KADOKAWAグループ新アニメスタジオ設立、役職や職域にとらわれない制作スタイル目指す

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KADOKAWAが新たなアニメーションスタジオ・ベルノックスフィルムズを設立。代表取締役を梶田浩司氏が務め、7月1日に営業が開始される。

左からKADOKAWA、ベルノックスフィルムズのロゴ。

左からKADOKAWA、ベルノックスフィルムズのロゴ。

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ベルノックスフィルムズ設立の背景にあるのは、日本のアニメ業界を取り巻く人手不足という課題。近年、日本のアニメは世界中で人気を博し、社会現象を巻き起こすタイトルも数多く登場している。その一方で、増加する制作本数に対して制作に携わる就労人口の数は不足していると、アニメ業界の課題を分析。ベルノックスフィルムズでは、従来のアニメーション制作における役職や職域にとらわれない新たな仕組みを基に、業界のさらなる発展を目指していく。なおベルノックスフィルムズは、KADOKAWAグループとしては子会社のENGI、Studio KADAN、レイジングブル、関連会社のキネマシトラスに次いで5社目のアニメーション制作スタジオとなる。

代表取締役を務める梶田氏は、ゴンゾの代表を経てデイヴィッドプロダクションなどを創業、代表を歴任された人物。梶田氏は「私は実際の制作活動を通じて、アニメーション制作業界を“システム的”で“合理的”なものにし、より“柔軟に成長”できるように尽力していきたいと思います。業界に貢献できるよう、ベルノックスフィルムズは“役に立つ作品作り”を実践してまいります」とコメントを寄せた。

梶田浩司(ベルノックスフィルムズ代表取締役社長)コメント

私はこれまで、夢をもってアニメーション制作業界に就業したスタッフが、将来に不安を覚えて業界を去っていく後ろ姿を幾度となく見てきました。何故だろう?と改めて考えてみると、価値観、ビジネスモデル、制作工程、組織、システム、育成など、あらゆる側面に“属人的”で“非合理的”な傾向がみられ、業界の体制や文化が“硬直して停滞”していることに気づかされました。私は実際の制作活動を通じて、アニメーション制作業界を“システム的”で“合理的”なものにし、より“柔軟に成長”できるように尽力していきたいと思います。業界に貢献できるよう、ベルノックスフィルムズは“役に立つ作品作り”を実践してまいります。

菊池剛(KADOKAWA執行役 Chief Anime Officer)コメント

KADOKAWAグループは、アニメーションの企画・販売だけでなく、制作にも携わることで、業界課題の解決と持続可能な発展に寄与してまいります。今回設立するベルノックスフィルムズについても、制作体制の仕組み化などで業務をアップデートし、クオリティの高い作品を生み出すことを目指しております。

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