ジュネスの楽曲やラジオは全部チェック
──グループ全体の話に戻りますが、冨士原先生がジュネスの中で一番好きな楽曲を教えてください。
「youthful days」が一番好きです。あの爽やかさが、自分の中でジュネスに感じている青春っぽさとマッチします。ジュネスの絵を描くときは彼らの曲を流してるんですけど、初期の曲数が少なかったときは「youthful days」をずっと聴いてました。みんな声質がそれぞれ違って、個性があるのがいいですよね。
──冨士原先生は、ジュネスの活動をどれくらい追っていらっしゃるんですか?
曲とかラジオとか、あるものは全部チェックしてますね。ジュネスに限らず、自分が仕事で関わった作品は基本的に追うようにしています。
──キャラクターを生み出したからには、責任を持って見守るという感じでしょうか。
キャラクターへの理解を深めないと、新しい表情を描くことができないと思うので。自分の技術の成長のためにも、ですね。
──先日、学芸大青春の1stライブ「WHO WE ARE !」が5月1日と8日に東京・harevutai -IKEBUKURO LIVE SPACE-で開催されることが発表され、冨士原先生が描いたライブの告知ビジュアルも公開されました。ステージ衣装を着用したジュネスのみんなが新鮮だったのですが、これは冨士原先生がデザインしたんですか?
ジュネスの衣装は基本、スタイリストさんに入っていただいてるんです。まず大まかな服の形や雰囲気の指定があって、その後に自分が細かな部分の柄や配色を考えていきます。今回は赤い衣装で、胸元の装飾と、全員に同じ指輪をつけましょうというオーダーがありました。
──今回の衣装で、冨士原先生のアイデアが反映された部分というと?
1つ挙げると、将綺くんのジャケットの襟がヒョウ柄というのは自分で加えました。かわいいなと思って。
現実世界の自分たちと同じ時間を生きていることが魅力
──冨士原先生ご自身は、今後やってみたいお仕事とかはありますか? 例えばマンガも作画だけじゃなく、イチからお話も考えたいとか。
それはまったく予定がないです。ストーリーが全然頭に浮かばないタイプで、ゼロからでなく、何かアイデアがあるところに絵を添えるほうが得意なんです。大きな夢があるというよりは、今のままもっとがんばり続けられたらなって感じですかね。仕事も減らさず、今のペースで描いていけたらいいなと。
──堅実ですね。
あまり先のことを考えるタイプじゃなくて、考えられたとしても数カ月先とかなんです(笑)。美容の専門学校に行っても絵の道に進みましたし、この先も急に何か別のことをやってみたくなるかもしれない。もうさすがに新しい業界に飛び込む勇気はないですけど、イラストレーターとしての延長線上で新たな挑戦ができるならやってみたいとは思いますね。学芸大青春のキャラクターデザインを引き受けようと思った理由も、これまで全然触れたことがない新しいコンテンツだったからなので。そういう、好奇心が刺激されるものを今後も仕事にしていけたらいいなと思います。
──では、冨士原先生から見た学芸大青春の魅力を教えてください。
やっぱり彼ら自身がコンテンツであり、2次元にも3次元にも存在するところでしょうか。人間だから成長もするし、変わっていくところもある。現実世界の自分たちと並行で生きていて、彼らと同じ時間を過ごしながら見守っていけるのが最大の魅力だと思います。
──変わっていくからこそ、応援するほうとしても目が離せないですね。
活動を通して新しい部分もどんどん出てきて、彼らの全部を知れることはないのも面白さだと思います。
──ありがとうございます。最後に、学芸大青春のメンバーにエールを送っていただけますか?
なんだろう……。あっ、これからも青春し続けてほしいです!
──まさにですね(笑)。
青春と書いて、(ジュネス)とふりがなを添えておいてください(笑)。
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2020年4月1日更新