学芸大青春が新たな音楽性に挑んだ2ndアルバム「PUMP YOU UP!!」全曲解説インタビュー|もっと近くに5人を感じて

学芸大青春の2ndアルバム「PUMP YOU UP!!」が12月1日にリリースされた。

昨年12月発表の配信シングル「Hit me !」以降、ハードでシリアスな本格EDMナンバーを中心に発表してきた学芸大青春。本作の前半は、その集大成としてヒリヒリした緊張感をはらむスリリングなダンスナンバーで占められている一方、後半にはミディアムチューンやメロウなバラードなど、バラエティに富んだ楽曲群が収められている。また全体を通してソロ曲やデュオ曲が多数含まれ、メンバーが詞曲に携わった楽曲も収録されるなど、今の彼らをあらゆる側面から表現する意欲作となっている。

今回の特集では、メンバー5人によるアルバム全曲解説企画を実施。各収録曲において彼らが感じたことや音楽的にこだわったポイントなどを語ってもらった。ぜひ実際にアルバムを聴きながら読み進めてみてほしい。

取材・文 / ナカニシキュウ撮影 / 須田卓馬

アルバム全曲解説

1. Hit me !

南優輝 アルバムの1曲目としてふさわしい曲だなと思います。「PUMP YOU UP!!」というアルバムタイトルには「難しいご時世だからこそ、みんなで一緒にアゲていこうぜ!」という気持ちを込めているんですが、この「Hit me !」はまさに僕たち自身もお客さんもテンションが上がる曲だし、思わず踊り出したくなるような激しいトラックになっていて。

相沢勇仁 この曲を配信シングルとして出したとき(2020年12月リリース / 参照:学芸大青春「Hit me !」インタビュー)は、それまでの楽曲とテイストが違ったので、ファンの方もびっくりしたと思うんです。だからこそ、これがアルバムの一発目にあるのはすごくいいなと思いますね。全員の「2年目はこうしていこうぜ!」という気持ちを統一して最初に出した曲だったんで。

優輝 それまではさわやかなダンスミュージックが多かったところを、この曲からゴリゴリのダンスミュージックをやるようになりましたし、今の僕たちのスタイルを象徴する1曲だと思います。

勇仁 最初にこの歌詞を見たときは耳が痛かったというか、自分自身の甘えとか自信のなさを言い当てられているような感覚があったんですよ。そんな自分を鼓舞するような楽曲だったので、レコーディングではほかの曲以上に必死だった記憶がありますね。

2. HOLD US DOWN

星野陽介 突然ですが、マンガ「金色のガッシュベル!!」に出てくる「ドラグナー・ナグル」って呪文、知ってますか? テッドというキャラが戦闘開始時に使う始動用の強化呪文なんですけど。3rdライブ(2021年夏に行われたツアー「学芸大青春 3rd LIVE TOUR 'Hit your City!!'」)では、この「HOLD US DOWN」を1曲目に披露したことで自分たちの肉体とエネルギーを一発でブチ上げられたなと思っているんです。なので、僕的に「HOLD US DOWN」はジュネスにとっての「ドラグナー・ナグル」なんですよね。

優輝 早口でまくし立ててきた(笑)。

内田将綺 今年6月にリリースしたシングル「Hit the City!!」のカップリングとして出した曲なんですけど、ちょうど表裏一体のような2曲で。「Hit the City!!」が僕たちの表面だとすると「HOLD US DOWN」は裏面というか、僕らが人間として感じている内面的なものをストレートに表している楽曲だと思います。個人的には、今後はこういう曲でもライブを盛り上げていきたい気持ちがあるので、そんな意思も詰まっている1曲ですね。

勇仁 ラップでこだわった部分としては、怒りを爆発させるというよりはふつふつと湧き上がる感情を声に乗せられたらいいなと。言葉1つひとつを噛みしめながら言っていく感覚でラップしました。

3. Present Day

勇仁 これは僕のソロ曲ではあるんですけど、自分だけの曲としてではなく学芸大青春の代表として歌う感覚でしたね。歌詞の世界観も「次元や時空を超えて大切な人に会いに行く」というテーマで、自分たちのコンセプトをそのまま反映したような楽曲ですし。イントロがベースのリフから始まっていたりとゴリゴリにハードなダンスミュージックになっているので、最初にデモを聴いたときは「この世界観を表現するのは大変だろうな」と思いました。ただ、すごく好きな世界観でもあったので、自分なりに真正面からぶつかっていけましたね。

相沢勇仁

相沢勇仁

優輝 ソロ曲もデュオ曲もそれぞれイメージに合ったメンバーが割り当てられているんですけど、僕はこの曲を歌うのが勇仁ですごくよかったなと思っていて。勇仁は普段からロマンチックなことを言ったりするし、ライブでも煽ったりするタイプだから、こういう熱い意思表示をする曲には一番適任だと思いますね。

将綺 今回ユニット曲が増えた中で、唯一ソロで歌っているのが勇仁なんです。アルバムの流れとして、5人曲ではない一発目がこの曲というのもいいなと思いますね。蓮は「俺が一発目に行きたかった」と言ってましたけど。

仲川蓮 言ってない、言ってない(笑)。

勇仁 (笑)。ベースがカッコいい曲なんで、できるだけ低音がしっかり鳴る環境で聴いてもらいたいです。スマホのスピーカーとかだとあまり低音が聞こえないと思うから……。

将綺 せめてヘッドフォンとかで聴いてほしいですね。

優輝 できればスタジオを借りてもらいたい。

勇仁 そこまでしなくてもいいけど(笑)、大きなスピーカーでガンガン鳴らしてもらうのが理想ではあるよね。

4. Hit the City!!

将綺 シングルとして出した曲なので、単体で聴いてくれていた方が多いと思うんですけど、アルバムに入ったことでまた違った聞こえ方になった感覚があります。その変化を楽しんでほしいですね。ストレートにジュネスのイメージを形作ってくれる楽曲だなというふうに感じています。

優輝 アルバムの冒頭はずっと今の僕たちのスタイルを提示する楽曲が並んでいて、その流れに「Hit the City!!」が入ってくることで、今度はみんなを巻き込んでいく流れになっているように僕は感じているんです。3曲目まではある意味“観て聴いて”楽しんでもらう流れなんだけど、ここからは“一緒に楽しむ”みたいな。本来であれば、ライブで「Oh oh oh oh oh」のところとかをお客さんと一緒に歌いたいんですよ。コロナ禍の現状ではまだ無理なんですけど。