「逆境回顧録 大カイジ展」では、「賭博黙示録カイジ」から最新作「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」まで、シリーズの歩みを原画やパネルに加え、等身大フィギュアやフォトスポットなどの造形物を通して振り返ることができる。来場者はまず会場入口で、おなじみのチンチロリンに挑戦。出目によって地下労働施設内の通貨・ペリカが贈呈される。
入場すると「ようこそ……大カイジ展へ……!!」というメッセージパネルを背に、不敵な笑みを浮かべる利根川の等身大フィギュアが来場者をお出迎え。展示は「賭博黙示録カイジ」「賭博破戒録カイジ」「賭博堕天録カイジ」「賭博堕天録カイジ 和也編」「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」で分かれており、利根川をはじめ兵藤会長や大槻、一条、村岡、和也など各シリーズでカイジの前に立ちはだかるキャラクターの紹介とともに、劇中の名場面を原画やパネルなどで解説する。
各エリアには限定じゃんけんの敗者が収容される「敗者の部屋」や、ホテルの高層階で繰り広げられる「鉄骨渡り」、「焼き土下座」用の鉄板を模したスポットなど、さまざまな造形物も登場。焼き土下座のスポットでは、実際に土下座を体験することができ、頭を床につけると額を焼いているかのような煙も発生するこだわりようだ。「愛よりも剣」や「友情確認ゲーム」を再現したコーナーも用意されている。
さらにアニメでカイジ役を務めた
オープニングセレモニーには福本と、「カイジ」シリーズの大ファンである
「カイジ」シリーズについて、粗品は「一見、コアなギャンブラー向けというか男人気がすごい作品かと思いきや、そこにとどまらず実写映画やアニメもヒットして(幅広い層に受けて)いるのがすごい」と語る。これに対し福本は「青年マンガ誌に載っているんだけど、『カイジ』って骨格の基本は巨悪に(立ち向かって)勝ったり負けたりして少年マンガっぽいんです。カイジは策略を巡らすんだけど根っこのところはいい奴で。いい奴じゃないと読者も安心して見れない。『こいつ嫌な奴だな』っていう展開には『カイジ』はならない」と作品を描くうえでのこだわりを明かした。
その後粗品は「先生にお会いする機会、貴重なんで聞きたいんですけど」と切り出し「各ギャンブル、どうやって思いつくんっていう。『限定ジャンケン』からしてジャンケンがあんななるかーって」と質問を飛ばす。福本は担当編集とのやり取りを挙げながら「(『カイジ』連載前に描いていた)『銀と金』という作品で、ギャンブルみたいなことをやっていたんです。その頃に打ち合わせの中で『福本さんならジャンケンでも面白くできるんじゃない』と言われて。次の打ち合わせのときに、普通にジャンケンしてるとゲーム性が生まれないけど、カードにして限られた情報の中でやるとすごいゲーム性が生まれるなという話になった」と振り返った。
そして2人は「逆境回顧録 大カイジ展」の話題に。セレモニーが「沼」の前で行われたこともあり、粗品は「これは傾いているんですか?」と原作のネタを用いながら「すげえな、マジで」と再現性に感動している様子。粗品が会場の見どころを挙げながら「こういう展示イベントやるときって、どのくらい指示とか『ここはこうして』って言ってるんですか?」と問いかけると、福本は「今回は何も言ってないです」とあっさり回答する。「『ここはこうします』みたいなチェックは福本さんに行ってます?」と続け、福本が「ないですね」と答えると粗品は「いや、すごいチームやな。スタッフおもろい人ばっかりやん」と原作者とのやり取りがない中で展示を作り上げたスタッフを称えた。チンチロリンでピンゾロを出した粗品の描き下ろしイラストを福本がサプライズでプレゼントすると、粗品は大喜び。「うわー、ピンゾロや! しかもピンゾロサイちゃうやん。正規のサイコロでピンゾロ出てる」とファンならではの視点でイラストのポイントを指摘した。
悪魔的展示が並ぶ「大カイジ展」を紹介……!福本伸行の描き下ろしチンチロリンに粗品が歓喜
「逆境回顧録 大カイジ展」
期間:2024年3月16日(土)~5月12日(日)
時間:11:00~19:00 ※最終入館は閉館の30分前まで。
会場:東京都 東京ドームシティ Gallery AaMo
料金:一般(大学生以上)1900円、中・高校生1700円、小学生以下無料
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kabi丸@ラスカル @ayamamiVolim
記事読む限り、めちゃくちゃ原作愛が詰まっているイベントっすね・・・。
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