映画「惡の華」玉城ティナの仲村さんかわいすぎ問題に押見修造「かわいくていい!」

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押見修造原作による映画「惡の華」のトークイベント付き試写会が、本日7月30日に東京・秋葉原で行われた。

左から井口昇監督、押見修造。

左から井口昇監督、押見修造。

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映画「惡の華」の本ビジュアル

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映画をいち早く観られる機会とあり、25組50名という枠に、およそ1500通の応募があったというこの試写会。イベントでは本編を上映した後、押見と監督を務めた井口昇が登壇し、トークを披露した。

押見修造

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観客と一緒に、改めて映画を観た押見は「まただいぶ泣いてしまった」と切り出し、「教室をめちゃくちゃにするところとか、夏祭りのところとか……」と涙腺を刺激したシーンを具体的に挙げていく。井口監督が押見に「初めて映画を観たときは、開口一番『仲村さん、完璧です!』とおっしゃってくださいましたよね」と振ると、押見も「仲村さんに恋をしてしまいましたよ(笑)。一観客として観たときに、『仲村さんが好きだ!』としか言いようがない」と応酬。「今日改めて観て、またイチから恋をし直してしまいました」と述べる押見に、井口監督が「今度(仲村役を演じた)玉城さんにお会いしたらヤバいんじゃないですか?」と尋ねると、押見も「『好きだ!』と、そういう目でしか見れないと思います」と答えて会場を和ませた。

井口監督は「惡の華」と出会った経緯や、映画化までの道のりを振り返りながら、2人の関係を“メル友”だと説明。井口監督が「お互いの作品を観合って、『今回のやつすごいよかったです!』と感想を書いて……」と話すと、押見も「井口監督の感想が励みになってました」と心境を述べる。井口監督は「本当ですか? 僕もです。家族よりもメール交換が多かったですね(笑)」と特別な関係であることを強調。2人は「これからもよろしくお願いします」と顔を見合わせて笑った。

井口昇監督

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井口監督は映画について、「いろんな人から『中学生編しか入んないでしょ?』と聞かれたんです。でも僕は『全部やります』と答えました。なぜかというと、『惡の華』は思春期を乗り越える話なので、中学生編だけで終わってしまう……つまり破滅を迎えて終わりでは成立しないんじゃないかなと」とトーク。押見も「美しい破滅を描くだけで終わってしまうのは無責任だと、自分でも思っていました。その先の、どうしたら『生きていくことができる』と思えるようになるのかってところまで描きたい。そう思いながら描いていた作品だったので、井口監督にもぜひそうしてほしいですと伝えましたね」と頷いた。

伊藤健太郎演じる春日高男については、井口監督が心配そうに「中学生に見えました?」と尋ね、「中学生というには身長が高かったり、意外と筋肉があるので……。でも、あれでも相当落としてもらったんです」と説明。押見は「どんだけいい体なんだ(笑)」とツッコミを入れつつ、「あれは春日のセルフイメージだと捉えました。春日自身は、自分はあれくらいだと思ってるんじゃないかと。本当はもっと貧相なんだろうな、と透けて見える気がしました」と見解を示し、「ナルシスト春日。自分はその感じがしっくりきました」と述べる。

イベントの様子。

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また押見は、秋田汐梨演じる佐伯奈々子のことを「目の演技がすごい。秘密基地のシーンとか、目のスイッチが入るときがあって」と称賛。飯豊まりえ演じる常磐文については「出てくるだけで救われる気がする」と話し、「本棚を見られるところがすごいかわいかったです」と頬を緩ませる。途中、井口監督は「先生に聞きたかったんですけど、なんで春日は女の子の部屋に入ると人の描いたものを見たがるんですか?」と質問。押見は「デリカシーの欠片もないですよね(笑)。でもそれが一番エロいと思ってるんでしょうね」と答えていた。

井口監督は「これも先生に聞きたかった」と切り出し、「キャストを公開したときに、仲村さん役が玉城ティナさんだと、かわいすぎるんじゃないかと言われたんです。僕は『仲村さんはかわいくていいか問題』と呼んでるんですが、どう思いますか?」と問いかける。押見は「仲村さんはかわいくていいに決まってるじゃないですか!」と断言。続けて「“かわいい”にもいろいろありますけど、そういうことをぶっちぎって、仲村さんが一番かわいい。こんなにかわいい人、好きにならざるを得ないだろうと思っていたので、そりゃかわいいですよ」と述べた。

押見は最後の挨拶で「今日集まってくださった方は、原作を読んでくださっている方が中心だと聞いています。『マンガもいいけど、映画もすごいぜ』と太鼓判を押してくれたら、この映画のファンの1人としてうれしいです」と映画をアピール。井口監督は「『惡の華』を好きな人が100人いたら、100人の『惡の華』があると思います。でも僕の中で、なるべく原作に忠実に作りたいと思って作りました。いろんなことが起こっている世の中ですけど、生きづらいと感じている人たちに観ていただいて、救いを与えることができたらいいなと思っています。ぜひ多くの方に見てもらいたいです」と述べて、イベントを締めくくった。

映画「惡の華」は9月27日に公開。公式Twitterアカウントでは、ハッシュタグ「#ハナガサイタヨ」にて映画を鑑賞した人の感想を募っている。

なおコミックナタリーでは、映画「惡の華」の特集記事を準備中。押見と井口監督へのインタビューを近日公開予定だ。

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(c)押見修造/講談社 (c)2019 映画『惡の華』製作委員会

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DJ亜星 @zeonic_dragon

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