「かくしごと」舞台挨拶ガールズデー、高橋李依「もう1つのエンディングを演じきれて幸せ」

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久米田康治原作によるアニメ「劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―」の公開記念舞台挨拶が、本日7月11日に東京・新宿バルト9にて開催された。

「『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』―Girlsday―」の様子。

「『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』―Girlsday―」の様子。

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「『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』―Girlsday―」と題した本日の舞台挨拶には、久米田、村野佑太監督、後藤姫役の高橋李依、墨田羅砂役の安野希世乃、古武シルビア役の小澤亜李、東御ひな役の本渡楓、橘地莉子役の和氣あず未が登壇した。昨日7月10日は久米田と村野監督の2人で舞台挨拶を行ったことを振り返り、村野監督は「昨日とは控室の雰囲気が全然違って。一般人が2人いるみたいだったから(笑)」と、女性キャスト陣の華やかな姿に安心した様子を見せる。また久米田は「でも高橋さん以外は劇場編集版では(新しく声を)あててないですよね?1年も前の仕事を持ち出されて迷惑してるんじゃ……」と問いかけ、観客を笑わせた。

左から久米田康治、村野佑太監督。

左から久米田康治、村野佑太監督。[拡大]

高橋は「久米田先生が最終話で描くネームを、神谷(浩史)さんと一緒にひと足お先に見せていただいていて。そしたら“ひめごと”ってっていう新しい要素が入ってることで驚いて。もうアニメが終わったのにさらに演じたいものが出てきたんです」とTVアニメの最終回を振り返る。さらに劇場編集版の話を聞き「どうしても最後まで演じ切りたかったので、そんなルートがあったなんてって気持ちでいっぱいでした」とうれしさをにじませる。

左から高橋李依、安野希世乃。

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続く安野は「久しぶりに『かくしごと』を拝見させていただいて、美しい色彩の世界観が大スクリーンで観られるって素敵なことだなと思いました。思い出巡りと言いますか、いいところが詰まった1時間半になってたなと感じましたね。最後が憎かった、このラストでくる?って(笑)」と語ると、高橋もうなずき「どうやって思いついたんですか?」と久米田に問いかける。久米田は「覚えてないんですよね、正直(笑)。これ使えるなと思ってちょっとだけ変えただけなので。そんなに大層なものではないと思います」と苦笑いを浮かべた。

左から安野希世乃、小澤亜李。

左から安野希世乃、小澤亜李。[拡大]

さらにエンディングテーマには大瀧詠一の「君は天然色」が使われたことについて、安野が「あの曲をエンディングに持ってきたスタッフさんに拍手を送りたいです。誰が決めたんですか?」と質問すると、村野監督は「TVアニメの最終回では(原曲は)使えなかったんですよね。カバーを使う選択を取る作品もあると思うんですけど、使わないと『かくしごと』っぽさが出ないかなと思って。劇場編集版はあのエンディングを流したくて作ったみたいなところがあるので」と明かした。

左から本渡楓、和氣あず未。

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小澤は「私自身も『かくしごと』が大好きで、『面白いアニメは?』って聞かれたらオススメしてたんです。劇場編集版はいい具合に凝縮されていて、コミカルな部分は少なめかもしれないですけど、大人にすごい刺さる内容。全話観るのが難しい人にはこっちをオススメしたいです」とコメント。すると村野監督は、昨日の舞台挨拶で久米田が「僕のギャグマンガ人生30年を否定するかのように、ギャグをカットするとこういう感動作になるということがわかった」と語っていたことに触れ「先生のいいとこを排除したのが劇場編集版って言ってたのに(笑)」と苦笑していた。

左から高橋李依、安野希世乃、小澤亜李、本渡楓、和氣あず未。

左から高橋李依、安野希世乃、小澤亜李、本渡楓、和氣あず未。[拡大]

また本渡が「劇場で改めて『かくしごと』を観て、監督たちをはじめ皆さんが伝えたかった細かい部分が、巨大スクリーンで観ると気付けて。あと来場者特典では気になっていたことが知れたりしますので」とアピール。続く和氣は「試写会でたまたまめぐろ川たんていじむしょのメンバーが揃ったんですよ。ほかにも日程はあったのに、運命を感じました。4人揃って大きい画面で劇場編集版を観て、終わったあとはみんなで拍手して、ジーンとしました」と振り返った。

「『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』―Girlsday―」の様子。

「『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』―Girlsday―」の様子。[拡大]

またこの機会に久米田と村野監督に聞いてみたいことを問われた女性陣。小澤の「女性キャラクターの中で娘にするなら誰がよろしいでしょうか?」という質問には、村野監督も久米田も少々困った表情を浮かべる。村野監督は「こういうときは姫って答える人が多いと思うんであえて外すと、ひながかわいいなと思いますね」とコメント。続く久米田は「自分が生み出したキャラクターは全員自分の子供みたいなもので……(笑)」と返答し、客席からは拍手が起きた。

最後の挨拶で、久米田は「『かくしごと』っていうタイトルのおかげで、爽やかな作品になってよかったなと思ってます(笑)。『全裸マンガ家』みたいなタイトルにしておけば、Netflixで配信してくれたのかなって……(笑)」と語り客席を沸かせる。そして高橋は「大好きな作品がTVアニメを走りきって、劇場編集版では原作で描かれたもう1つのエンディングを演じきれて幸せに思います。ここにいらっしゃる皆さんはTVアニメもマンガも楽しんでくださってると思うので、まだ知らない人にソムリエとして『かくしごと』の楽しみ方を教えてほしいなと思ってます」と語り、イベントを締めくくった。

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「劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―」

2021年7月9日(金)より全国劇場にて公開

スタッフ

原作:久米田康治(講談社「月刊少年マガジン」)
監督:村野佑太
脚本:村野佑太、あおしまたかし
キャラクターデザイン:山本周平
美術監督:本田光平
美術:草薙
色彩設計:のぼりはるこ
仕上げ:緋和
撮影監督:佐藤哲平
撮影:旭プロダクション白石スタジオ
編集:白石あかね
編集スタジオ:瀬山編集室
音楽:橋本由香利
音響監督:納谷僚介
音響制作:スタジオマウス
アニメーション制作:亜細亜堂
配給:エイベックス・ピクチャーズ
製作:劇場編集版かくしごと製作委員会

キャスト

後藤可久士:神谷浩史
後藤姫:高橋李依
十丸院五月:花江夏樹
志治仰:八代拓
墨田羅砂:安野希世乃
筧亜美:佐倉綾音
芥子駆:村瀬歩
六條一子:内田真礼
マリオ:浪川大輔
古武シルビア:小澤亜李
東御ひな:本渡楓
橘地莉子:和氣あず未
千田奈留:逢田梨香子

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(c)久米田康治・講談社/劇場編集版かくしごと製作委員会 

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楊(やん) @yan_negimabeya

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