていたらしいです(笑)。
──あはは(笑)。今はどのようなイメージに変わりましたか?
不思議な空気があるなと。しゃべっていなくても存在感はあって、興味なさそうに見えて実はちゃんと興味を持っていたり。蓮くんとはまた違った不思議系男子な気がします。
──ビジュアル的にはどれくらいご本人を再現されているんでしょうか。
勇仁くんが一番似てるとプロデューサー陣にも言われます。肌の色もちょっと温かみのあるイエローベースというか。あと唇がちょっと厚いのと、目が切れ長でピッと上がっている感じ。何より、本人のローテンションな雰囲気がよく出ていると思います。
──冨士原先生から見た、勇仁くんのよさを教えてください。
勇仁くんはセクシー担当みたいな立ち位置じゃないですか(笑)。でもそれよりも「じゅねルーム」などで急に出る素の部分。負けず嫌いだったり、男の子っぽいところがミソなのかなと思います。冷めてるように見えて、実は中身はアツい。
──では最後に勇仁くんからの質問を。「いつもどんな空間でイラストを描いていますか?」とのことです。
作業に集中できるように、ヘッドホンで外の音をシャットアウトしてます。部屋の中にはパソコンと机とウォーターサーバーだけ。あとは雑誌がちょっと積んであるぐらいです。家にあんまり本を置きたくなくて、電子書籍で買ったり、ある程度読んだら捨てちゃったりしてます。
──陽介くんの第一印象を教えてください。
最初から明るい、人見知りしない子でした。ずっとあのテンションでしゃべってるイメージです。
──根は陰キャと本人は自称してますけど、それは特に感じることはなかったですか?
むしろ見た目だけだと最近はさらに垢抜けてきてるので、自分からしたら陽キャだ……みたいな感じ(笑)。でも実際に話すとフレンドリーで、誰にでも分け隔てなく接してくれます。
──イラストに起こすにあたって、ホクロ以外に本人の特徴を活かしたところはありますか?
くりっとしていてかわいい目ですかね。髪型もわりと重ためだったのでマッシュに。今どきの男の子っていうイメージで描きました。
──では、陽介くんの魅力を一言で挙げるなら?
犬っぽいところでしょうか。「じゅねルーム」で走り回っているときとか、彼に耳と尻尾が見えるように感じます(笑)。身振り手振り、リアクションも大きい。たぶん陽介くんに関しては、皆さんが2次元から受ける印象そのまんまだと思います。
──最後に、陽介くんからは「メンバーの中で一番絵にするのが難しかったのは誰ですか?」と質問がきております。
ええっと、優輝くんですかね。本人の見た目は普通に印象のいい男の子なので、どうやって絵でエリート感を出せばいいのか悩みましたね。
──その辺りは、次の優輝くんのパートで詳しく教えてください。
──先ほどチラッとお話が出ましたが、最初に会ったときは印象のいい男の子だったという。「厳格な家庭に生まれ、生命理工学を学ぶ現役の大学生」とプロフィールにあるように、育ちがよさそうな子だったんですね。
でも、見た目的には本当に普通の印象でした。賢いことだったり、いいお家柄っていうのを何も知らずに会っただけだと一般的な男子大学生でしたね。しばらくしてからまたお会いする機会があったんですけど、急にスマートになってるし垢抜けてるしで、こんなにも伸びるんだ!みたいな。スカウトされる方の目ってすごいんだなって思いました。
──キャラクターデザインでこだわったポイントはどこですか?
エリート感というか凛々しさが欲しくて、眉毛の角度は意識しました。だから本人はこんなにキッという感じではないです。優輝くんは実際のビジュアルより、プロフィールを重視して反映していますね。
──優輝くんの魅力というのは?
陽介くんだったら明るい、勇仁くんだったらセクシーみたいに、ひとつだけ突出しているものがいい意味で少ない。全部の点数が高いんです。それと周りを見る目もあって、みんなをまとめることができる。メンバーを見守るお母さんのような空気がありますね。
──優輝くんからの質問は、「普段どんな音楽を聴かれますか?」とのことです。
主に仕事中の話になるのですが、Apple Musicにチルアウトな楽曲をまとめたプレイリストがあって、基本的にはそれをかけています。賑やかな感じの音楽は最近全然聴かなくなっちゃって。歌詞も日本語以外のほうが好きです。ストーリーが頭の中で描かれちゃうのも、仕事中はちょっと違うかなと思うので。
──将綺くんは最初にお会いしたときいかがでしたか?
あんまり覚えてないんですよね……(笑)。
──えっ、こんなにもキャラが強いのに。
最初はこんなキャラじゃなかったですよ! どこに隠し持っていたんだみたいな。優輝くんに次いで、普通の男の子その2って感じでした(笑)。自分や事務所の社長さんとか大人たちが大勢いる中での挨拶だったので、たぶんカチカチだったんだろうな。
──あはは(笑)。
でも最初にみんなの歌も聴かせてもらったんですけど、声の印象が一番残っていたのが将綺くんです。その後に「じゅねルーム」とかで、こんなに面白い子だったんだと知りました。
──では、活発なイメージのビジュアルにしようという意識は特になかったんですか?
メンバーの中で一番身長が高くて、短髪でっていう要素を入れたら自然とできあがりました。あとバランス的にみんなのお兄さん的な位置を意識していたので、初期ビジュアルは表情が柔らかいですね。
──将綺くんの魅力を教えていただけますでしょうか。
彼はたとえ嫌いなものでも苦手って言い換えたり、ネガティブな言葉を使わない印象があって。ジュネスはツッコんだりツッコまれたり、ハッチャけたりっていう高低差がある中で、常に平和な雰囲気を維持できているのは将綺くんの言葉選びのおかげが大きいのかなと思います。
──なるほど。将綺くんからは「煮詰まったり作業が止まったときのリラックス方法はなんですか?」と質問をいただきました。
最近は床に寝転んでずっとパズルゲームをしてます。無心で延々とプレイして、連鎖が起きるのをひたすら眺めてるとストレス発散になるんです(笑)。
──最後は蓮くんです。まず第一印象から教えていただけますか?
今も昔もずっと掴めない(笑)。ジュネスのメンバーでいるときも積極的にしゃべるわけではないんですけど、その場の空気から離れているわけではない。でも急に大きい声で笑ったりもして、本当に何を考えてるかわからないなって思います。
──蓮くんなりに楽しんでいるんですかね。
うーん、わからないです(笑)。
──そんな未知な部分が多いながらも、キャラクターデザインとしてはどんなところにこだわりましたか?
表情が読めない感じは意識しました。インタビューの冒頭で言ったように、下まぶたの表情筋を上げてはいるんですけど、心から笑っているようには見えない感じを狙っています。
──そうなんですね。では、蓮くんの魅力はどこでしょうか。
空気感だと思います。オープンなタイプではないけど、人を寄せ付けないわけでもない。わからないからこそ興味が湧いて、それがまた人を惹き付ける。そんな魅力がありますね。
──蓮くんからは「創作するうえで、何からインスピレーションを受けますか?」と質問がきております。先ほど、ファッションのコレクションブックを見たりするとおっしゃっていましたが……。
写真だったり文章だったり、目にしたものでいいなって思ったものはすべて保存するようにしています。最初のほうに言ったこととつながるんですが、その存在を忘れていたとしても、自分の感覚のバリエーションは確実に増えているとは思うので。そういうふうに、普段からアンテナを張って過ごしていますね。
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2020年4月1日更新