舞台「幽☆遊☆白書」の千秋楽公演が、9月22日にWOWOWプライムで放送される。
千秋楽の生中継を記念した本特集では、シアター1010公演開幕直後のキャスト4人にインタビューを実施。浦飯幽助役の崎山つばさ、桑原和真役の郷本直也、蔵馬役の鈴木拡樹、飛影役の橋本祥平が、本作の見どころを解説する。また舞台ファン&原作ファンそれぞれに向けた、千秋楽生中継を楽しむためのポイントもご紹介。こちらも併せてチェックしてほしい。
文 / 興野汐里
浦飯幽助役崎山つばさ
“舞台という表現”として観て
幽助は普段の自分にはない思考を持っているので、幽助を演じるにあたって、まず理解することから始めました。幕が開き、お客さんの反応を見て、その努力が報われた気がしましたし、幽助として生きられてよかったと思いましたね。注目してほしいシーンは、やっぱりクライマックスの飛影戦。脚本・演出の御笠ノ忠次さんや、殺陣師の六本木康弘さんとディスカッションしながら、「原作を超えたい」という気持ちで作ったので、原作の舞台化ではなく、“舞台という表現”として観ていただけたらと思います。
桑原和真役郷本直也
全員が「待ってました!」という気持ちになった
いまだにこんなに愛されていて、全員が「待ってました!」という気持ちになった作品はないんじゃないでしょうか。例えば、幽助は原作だと荒々しい性格ですが、柔らかさのある幽助を演じられるのはつばさならでは。本人とキャラクターのイメージが合致して、噛み合ってると思ってもらえる作品になったと思います。本番1回1回を本当に楽しんでいるので、その気持ちが皆さんに届いていたら最高ですね。
蔵馬役鈴木拡樹
「舞台化して正解!」と思ってもらえたら
「週刊少年ジャンプ」のテーマである“友情”“努力”“勝利”が作品内でわかりやすく表現されているのが、原作の最大の魅力だと思うのですが、舞台版の魅力はバランスのよさにあると思います。原作のエピソードをうまく抜粋してすっきりまとまった脚本になっていますし、プロジェクションマッピングを使った場面もあれば、アナログな表現を生かしたシーンもしっかり入っています。皆さんに「舞台化して正解だった!」と思ってもらえたらうれしいですね。