その後は、浴衣に身を包んだ矢三郎役の
朗読劇が終わると、8名のキャストに加え、原作者の森見、アニメで監督を務めた吉原正行、プロデューサーの堀川憲司の3名がステージに登壇し、「大毛玉談義」と題したトークコーナーを展開。“裏話”をテーマにしたトークでは、「有頂天家族2」より登場した新キャラクター・天満屋の容姿について、吉原監督が「原作を読んだときにシルエットについての記載があったんですが、僕はなぜかエスパー伊東さんを思い出して。久米田さんにはそのイメージで発注して、肉襦袢を着せることになりました」とエピソードが披露される。
また堀川プロデューサーからは、全3部作と謳われている「有頂天家族」のアニメ化は、すべてP.A.WORKSで行いたいという熱い思いが語られる。森見は「(第3部では)最終的にこういうことが起こるんじゃないかというイメージはできている」と構想を述べながら、「アニメで第2部を見てひしひしと感じたのは、弁天がかわいそうだと。第3部はどうやって弁天が復活していくのか、というところは大事だと思っています」と述懐。「今まではたぬきたちの争いに天狗たちがちょっかいを出していく感じだったんですが、第3部は天狗の代替わりのお話になるのではないかと」と今後は天狗たちにスポットが当たることを示唆すると、梅津は「『有頂“天狗”家族』になる?」とコメントし、会場を笑わせた。
トークコーナーの後はfhanaが登場し、バンドにとってデビュー曲であり「有頂天家族」のエンディング曲でもある「ケセラセラ」と、「有頂天家族2」のエンディングを飾った「ムーンリバー」を続けて披露。改めてステージに上がったmilktubとともに、「有頂天家族」という作品への思いを語り合った。
最後に集った出演者からはひと言ずつ、ファンへメッセージが贈られる。櫻井はこれまでに行われた「有頂天家族」のイベントを振り返りながら、「たくさんの思い出があるんですが、そこには皆さんの力がたくさん働いていて、その力があって今ここにいるなと改めて実感させていただきました。またお会い出来たら本当にうれしいです」と挨拶。森見は「僕にとっても『有頂天家族』という小説は大事な作品」と語りながら、第3部について「ちょっと時間はかかると思いますが、第1部と第2部を読み直していただいたり、Blu-ray BOXを観直していただいたり、有意義に時間を使っていただければ」と語り、客席を笑顔にする。イベントは恒例となった「面白きことはー」「良きことなり!」の掛け合いで幕を閉じた。
なおイベントでは2018年1月9日より、BSフジにて毎週火曜24時から「有頂天家族2」が放送されることも発表された。
※fhanaのhとnの間のaはアキュートアクセント付きが正式表記。
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