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これは、ドイツの劇作家フェルディナント・フォン・シーラッハの戯曲「GOTT 神」を、
出演者にはゲルトナーの弁護人ビーグラー役の
シーラッハの別作品で、裁判劇の「テロ」では、観客から有罪か無罪の投票を募ったが、今作でも1幕と2幕の間で観客による投票が行われる。これについて岡本は「僕はこの作品を舞台作品というより、本当に討論会だと思っている部分があるんです。舞台と客席の間の第四の壁を取っ払って、お客様と一緒にその場を作り上げ、結論を探っていく。公演ごとに、その日にみんなで作り上げた答えが出る舞台です。お客様にも“観劇”というより“参加”する気持ちで来ていただけたらうれしい」と思いを語る。
岡本は、コロナ禍の間に自身の祖父が体調を崩したことで、アメリカ留学から帰国したことを明かしつつ、「僕は今まで身近な人の死に直面したことがなかった。面会もできない中、延命治療の有無について家族でたくさん話し合いましたが、やはり『これが正解』ということは絶対にない」と語る。続けて岡本は「誰にでも、自分や身近な人の死に向き合うときが来る。この作品を届けることで、お客様にとっても尊厳死や安楽死について知り、考えるきっかけになると思うので、僕より若い方にも観てもらいたい」と言葉に力を込めた。
また取材会では岡本が、座組の面々について語る場面も。中高生の頃に故・蜷川幸雄の稽古場をたびたび訪れていたという岡本は「稽古場で蜷川さんの舞台への熱や愛を感じていたし、蜷川さんの演出助手だった石丸さんもきっと同じ情熱を持っていらっしゃると思う。お会いするのが楽しみ」と、演出の石丸との対面への期待を語る。また橋爪らとの共演については「僕は一番年下ですが、それぞれが意見を戦わせるこの舞台で、皆さんがどれほどの熱量で役に向き合って言葉を紡ぐのかワクワクしています」と瞳を輝かせ、「ケラーの発言に説得力を持たせるために、学者になるつもりでこの役に飛び込みたい。お客様はもちろん、ケラーとして実力ある先輩俳優の皆さんにも影響を与えるために、ムンッ!という感じでがんばります」とガッツポーズをしてみせ、記者たちを和ませた。
リーディングシアター「GOTT 神」の公演は10月11日から14日まで、東京・パルテノン多摩 大ホールで行われる。
リーディングシアター「GOTT 神」
2024年10月11日(金)~14日(月・祝) ※公演終了
東京都 パルテノン多摩 大ホール
スタッフ
作:フェルディナント・フォン・シーラッハ
翻訳:酒寄進一(2023年 東京創元社「神」)
演出:
出演
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2024年10月11日(金)~14日(月・祝)
東京都 パルテノン多摩 大ホール
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