「リンカイ！」AJで全6ステージ開催 裏話で盛り上げ、ライブでは魅了

TVアニメ「リンカイ！」のステージイベントが「AnimeJapan 2024」で開催。3月23日・24日の2日間にわたって全6ステージに、キャストや現役競輪選手が登壇した。

「リンカイ！」は女子競輪を題材に、キャラクター、マンガ、アニメなどを通じて競輪の魅力を発信していくプロジェクト。4月9日に放送が開始されるTVアニメでは、競輪界最高峰の女子選手たちがぶつかり合うレースを目の当たりにした自転車好きの女子高生・伊東泉が、仲間たちと競輪選手になることを誓い合い、切磋琢磨していく物語が展開される。また同じく4月9日にはマンガBANGにて「リンカイ！アザレア」の連載がスタート。競輪界に君臨する最強の女王・久留米虹美の始まりの物語が描かれる。

23日にMIXIブースで実施された「リンカイ！REALきゃんぷ in AnimeJapan 2024」には、伊東泉役の川村海乃、平塚ナナ役の葵あずさ、那古屋紗智役の北守さいか、熊本愛役の日向未南、高松絹早役の杉山里穂、弥彦巫子役の長谷川玲奈の6人が、キャラクターたちが劇中で着用している衣装を纏って登壇。作品の魅力について話が振られると、川村は「それぞれの人生を賭けてもがいている姿が素敵なんです。視聴者の皆さんとも、一緒に泣いて笑える作品になったなと思います」と感想を述べる。葵は「個人的に帰宅部だったこともあって、アフレコやケイリンを通して”青春”を感じています」と、自分の学生時代と重ねた。北守は「やはり勝負の世界を描いているので、甘くないところが魅力だなと思います」と忠実に女子競輪の世界を描いたことをアピールする。

日向は「アニメだけど嘘がなくて、リアルで人間くさい部分がたくさん描かれています」と真っ直ぐに訴えた。杉山は「それぞれに生きてきた人生、色々な経歴があってケイリンの世界で挑戦する姿を見せていきます」と、自身のキャラクターが元々OLだったことと絡めて紹介。長谷川は「エンドロール」に注目し、「ぜひ最後までじっくり見逃さないようにしてほしいです」と語った。

アフレコの裏話を話すコーナーでは「大変だったこと」「キャストの意外な一面」「覚えているセリフ」の3つのトークテーマを用意。「大変だったこと」では、一番に手を挙げた長谷川が「競輪用語や普段呼ばない名前ばかりなので、すっごく難しかった！」と切実な苦労を告白する。一方、川村からは「みんなお菓子持ってきてくれるから、女子会が開催されてついつい毎回食べすぎちゃいましたね」とキャストの仲のよさが感じられる秘話が飛び出した。「キャストの意外な一面」では、日向が「私はここに集まっている全員の意外な一面を言えます！」と胸を張り、1人ずつ紹介。日向は北村から「一番甘えん坊！」と暴露されていた。「覚えているセリフ」のテーマでは、杉山が「レース中の息遣いが難しかったです。実際には競輪ではあまり息をしないようなのですが、それをアニメで表現するってなったときに音響監督さんと一緒に考えながら作り上げていきました」と明かし、川村も「酸欠になったこともあります！」と収録の裏側を伝えた。

最後の挨拶でもキャスト陣がそれぞれ作品の魅力をアピール。放送を楽しみに待つファンの姿を存分に感じられたところで、イベントは幕を閉じた。

24日に、同じくMIXIブースで実施されたスピンオフコミック「リンカイ！アザレア」のステージには、メインキャラクターである久留米美虹役の佐々木李子、立川麗夢役の和久井優が登壇。自身の演じる久留米について聞かれると、佐々木は「女王なので近寄りがたいと思いきや、彼女はいつも笑顔でフレンドリーで飄々としているんです。でもレースになるとスイッチが一瞬で入って、本気で挑む姿がかっこいいんです」と魅力を語り、「お芝居の中では最強のオーラとフレンドリーさを入れ込むのが難しかったですね」と掴みどころのないキャラクターを演じることのへの難しさも明かす。留米のライバルである立川役の和久井は「もう1人の女王で、麗夢も強さでは負けてないんです！」と自信たっぷり。続けて、「レースでもきっちり結果を出すんですけど、普段は意外と天然な要素も感じていて、人間味のある部分がかわいいんです」と魅力を伝えた。

またイベントでは、佐々木と和久井がキャラに声を当てたAnimeJapan限定のボイスコミックを上映。観客から大きな拍手が送られる。映像を観た佐々木は「かっこいいー！みんなと一緒に初めて見たのですが、私たちも仕上がりに興奮しちゃいましたね！」と声を弾ませる。アニメとボイスコミックの収録はまた違った難しさがあったようで、和久井も「アフレコもスタッフさんと相談してセリフに強さや冷静さを出してみたり、試行錯誤しながら作り上げました。音楽や効果音が入るとより迫力も出ますし、臨場感が伝わってきました」とコメントした。そして、「せっかくなので…」といたずらっぽい笑みを浮かべた佐々木は、「ここで掛け合いの一部を披露してみない？」とサプライズ提案。なんとイベントならではの貴重な生アフレコも披露された。

この日は、佐々木によるライブも実施。和久井からエールを贈られた佐々木が、TVアニメ「リンカイ！」オープニング主題歌「Windshifter」を初めてフルサイズで披露すると、会場では色鮮やなペンライトを振るファンの姿もあった。歌い終えると、会場にこの日一番の拍手と歓声が響きわたる。佐々木は「皆さんにこの楽曲を通して元気や勇気を与えたいという思いを込めて歌いました。でも逆に私がみんなに元気や勇気をもらっちゃいました！ ありがとうございました！」と充実した笑顔を見せていた。

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