朝待は数年前からうつ病に苦しんでおり、休職を繰り返す日々。家計はマンガ家の叶が支えていた。そんなある日、2人の前に瀕死の子猫が現れる。少し前から、庭にやってくる野良猫にエサをやり、地域で猫を世話する“TNR”と呼ばれる活動にも参加していた彼ら。朝待は、自分のこともままならない状況であるのに、新しい野良猫に関わるべきだろうかと逡巡するが、やつれた子猫が「生きたい」と訴えているように感じ、手を差し伸べることに決める。しかし、朔太郎と名付けられたその猫はある病気を抱えていて……。社会復帰に苦闘する朝待と、やがて家計問題に悩み疲れていく叶、そして朔太郎の“明るくて騒がしくて幸せだった奇跡のような数か月”が描かれる。
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叶輝の初エッセイ 野良猫がつなげてくれた、瀕死の子猫とうつ病の人間の命のリレー
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