正源司陽子(日向坂46)の人生を変えたアニメ「地縛少年花子くん」

私の人生を変えたアニメ 第4回 [バックナンバー]

正源司陽子(日向坂46)の人生を変えたアニメ「地縛少年花子くん」

今の私を作ってくれたのは、間違いなく「花子くん」

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アニメ好きとして知られる著名人に、自分にとって「大切なアニメ」「特別に思い入れのあるアニメ」について語ってもらう連載「私の人生を変えたアニメ」。第4回には日向坂46正源司陽子が登場した。彼女が“人生を変えたアニメ”として選んだのは「地縛少年花子くん」。中学生の頃に出会った同作は今の自分を作ってくれたと語る。さらに生まれて初めて観た意外なアニメの話や、姉にまつわる大事なエピソードも披露してくれた。

取材・/ 増田桃子 撮影 / 番正しおり

「地縛少年花子くん」は今の私を作ってくれた作品

好きな作品は本当にいっぱいあるんですけれど、1作品に絞るなら「地縛少年花子くん」。ちょうど中学生の頃、自分の人格が形成されていく時期に出会ったので、間違いなく今の私を作ってくれた作品だと思います。最初はアニメから入ったのですが、すごく面白くて早く続きが読みたいとマンガを買い揃え、最新刊まで一気読みしました。ラブコメっぽいのかなと思って軽い気持ちで読み始めたのですが、シリアスで切ないお話もたくさんあって。何かを守るためには何かを犠牲にしなきゃいけない、そんな葛藤が繊細に描かれているところが大好きです。

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そして、あいだいろ先生の絵が本当にキレイで透き通っていて美しくて……。アニメももちろん大好きで、アニメ特有のテイストも素敵なんですが、特に原作の水中で光が分散しているかのような絵の美しさにいつも目を奪われます。毎回お話を読んだあとに絵だけをじっくり見る時間を作るほど。絵が素晴らしいのも、大きな魅力の1つかなと思います。

TVアニメ「地縛少年花子くん2」後編キービジュアル

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お気に入りのエピソードは「エソラゴト」編。その後の物語にも影響するような展開で、寧々ちゃんがもうすぐ死ぬことを自覚したり、それによって花子くんが暴走して怪異らしい部分が垣間見えたり、キャラクターが生きたいと強く願う姿が描かれているんです。あとシニガミ様のお話も印象的で。蒼井茜と赤根葵っていう幼なじみの切ない物語なのですが、死んでもずっと一緒だよっていう深い愛が描かれていて、切ないんだけどキュンとしちゃうんです。「地縛少年花子くん」では、いわゆるメリーバッドエンドと言われる結末も多いですが、私は初めてメリバというものを知ったので、刺激的でした。

生まれて初めて観たアニメが「ゲゲゲの鬼太郎」

「地縛少年花子くん」のような怪異ものが好きなのは、私が生まれて初めて観たアニメが「ゲゲゲの鬼太郎」第5期だった影響もあると思います。母が観せてくれたのですが、当時2歳ぐらいの私はお化けとかがすごく苦手で、夜中に1人で寝室に入れなかったり、寝られなかったりしたんです。そこで母が、お化けをやっつけるヒーロー的な存在として、鬼太郎を教えてくれて(笑)。私もまんまとその策にはまり、「怖くても鬼太郎が助けに来てくれるから大丈夫!」という気持ちで、眠れるようになったんです。そこから鬼太郎をどんどん好きになっていきました。

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ちょうど最近、アニメの5期、6期を全部見返したんですけれど、昔の人は科学で証明できないことを妖怪の仕業に見立てて、それを鬼太郎が退治してくれることで安心していたのかなって。私の勝手な想像ですけど、水木さんもそんな思いで鬼太郎を描かれていたんじゃないかなと思ってます。私が鬼太郎のおかげで夜が怖くなくなったように。

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」はいろんな意味で驚きました。もともと鬼太郎誕生の話はマンガで読んでいて、なんとなくのお話は知っていたんですが、あまり細かいところまで覚えてなくて。だからどんな映画になるんだろう?って楽しみでしたし、公開されたら絶対に観に行くしかないと思っていたんですが、いざ映画館に行ったらめちゃくちゃカッコいいおじさんが出てきてびっくりしました(笑)。今では大好きすぎて、「ゲ謎」のセリフほぼ言えちゃうぐらい観ています。

