「天使のたまご」4Kリマスター版、今年のカンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映

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押井守が原案・脚本・監督、天野喜孝が原案・アートディレクションを担当したOVA「天使のたまご」4Kリマスター版が、本日5月13日より開催となる第78回カンヌ国際映画祭のクラシック部門にてワールドプレミア上映される。

OVA「天使のたまご」4Kリマスター版ビジュアル

OVA「天使のたまご」4Kリマスター版ビジュアル

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カンヌ国際映画祭のクラシック部門は、復元された傑作映画や過去の名作映画の再発見を目的として、2004年に設立された。この2004年は、押井守監督作「イノセンス」が同映画祭のコンペティション部門に選出された年でもある。クラシック部門では、これまで黒沢明監督作「七人の侍」の4K修復版や、日本初のカラー長編アニメ映画「白蛇伝」など、映画史にとって重要な日本映画が上映されてきた。

押井監督は「巧く世の中に出してあげられなかった不憫な娘のような作品です。これを機会にひとりでも多くの方に見ていただければ監督としてこれに優る幸せはありません」とコメント。天野は「原版制作当時30歳そこそこの僕には思いもよらない快挙です。このような素晴らしい知らせを受けて、あの頃の苦労が40年の時を経て報われたような気持ちです」と喜びを語った。

「天使のたまご」は今年40周年を迎える作品。それを記念した4Kリマスター版は、国内・海外で上映されることが決まっている。映像は、押井監督自身が監修し、オリジナルの35mmフィルムから4Kリマスター化したもの。音響もより臨場感のあるDolby Atmos仕様にリミックスされる。5月7日には、4Kリマスター版公開に先がけ、サウンドトラックのアナログLP、UHQCDをリリース。各種音楽配信サービスでも聴くことができる。

押井守(原案・脚本・監督)コメント

巧く世の中に出してあげられなかった不憫な娘のような作品です。
これを機会にひとりでも多くの方に見ていただければ監督としてこれに優る幸せはありません。
気の遠くなるような細かな作業に耐えてくれたスタッフにあらためて感謝します。

天野喜孝(原案・アートディレクション)コメント

この度は、「天使のたまご 4Kリマスター」のカンヌ国際映画祭クラシック部門への選出ありがとうございます。
原版制作当時30歳そこそこの僕には思いもよらない快挙です。
このような素晴らしい知らせを受けて、あの頃の苦労が40年の時を経て報われたような気持ちです。

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アニメ「天使のたまご」

スタッフ

製作:徳間康快
企画:山下辰巳、尾形英夫
原案:押井守天野喜孝(アニメージュ文庫「天使のたまご」より)
プロデューサー:三浦光紀、和田豊、小林正夫、長谷川洋
監督・脚本:押井守
アートディレクション:天野喜孝
美術監督・レイアウト監修:小林七郎
作画監督:名倉靖博
作曲:菅野由弘
音楽監督:菅野由弘
音響監督:斯波重治
撮影監督:杉村重郎
編集:森田清次

キャスト

少年:根津甚八
少女:兵藤まこ

(c)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ

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開田裕治 @kaidaikaizyu

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