2023年2月から野村が体調不良のため休養に入り、河野がピンで活動中だった令和喜多みな実。巧みなしゃべくり漫才で早くから頭角を現し、活躍が期待されたが、「M-1グランプリ」ではなかなか結果が振るわないまま15年の芸歴制限を迎えた。賞には恵まれなかったもののその実力は多くの人に認められ、ファンは野村の活動休止後も2人揃ってセンターマイクの前に立つ姿を待ち望んできた。「これ以上お待たせしても(復帰を)確約できない」ということから解散に至ったが、最後は自分たちの漫才をこれでもかというくらいにパフォーマンス。「解散」に漂うしんみりした空気を笑いで凌駕し、令和喜多みな実という漫才コンビの存在をステージに刻んだ。
エンドトークでは改めて2人が挨拶。河野は「17年、18年くらいやらせていただいて、最後の舞台にこれだけお客さん、芸人さん、関係者のみなさんが来てくれた。100%野村のおかげやと思うし、感謝しかない」と噛み締め、「休んでいる期間も待ってくださったお客さんがいてこそ続けてこられた。これからそれぞれいろんな活動をしていきます。ここからがスタート。今後ともよろしくお願いいたします」と述べる。
河野の「100%野村のおかげ」という言葉を受けて野村は「17年以上、本当に僕、がんばりました」と自画自賛してみせ、(河野は)愛嬌の部分だけやってました(笑)」と言い放って河野を笑わせた。仕切り直して「待っていただいたのにすみません。できればやりたかった。とは言え、また舞台にはお声がかかるようなことがあれば出るでしょうし、裏方でサポートしてくれないかと言ってくれている人もいる。面白いことには携わりたい。『作ることはやめないでほしい』と言ってくれる人がいて、それを真に受けたい」と今後のことにも言及。そして野村に対しては「(自分は)一筋縄ではいかない(人間)。ケツ叩きながら文句言いながら、難しかったと思います」と慮り、「(河野は)新コンビを組みたいということですが、ぜひとも応援してあげてください。『野村しかおらんみたいなこと言うてたのに、思てたより組むん早いなとかは言わない、書かない!(笑)」とファンにもお願いした。
この公演はFANY Online Ticketで7月19日(土)までアーカイブ配信。エンドトークの部分はカットされているが、終演後に収録した2人のコメント動画が追加されている。またオンラインサロン「きたみなの『ニシヒガ』」では公演の裏側や本番に向けてのネタ合わせの様子なども公開しているという。
令和喜多みな実はNSC大阪校30期生の野村尚平と河野良祐が2008年に「プリマ旦那」の名前で結成。2009年に「M-1グランプリ」準決勝に初進出し、以降関西のさまざまな賞レース決勝に名を連ねた。2013年には「上方漫才大賞」新人賞を獲得。同年、「もってる!? モテるくん」(読売テレビ)、「バチバチエレキテる」(フジテレビ)といったバラエティ番組のレギュラーに抜擢された。2017年後期連続テレビ小説「わろてんか」にコンビ揃って出演を果たしたことも。2019年(令和元年)5月1日、大阪・なんばグランド花月で「プリマ旦那改メ『令和喜多みな実』襲名披露公演」を開催し、改名した。
「令和喜多みな実単独公演『THE LAST』」アーカイブ配信
配信期間:2025年7月19日(土)23:59まで
販売期間:2025年7月19日(土)12:00まで
料金:1500円
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令和喜多みな実 河野 @purima_kono
お笑いナタリーさんにもいろいろとお世話になりました🙇♂️
ありがとうございました!!
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