「ハイキュー!!」は勝者と敗者のどちらも丁寧に描いてくれる

そんな感じなので、どちらかというとファンタジーとか非現実的な作品を好んで観てきたのですが、初めてスポーツ系の作品でハマったのが「ハイキュー!!」でした。中学生から高校生までの6年間、バレーボールをやらなければいけなかったんですが、私は運動神経があまりよくなくて、バレーボールに対しても苦手意識を持っていたんです。そんなときに友達に「ハイキュー!!」を教えてもらって、そこから大ハマりしました。リベロのノヤっさん(西谷)がめちゃくちゃカッコよくて、あんなふうにレシーブがうまくなりたいとたくさん練習しました。好きこそものの上手なれじゃないけれど、「ハイキュー!!」と出会ってかなり変わったと思います。

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推しが菅さん(菅原)なので、一番好きなのは烏野高校なのですが、勝者と敗者のどちらも丁寧に描いてくれるのも「ハイキュー!!」の魅力ですよね。主人公の日向が悔しさとコートに立ち続けたいっていう思いをバネに、貪欲にがんばる。挫折を味わいながらも諦めず上を目指し続ける姿には勇気をもらいました。私は昔からどんな作品でも主人公の視点で楽しんでいたんですけれど、「ハイキュー!!」を読んでからは、ほかのキャラクターにも視点がいくようになりましたね。

姉がお土産で買ってきてくれた大事なアクスタを持参!

実は「ハイキュー!!」には大切な思い出がありまして。学生の頃は、アニメイトに行ってマンガとかを買ってしまったら、もうほかに買えないみたいなことが多くて。そんな姿を見ていた姉が、東京に修学旅行に行ったときに、お土産として買ってきてくれたのが、今日持ってきた日向と影山のアクスタなんです。旅行中に姉から「陽子って『ハイキュー!!』好きだっけ?」って聞かれて、「好きだよー」って何気なく返したんですけど、帰ってきたら「はい」って渡してくれて。姉も学生でお金をたくさん持っているわけじゃないのに、買ってきてくれたのがめちゃくちゃうれしかったのを覚えています。今でも机の棚の一番真ん中にドーンって置くぐらい大事な子。今回、お気に入りのグッズと撮影すると聞いたので、一緒に写りたいと思って持ってきました(笑)。

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「ゲ謎」のアクスタは京都の東映太秦映画村に行ったときに見かけて、衝動買いしちゃいました。基本的にグッズはどうしても欲しいと思ったものだけをお迎えするようにしているので、買う予定はなかったんですけれど、「ビジュがよろしい!」と思ってつい……(笑)。毎朝送り迎えしてもらおうと思って、玄関のところに置いているので、いつも元気をもらってる子も連れてきました。

アニメは養分! いつでも私の心に寄り添ってくれる

アニメは養分です(笑)。アニメを毎日観て、元気をもらっています。好きなアニメを観てリフレッシュしたり、ライブ前にパワーが欲しいときにはバトル系の作品を観て刺激をもらったり、声優さんも大好きなのでお声に癒やされたりもしています。私も表現をするお仕事に就いているので、そういう意味でも活力にさせていただいてますね。それにアニメには人を変える力があると思います。作品を見るたびに、自分の人生や周りの見え方が変わってるなと感じますし、いつでも私の心に寄り添って、支えてくれるのがアニメですね。

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ちなみに最近は「光が死んだ夏」にハマり中です。ヒカルみたいなドロドロした部分があるキャラクターがすごく好きなのですが、アニメになって映像や声がついたことでよりリアルに感じられて。私は1巻が出たときから作品の大ファンだったんですが、あっという間に有名になって、今幸せな気持ちでいろんな人に広めてます(笑)。

正源司陽子(ショウゲンジヨウコ)

2007年2月14日生まれ、兵庫県出身。2022年9月に日向坂46の四期生としてグループに加入した。9月17日に日向坂46の15thシングル「お願いバッハ!」が発売。Blu-ray付きの初回仕様限定盤TYPE-A~D、CDのみの通常盤の5形態が用意されている。また9月20日より「日向坂46 ARENA TOUR 2025『MONSTER GROOVE』」がスタート。宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ、広島・広島サンプラザホール、福岡・マリンメッセ福岡A館、愛知・ポートメッセなごや 第1展示館、大阪・大阪城ホール、東京・国立代々木競技場 第一体育館の5会場を巡る。

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