映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」 PR

武井宏之が語る「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」|キャラクターとはどうあるべきかを学べる、最高のエンタテインメント

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」特集

「シャーマンキング」新章は新しい読者に届けたい

──「シャーマンキング」の新章はなぜ始めようと思ったんでしょうか。

「シャーマンキング」の主人公・麻倉葉。

もちろん仕事だからっていうのはありますけど……(笑)。やっぱり世の中の状況が以前と変わってきたからかなと思います。中でもマイノリティに共感する動きが顕著だなと。たぶん、みんなの認識が変わってきたんでしょうね。お金がなくなって、生活が苦しくなって、自由にできなくなってきたじゃないですか。そうなるとよくも悪くも内面を見るようになるし、弾かれている人に優しくなる。連載当時に読んでくれていた人が大人になって、「『シャーマンキング』に共感してました」って直接言ってもらえる機会が増えて。当時、僕は自分の作品がそんなに受け入れられているとは実感できてなかったんですけど、ちゃんと理解してくれていたんだ、もっと自信を持っていいんだ、と。僕は「シャーマンキング」はマイノリティを題材にした作品だと考えているので、今こそ続きを描くべきなんじゃないかなと思ったんです。ジャンプでの連載当時から、反骨精神でマイノリティなもの、ほかにないものを作ろうとは思っていたんですけどね。バトルマンガ嫌いだし。

──バトルマンガ、お嫌いなんですか?

嫌いですよ。まずケンカがあんまり好きじゃないし(笑)。ほかにもいっぱいバトルマンガがある中で、わざわざ自分がやることもないだろうと。

──なるほど。「シャーマンキング」の主人公・麻倉葉は、面倒くさがりというか、一生懸命戦うことも苦手で、いわゆるジャンプマンガの主人公としては異質でしたよね。

葉くんはめちゃくちゃ難しいキャラなんですよ。バトルマンガの主人公なのに、バトル嫌いだっていう。彼をいかにして主人公として振る舞わせるのかが、最後まで本当に大変でした(笑)。完全版が出たときにようやく本音が言えたんですよね、「人間が嫌いだ」って。

──それでもジャンプだから描かなければと。

いや、逆にジャンプだからこそ、それができたんですよ。もし別の雑誌だったら葉くんを主人公にしてもつまらなかったと思います。

──では、新章はどんな人に読んでほしいですか。

僕は新しい読者に届けたいです。若い人に読んでほしい。この先、商業的にマンガ自体がまったくなくなるわけではないと思いますが、文化に変わって若い人は読まなくなってくると思うんです。完全に離れてしまう前に、若い人に読んでもらえるような作品を描いていきたい。だから今回はすぐに続きを描くというのではなく、しばらくはこれまでのエピソードのおさらいをやろうかなと。オムニバス形式で、初期の「ITAKOのANNA」「デスゼロ」「仏ゾーン」あたりのリメイクをしたいと考えています。

  • 「シャーマンキング」新章より。
  • 「シャーマンキング」新章より。

宇宙まで飛び出して、どう落とし前つけるのか興味深い

──では最後に「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を観る人や、まだ「アベンジャーズ」シリーズを観たことがない人にメッセージをお願いします。

武井宏之

「インフィニティ・ウォー」ではさらに宇宙まで飛び出してしまうんですよね。僕もまだ予告編しか観ていないので、「どうなってしまうんだ」っていう心配もありますが(笑)、どう落とし前つけるのか、クリエイターとしてとても興味深いです。

──戦いの規模が次第に大きくなっていってしまうのは、バトルものの宿命なのかなと思ってしまうのですが……。

まあマンガもそうですが、いわゆる強さのインフレ問題ですね。宿命ではありますけど、僕はメリハリをつけるために縮小するタイプなので……(笑)。でも、それでもなお「まとめてやる」って言うなら、その手腕を観てみたいですよ。期待してます。あとは、安心して楽しめる最高のエンタテインメントなので、気軽に観てもらうのがいいんじゃないかなと思いますね。エンタテインメントは僕に一番欠けているところなので(笑)。

──武井さんは、エンタテインメントってなんだと思いますか?

一般的ってことかな。誰が観ても楽しめる、安心してカップルや家族で観に行けて、気楽に映画館でチョイスできる。失敗する心配がない作品(笑)。でも安心して作品を選べるのってとても大事ですよ。「アベンジャーズ」を観ていて、それに気付かされました。

武井宏之
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」
2018年4月27日(金)全国公開
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」
ストーリー

6つすべて手に入れると、全宇宙を滅ぼす無限大の力を得るインフィニティ・ストーン。それを狙う最凶にして最強の敵・サノスを倒すため、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンらがヒーローチーム“アベンジャーズ”として集結。人類の命運をかけた壮絶なバトルが幕を開けるとき、アベンジャーズ全滅へのカウントダウンが始まる……。

スタッフ / キャスト

監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ

脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー

出演:ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ドン・チードル、トム・ホランド、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、トム・ヒドルストン、イドリス・エルバ、ピーター・ディンクレイジ、ベネディクト・ウォン、ポム・クレメンティフ、カレン・ギレン、デイヴ・バウティスタ、ゾーイ・サルダナ、ヴィン・ディーゼル(声)、ブラッドリー・クーパー(声)、グウィネス・パルトロウ、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、クリス・プラット

電子書籍「SHAMAN KING」
KC完全版①~⑩巻
2018年5月1日より刊行開始
以降、毎月1日に5巻ずつ刊行予定
「SHAMAN KING」
武井宏之「猫ヶ原④」
2018年5月17日発売 / 講談社
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武井宏之「猫ヶ原⑤」
2018年5月17日発売 / 講談社
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武井宏之(タケイヒロユキ)
武井宏之
1972年5月15日青森生まれ。1996年、週刊少年ジャンプWinter Special(集英社)にて「デスゼロ」が掲載されデビュー。1997年に週刊少年ジャンプにて「仏ゾーン」で連載デビューを果たす。1998年より同誌にて連載された「シャーマンキング」は、テレビアニメ化、ゲーム化もされた。そのほか代表作品に「ユンボル-JUMBOR-」「機巧童子ULTIMO」(original story:スタン・リー)「猫ヶ原」など多数。現在、少年マガジンエッジ(講談社)にて、「シャーマンキング」新章を連載中。