先日デビュー40周年記念ベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」を発表したばかりのユーミン。彼女にとってPROCOL HARUMはルーツとも言える存在で、今回の共演は10代の頃から夢に見ていたものだという。ユーミンはライブの序盤で「私にとって特別な夜にようこそ」「彼らがいなかったら今の私はいなかった。そんなPROCOL HARUMと共演できるなんてね。神様はいたずらだね」と少女のようにはにかみ、彼らに影響を受けて作られたという荒井由実時代の楽曲を歌い上げた。
なお今回のツアーは、ユーミンとPROCOL HARUMのステージを織り交ぜた構成で進行。ゲイリー・ブルッカー(Vo, Piano)を中心としたPROCOL HARUMは「Pandora's Box」といったナンバーで会場を温めていく。一方のユーミンも「日本の恋と、ユーミンと。」に収録されている名曲やデビュー曲「返事はいらない」で観客を酔わせ、アップテンポなナンバーでは軽やかなステップやターンを披露してみせた。
そしてライブのハイライトとなったのは、ユーミンとPROCOL HARUMとのセッション。ユーミンとゲイリー・ブルッカーのデュエットによるPROCOL HARUMの「Homburg」、ゲイリー・ブルッカーの英語詞によって新たな息吹を吹き込まれた「翳りゆく部屋」などが披露され、ホール内に大きな拍手が何度も響きわたる。そしてユーミンの原点となった「青い影」がPROCOL HARUMとともに演奏されると、会場は大きな感動に包まれた。
「こういう形で40年を迎えられて、みんなに心から感謝してます。自分の感性を育ててくれたアーティストが現役でいてくれてるのはうれしいな。私もそう思ってもらえるならがんばります」と最後のMCで声を詰まらせたユーミン。長年の夢を実現させた彼女の表情は、憧れのアーティストとの共演に緊張しながらも幸福感に満ちていた。
なお「Back to the Beginning」は、終了したパシフィコ横浜 国立大ホール公演を含め全7公演を開催。ツアーファイナルは12月12日に愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホールにて行われる。
Yuming 40th Anniversary
松任谷由実&プロコル・ハルムツアー -Back to the Beginning-
2012年11月28日(水)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
※公演終了
2012年11月29日(木)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
※公演終了
2012年12月3日(月)大阪府 大阪国際会議場 メインホール
2012年12月6日(木)大阪府 大阪国際会議場 メインホール
2012年12月10日(月)東京都 昭和女子大学 人見記念講堂
2012年12月11日(火)東京都 昭和女子大学 人見記念講堂
2012年12月12日(水)愛知県 名古屋国際会議場 センチュリーホール
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