黒執事、小野大輔＆小林親弘がドイツ語に苦戦　釘宮理恵はディティールの美しさに感銘

枢やな原作によるTVアニメ「黒執事 -緑の魔女編-」第1、2話の先行上映会が、去る3月23日に東京のユナイテッド・シネマアクアシティお台場で開催され、バスチャン・ミカエリス役の小野大輔、ジークリンデ・サリヴァン役の釘宮理恵、ヴォルフラム役の小林親弘が登壇した。

第1、2話を鑑賞し終えたばかりの余韻が漂う場内。観客からの盛大な拍手に迎えられたのち、小野は「セバスチャン・ミカエリス役 小野大輔です」と自身が演じるセバスチャンの声で挨拶をする。また完成映像を見た際の気持ちを聞かれると、作品のクオリティに信頼を寄せる小野は、「大きなスクリーンで見られることがうれしいですよね。劇場版くらいのクオリティですからね」と太鼓判を押した。

「黒執事 -緑の魔女編-」から登場するジークリンデ・サリヴァンを演じる釘宮。演じることになったときの気持ちを聞かれた釘宮は、「自分の芸歴と『黒執事』が並行して走っていて、今でもこの作品が生き続けているということに、本当に感動していた身だったので、まさかこの歳になって自分の人生と交わることがあるなんて、とても光栄なこと」と感慨深い気持ちを口にする。第1期放送当時は舞台役者の養成所生だったという小林は、「漠然とタイトルは知っていて。上京したタイミングくらいでアニメが始まったので、その当時を思い出します。ときを超えておふたりと今同じ舞台に立てるなんてうれしいです」と喜びを噛みしめる。

釘宮との共演を心待ちにしていたという小野は、「ようやく、メインキャラ同士での共演！」とガッツポーズ。釘宮も「こうして舞台に登壇してお話するのも初めてだよね」と伝えながら、以前は小野が幻のような存在に感じていたことを明かし、「この現場は安心感がある」と緊張感なく溶け込みやすい温かい現場であったことを笑顔で振り返った。

アフレコ時に苦労したシーンについて尋ねられると、小野は「ドイツ語！」と即答。小林も「（ドイツ語指導を担当した）声優の駒田くんが側で指導してくれなかったら上手にできなかったと思う」と同意する。そんな小林に「ヴォルフラム、結構ドイツ語のシーンあったよね？」と問いかける小野。小林は「僕、“ja（はい）”しか言ってない！」と声を張り、会場の笑いを誘った。釘宮には、第3話以降の注目ポイントが問われる。釘宮は、「第1話の映像でガラスの器に盛られているフルーツが美しくて。本当に感動したんです。アニメーションでこんなに美しいガラスの透明感とフルーツの瑞々しさ。ディティールの美しさに感銘を受けました。ストーリーだけではなくそういった部分にも注目したいです」と言い、「第3話のラストのシーンに少し嫉妬する」と続けた。

最後の挨拶で小林は、「歴史ある作品に参加できてすごくうれしかったです。そして、一緒にお芝居をしてみたいなと思っていた方と、この場に立てていることが幸せです。毎週、収録に行くのが楽しみになっていました。『緑の魔女編』が終わっても出たいなと思うんですけど……」とコメント。釘宮は、「精一杯心を込めて演じさせていただきました。そしてこの作品に参加出来て大変幸せでした。皆さまにはこれから、毎話毎話楽しんでいただけるとうれしいなと思っております。事件を解決した後も出てこられるように、皆さんもぜひ一緒に祈ってください！」と呼びかける。

小野は、「ビジネスパートナーのような距離感だったセバスチャンとシエルが、このシリーズからちょっと距離が縮まる。使用人たちの関係も明らかになっていく。その反面、サリヴァンとヴォルフラムの主従関係は（セバスチャンとシエルのように）クールな主従関係とはまったく別のとても熱い絆が結ばれてるんです」と説明しながら、「素晴らしいスタッフさんに恵まれて、個人的には『緑の魔女編』をきちんとやりきり、ものすごくいいものになったと思っています。早く、皆さんに観てもらいたい」と放送が待ちきれない様子を見せる。そして「夢を見ていいんでしょうか。『黒執事』は一生ものです」と語り、本イベントは幕を閉じた。

TVアニメ「黒執事 -緑の魔女編-」

放送情報

TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビ：2025年4月5日（土）より毎週土曜日23:30～
MBS：2025年4月5日（土）より毎週土曜日27:08～

配信情報

ABEMA／Prime Video／Pontaパス／dアニメストア／dアニメストア　for Prime Video／DMMTV／FOD／Hulu／J:COM STREAM／lemino／milplus／MBS動画イズム／NETFLIX／TELASA／TVer／U-NEXT／アニメ放題／バンダイチャンネル／Disney＋／マンガUP！

スタッフ

原作：枢やな（掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊）
監督：岡田堅二朗
シリーズ構成：吉野弘幸
キャラクターデザイン：清水祐実
サブキャラクターデザイン：高田晃
総作画監督：清水祐実、高田晃、清水裕輔、猪口美緒、寒川歩
色彩設計：横田明日香
美術設定：伊良波理沙（KUSANAGI）
美術監督：根本邦明（KUSANAGI）
テクニカルディレクター：佐久間悠也
撮影監督：金森つばさ
CGディレクター：伊藤達弘
編集：小口理菜
音楽：川崎龍
音響監督：明田川仁
制作:CloverWorks

キャスト

セバスチャン・ミカエリス：小野大輔
シエル・ファントムハイヴ：坂本真綾
ジークリンデ・サリヴァン：釘宮理恵
ヴォルフラム：小林親弘
フィニアン：梶裕貴
メイリン：加藤英美里
バルドロイ：東地宏樹
スネーク：寺島拓篤
タナカ：麦人

※高田晃の高ははしごだか、川崎龍の崎はたつさきが正式表記。