テニミュ全国氷帝戦、開幕！跡部役の三浦宏規「新青学と戦えるのが楽しみ」

許斐剛「テニスの王子様」を原作とした「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学（せいがく）vs氷帝」が、7月12日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開幕した。

本公演では、全国大会緒戦で比嘉を制した青学と、関東大会で敗北した青学に敵意むき出しでリベンジを誓う氷帝との対決が描かれる。今回はシングルスプレイヤーとして出場する氷帝の天才・忍足や、抜群の運動神経を持つ向日と演武テニスを武器とする日吉のダブルス、そして部長の跡部景吾などの面々が、青学の前に立ちはだかる。なお今回の公演にて、青学は越前リョーマ役の阿久津仁愛以外が新メンバーとなる。約2時間30分にわたる2幕構成の公演では、11曲もの新曲がお披露目された。

囲み取材には越前リョーマ役の阿久津仁愛、手塚国光役の青木瞭、跡部景吾役の三浦宏規、木手永四郎役の武藤賢人が登壇。まず阿久津が「僕以外の青学キャストが一新して。“全国大会で比嘉を倒した青学”というのを目標にここまでがんばって参りました」と挨拶すると、青学新メンバーとなる青木も「合宿や稽古を経て、僕たちはようやくここまで辿り着けたので、これからひと公演ひと公演重ねるごとに必ずパワーアップしてまた凱旋（公演）に戻って来たいなと思っています」と意気込みを見せる。そして三浦は「まずは1年ぶりに、氷帝9人全員で帰ってこられたことが本当にうれしくて」と感慨深げ。また「僕たち氷帝（の公演）は（3rdシーズン）最初の青学8代目から始まって、その8代目が9代目の皆さんにバトンを渡して、で、そのバトンが今こうして新青学に繋がっていったということで、全部の青学を見てきた僕ら氷帝なんですけど」と前置きしつつ、「こうして繋がれていくバトンを見ながら、また新しくなった青学と戦えるのがすごく楽しみ。とてもわくわくした気持ちです」と語った。

公演の見どころを問われると、阿久津は「全部の試合、全部のキャラクターにそれぞれ個性があってストーリーがあって……僕、全国氷帝の全試合好きなんですよ」と選べない様子。「全部見どころなんですけど！ でも、やっぱり！」と声を大きくしながら「自分がリョーマを演じているとういことで、シングルス1が見どころだなと思います」と自身の試合を挙げる。そしてシングルス1では30分以上も試合を繰り広げていることを明かし、「本番で衣装を着てメイクして実際にコートに立ってやってみると、疲れより楽しさ（を感じる）というか、本当にリョーマに入り込めてると思う」とコメント。「まだまだですけど、もっとコートを全力で駆け回る、というか、もうコートをはみ出るくらい全力で走りますので、俺のキツい顔をぜひ見に来てください（笑）」と意気揚々とアピールした。

続けて青木も「全試合が見どころなんですけど、その中でも手塚vs樺地がおすすめです」と、同じく自身の試合をピックアップ。「手塚国光が完治した左腕で、ラケットをようやく振れるようになり、青学メンバーにそれをしっかり見せつけて背中で語る。そんな手塚国光の強さや、その試合をどう表現するかを見ていただければ」と理由を語った。そして武藤は「（見どころは）青学と氷帝の全試合じゃないですかね（笑）」とこれまでの流れを汲みつつ、「その中でも比嘉を破った青学を比嘉のみんなで見に行くという心境をこだわって演じようと、みんなで話し合ったので注目してもらいたい」と主張。最後に三浦が「平成最後の夏ですので、このテニミュを見て、『平成最後の夏はテニミュを見たな』と深く心に刻んでいただけたらいいなと思います」とメッセージ。阿久津は「僕たち青学12人で、氷を溶かして暑い夏をお届けします。そしてキャスト一同、テニスに捧げている青春を皆様にお届けしたいと思います！」と元気にアピールし、会見は締めくくられた。

「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs氷帝」は、7月22日まで東京・TOKYO DOME CITY HALLにて上演中。また大阪・大阪メルパルクホール、福岡・アルモニーサンク北九州ソレイユホール、岐阜・バロー文化ホール（多治見市文化会館）大ホール、宮城・多賀城市民会館大ホールでの公演を経て、9月20日から9月24日にはTOKYO DOME CITY HALLにて東京凱旋公演を行う。なお2019年1月26日には本公演のBlu-ray / DVDがリリースされることも決定した。