子供が生まれても、父親になれなかった男の再構築を描く「この小さな手」実写映画化

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郷田マモラ原作、吉田浩作画による「この小さな手」が実写映画化。4月8日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

映画「この小さな手」ポスタービジュアル

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郷田の実体験をもとに描かれた「この小さな手」。イラストレーターの和真は、妻の小百合と3歳の娘・ひなと暮らしている。ある夜、和真が接待で飲んでいると、買い物に出た小百合が事故に遭って入院してしまう。しかし和真は朝まで居酒屋で寝込んでおり、1人で目を覚ましたひなは警察によって児童養護施設に引き取られることに。一切子育てに関わってこなかった和真は、ひなを自宅に連れて帰ることが許されなかった。小百合の意識は戻らないまま、何もできず時間だけが過ぎていき自暴自棄になる和真。次第に自分を見守ってくれている人たちの存在に気付き、娘との失ってしまった絆を取り戻そうと決意する。

主演の和真役は武田航平。ひな役は佐藤恋和、小百合役を安藤聖が務める。そのほか辻千恵三戸なつめ伊礼姫奈三田村賢二浅茅陽子柚希礼音津田寛治松下由樹寺脇康文も出演。監督は映画「恋は光」に助監督、ドラマ「作りたい女と食べたい女」に演出として参加し、「この小さな手」が長編デビュー作となる中田博之が担当する。武田と中田監督からはそれぞれコメントが到着した。

武田航平(吉村和真役)コメント

この作品は「立派な父親の物語」ではありません。
失敗や挫折を繰り返す普通の男が、必死に娘と向き合おうとする物語です。
父親はなんでも出来るスーパーヒーローのような存在だと思っていました。
しかし、自分自身が結婚し、家族を守っていかなければと思いながらも、さまざまな葛藤や焦りに悩まされることがあります。
自分の両親や友人たちも、こうして毎日踏ん張ってもがいて、家族のために生きているんだということがわかりました。
僕が演じた“和真”は、父親になり切れないダメな自分に負けそうになりながら、
それでも逃げ出さずに家族のために生き抜こうとします。
作品をご覧いただいた後、ぜひ、大切な人の手を取ってみてください。
きっと本当の幸せとは何なのか、気づくことが出来ると思います。

中田博之(監督)コメント

「本当の父親とは…」
そんな疑問が湧いてきたのは、生まれたばかりの息子の寝顔を見ている時でした。
経済的に支えるのが本当の父親なのか?
別の意味での父親となりうる条件があるのか?
こんな問いが頭の中を巡っている頃に、「この小さな手」の原作と出会いました。
そして「本当の父親とは何か?」という問いの答えを探したいと思い、実写化を企画した次第です。
皆様、ぜひこの映画に触れて、毎日めまぐるしく過ぎていく中で、家族を想う時間を少しでも持って頂けたら幸いです。

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映画「この小さな手」

2023年4月8日(土)より、東京・ユーロスペースほか全国で順次公開

スタッフ

原作:郷田マモラ、吉田浩「この小さな手」
監督:中田博之
脚本:守口悠介
主題歌:青木カレン
プロデューサー:松嶋翔
音楽:Rhythm & Note
製作:「この小さな手」製作委員会
制作プロダクション:NeedyGreedy
配給:フルモテルモ

キャスト

武田航平、佐藤恋和、安藤聖辻千恵三戸なつめ伊礼姫奈三田村賢二浅茅陽子柚希礼音津田寛治松下由樹寺脇康文

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(c)映画「この小さな手」製作委員会

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ニックTN @ruka3083

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