手塚治虫のマンガ家入門書「漫画教室」が初単行本化

手塚治虫がマンガ家志望者に向けて描いた作品「漫画教室」が、本日11月9日に発売された。同作が単行本化されるのは今回が初。

「漫画教室」は、月刊誌・漫画少年（学童社）にて1952年から1954年にかけて連載された作品。マンガ家に必要なノウハウを描いた入門書で、本編は「漫画大学」の校長ナンデモカンデモ博士を講師として進行する。マンガの描き方から売り込みかたまで扱う実践的な内容は、マンガ家志望者のバイブルとして人気を集めた。馬場のぼるや福井英一といった作家を例に挙げたり、ゲスト講師として寺田ヒロオが登場したりと、当時のマンガシーンが反映された内容は資料的価値も高い。

また単行本「漫画教室」は、おもしろブック（集英社）で発表された「漫画中学」や、少年画報（少年画報社）で発表された「マンガ千一夜」「こうすれば　まんが家になれる」も収録している。