学芸大青春|この熱量に付いて来られる?加速する5人が全国へと繰り出す

2次元と3次元の2つの姿で精力的に活動するダンス&ボーカルグループ、学芸大青春の最新シングル「Hit the City!!」が完成した。

この楽曲は渋谷を舞台にひと夏の夜の出来事が描かれたグループ屈指のパーティチューン。これまで以上に複雑な楽曲を、5人が息の合った歌声やラップで表現している。2次元と3次元の要素をますます融合させて好評を博した2ndライブの手応えや、そこでいち早く披露したシングル「Hit the City!!」に込めた思いを聞いた。

取材・文 / 杉山仁

やっぱりライブが好き!

──皆さんは5月4日に2ndライブ「Hit you !」を開催しました。ライブを終えての率直な感想を聞かせてもらえますか?

相沢勇仁 めちゃくちゃ楽しかったです!

南優輝 今回は残念ながら無観客公演になりましたけど、僕たちはやっぱりライブが一番好きなんだなと改めて実感するような機会でした。

──ライブに向けた練習や、公演当日の中で印象に残っていることを教えてください。

星野陽介

星野陽介 僕たちはまだまだステージに立った経験が少ないので、まずは会場のKT Zepp Yokohamaをイメージしながら練習することが大変でした。でも優輝が集中して練習している姿を見たときに、「会場を想像しながらやっているんだな」ということが伝わってきて、それがヒントになりました。メンバーと一緒に練習することで学べたことは多かったです。

──観てくれる人たち全員に楽しんでもらうために、当日の会場をイメージしながら練習を進めていったんですね。

優輝 そうなんです。ほかにもメンバーそれぞれに当日に向けて成長していったことがいろいろあったと思うんですけど、勇仁で言えば、ライブに向けてダンスがより一層仕上がっていったように思いました。本番に向けての追い込みがすごく印象的でしたね。

勇仁 ダンスがうまい優輝に褒めてもらえるのはうれしいな。

──優輝さんも「JUNES」で披露したブレイクダンスが決まっていましたね。

南優輝

優輝 ありがとうございます。僕らは2次元と3次元の2つの姿があるので、毎回まだ観てもらっていないパフォーマンスを披露できるように意識しています。例えば「Lazy Day」の実写ダンスムービーでは3次元の姿で僕がアクロバティックなパフォーマンスをしていましたけど、今回のライブでは2次元の姿でのパフォーマンスだったので、その姿に映える振りに作り直したりしました。当日その部分は陽介にカメラが行っていて僕は画面には映らなかったので、また機会があれば披露したいです! 本番はメンバーそれぞれにカッコいいところがあったと思います。

一同 (口々に)聞きたい! どこがカッコよかった!?

優輝 (笑)。将綺は「I'm in love」で「寝癖が 直らないな」と歌ったあとの仕草がカッコいい!

勇仁 それ、俺も思った!

優輝 蓮はライブ中にニコッと笑うだけで、それが1つのパフォーマンスになるのがいいなあと思います。「WHO WE ARE !」のラップもカッコよかった!

勇仁陽介 わかるー!

内田将綺 俺は1個だったのに、蓮は2個言ってもらってる……。

一同 あはははは!(笑)

ゴーグルを着けて皆さんとより近い距離に

優輝 陽介は「Happy Ever After」のフェイクがホントにカッコよかったです。陽介って、最初に音程を取るときに苦労をするタイプなんですけど、そういうことを感じさせないカッコいいフェイクでした。勇仁は「Hit me !」の頭のパート「情けなく過ぎた過去」のところがすごくカッコよかったです。

将綺 勇仁はジャケットを使った振り付けがうまいよね。

勇仁 ジャケットの衣装も多いしね。1stライブの準備期間と比べても、今回は5人全員がいい意味でリラックスして臨めた気がします。だからこそ楽しみながら5人のパフォーマンスを高めていけたと思っていて、それがうれしかったです。自分たちもライブ自体を楽しめる余裕が出てきたのかな。

優輝 確かにそれはあるかもしれない。

将綺 リハの段階から、みんなすごく楽しめている雰囲気だったよね。

仲川蓮 僕は3次元のパフォーマンスで新しくゴーグルを着けたことが印象的でした。着けてパフォーマンスをするのはけっこう大変だったんです。「スニーカー」の中で回し蹴りをする振りがあるんですけど、練習中、距離感がつかめずに、僕が間違えて優輝を蹴ってしまったことがあって。でも優輝は逆に僕にちょっかいをかけてくるぐらいピンピンしていて「強いなあ」と思いました。それが今回印象に残ったところです……(笑)。

将綺 最初はゴーグルをしていると視界が本当に定まらなくて、隣のメンバーと肩がぶつかってしまうことがけっこうあったんです。でも優輝って練習中にぶつかってしまっても、パフォーマンスに集中しているのか、全然気付いてなかったりするんですよ。あとで「あのときはごめん!」と言っても、「そうだったの? 俺も気を付けるよ!」という感じで。

 逆にこっちがダメージを受けてしまうくらいです(笑)。

優輝 俺、戦車か何かなのかな……?

──ゴーグルで目元が完全に隠れることで、今後のライブではファンの皆さんとより近い距離でパフォーマンスができそうですね。

将綺 そうですね。1stライブのときは逆光で僕らの顔が見えないような演出でしたけど、このゴーグルができたことで、これからはいろんなことを気にせずに前に行けてしまうので。物理的にもファンの皆さんとの距離が近くなるのかなと思います。

──2次元の姿で着ていたバーチャルな衣装と、3次元で着ていた現実の衣装が次元を超えてつながっていたり、これまで以上に2つの次元を自由に行き来するような演出も印象的でした。

優輝 そういうところも楽しんでもらえていたらすごくうれしいです!