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「共感百景」で麒麟・川島が初の最優秀賞獲得

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昨日6月21日、東京・北沢タウンホールにて「スラッシュパイル6周年記念特別興行『共感百景』」が開催され、麒麟・川島が初の最優秀共感賞に選ばれた。

「共感百景」は今回で4年目10回目を迎える自由律俳句イベント。今年2014年はテレビ化、書籍化と好調な人気ぶりをみせている。MCは劇団ひとり、顧問は東直子。今回はプレイヤーとして川島のほか、キングオブコメディ高橋、フットボールアワー岩尾、見田村千晴、吉田靖直(トリプルファイヤー)、小田原ドラゴン、西加奈子、能町みね子が出演した。

第1局のプレイヤーは高橋、岩尾、小田原、能町で、テーマは「テレビ」。初登場の高橋はマイクを忘れてしゃべるという緊張ぶりを見せるも、同じく初登場の岩尾はマイクを使わず大きな声でしゃべってボケる余裕を見せた。しかし、高橋の1句目「消した画面に 映る 自分の真顔」に、ひとりと解説の川島が「わかる! エロビデオでもあるよね」「ゲームのときも」と盛り上がったのに対し、岩尾がKindleのCMについて詠んだ長めの句は、説明により観客から共感は得たものの、東から「わかりづらくて長いかな」と一刀両断されてしまった。

そこで2句目に岩尾は薄くなったテレビの置き場所について、詩人をイメージしたローテンションで発表するも、「どうしたんですか? ふてくされてるんですか?」と誤解される結果に。結果、1局目の優秀賞は高橋の1句目に決定。「その瞬間がよく見える。切り口が鋭く捉えられている」と東からお褒めの言葉をもらった。

2局目は岩尾が解説で、プレイヤーは川島、吉田、西、見田村。テーマが「子供」ということで、ひとりが岩尾に「結婚しないと」と言うと、岩尾が昨年2013年に同棲を解消したという話になり、ひとりは「なんで? なんで?」と興味津々で食いついた。2句目に入ってもその話は続き、「岩尾さんってキスするときってどんな感じ?」「根はプレイボーイなんですね」「岩尾のくせに」とどんどん話を掘り下げるひとり。岩尾もその勢いに押され、「岩尾のくせにを忘れてしまうんですよね」「勘違いしてしまって」とひとりに相談する様を観客も笑いながら見守っていた。

作品は、川島が「自分の子供の頃にあった」という句「結局あいつは 誰の友達だったんだ」を発表。これには全員が共感し、東も「大人は会社名とか外側から入るけど、子供は魂と魂で遊ぶんですよね。子供が持ってる神秘性をうまく表現している」と優秀賞を授与した。また西は、今回も「あの頃のままでいてよ ムツゴロウ!」という独特な視点で会場全員を釘付けに。「子供の頃は“ムツゴロウ王国”の人だったのに、大人になったら“畑正憲”の情報が入ってくる」と訴えると、その情報の話で大盛り上がり。都市伝説まで飛び出す始末だったが、全員の奥底に眠っていた深い共感を呼び覚ましていた。

3局目のプレイヤーは高橋、岩尾、川島、西と、お笑いファン大注目の並び。テーマは「旅」で、最初に出した川島の「それでリンスのつもりか!!」に会場中が大爆笑といういい雰囲気に。東が「『つもり』がいいですよね。人格があるみたいで」と言うと、ひとりと川島によるリンスになりきったミニコントも。岩尾はひとりとの会話で思い出したのか、「彼女からのNY土産が『I (ハート) NY』Tシャツ」という句で「これもらったとき『もうアカンな』と思った」と告白。東は「ぞんざいになる感じがわかる。その代表格の句」と褒めるも、ひとりは「半年前くらいに嫁さんからもらったばっかり……」と不安な表情を見せた。

「持っててよかった! ビニール袋」は、衝動的に潮干狩りがしたくなるという高橋が、ビニール袋の存在に助けられたことに感謝して作った句。一見当たり前のようなことだが、東が「ビニール袋は万能選手。だってあんなに軽いのに水を通さないんですよね!」と興奮気味に共感したことに全員爆笑し、改めてビニール袋の素晴らしさを実感していた。優秀賞はその次に発表された西の「あの人、やっぱり 税関で止められてる」。この2つの答えで盛り上がりすぎたため、最後に発表した岩尾の句に対して東の感想は「前の2つが面白すぎて……」と語るに止まり、岩尾は「(ビニール袋は)僕の答えも通さない!」と憤慨してしまった。

最後は能町、見田村、吉田、小田原で、4人が考えている間、ひとりと解説の西はムツゴロウ伝説トークで対決。また、西が「小説でムツゴロウさん的な人のことを書くかもしれない」と言い出したことから、自身の小説「青天の霹靂」を映画化したひとりは、「普段どうやって書いてるんですか?」など、小説家同士としての貴重な会話を交わしていた。

テーマは「飲み会」で、吉田の「向こうの席に移った途端 水を得た魚のようだ」「周りに誰もいなくなっても この席を動かないプライド」という2句が大好評。優秀賞を獲得し、ひとりは「吉田さんと飲み会やってみたい」と注目していた。そして、エンディングで「誰の思い出にも結び付いて、広がりがある作品」との評で、「結局あいつは 誰の友達だったんだ」が初の最優秀賞に選ばれた川島。「打ち上げ行きたいんですが、誰が吉田さんの横に座るのか怖すぎる」と心配しつつも、初の最優秀賞ということで、潔く吉田の隣に座ることを宣言した。

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