温度差で風邪ひきそう

──「Twilight」はまた毛色の違った曲ですよね。オンラインゲーム「LORD of VERMILION ARENA」のタイアップソングということで、このゲームの音楽を担当しているあおい吉勇さんが手がけた楽曲です（参照：しゃちほこ、新作にゲームタイアップ曲＆Basement Jaxxとコラボ）。

伊藤　ゲームっぽいよね。

安藤　でも今までで一番アイドルっぽい感じがする。

大黒　振りもかわいらしいしね。

伊藤　っていうか……いろいろ入りすぎてておかしくない？ このシングル。

坂本　「バカボン」はにぎやかだし、「ハリウッド」はカッコいいし、「Twilight」はかわいいし……。

安藤　うん。なんか温度差で風邪ひきそう。

──シングルと言えど、聴いたときの満足感はミニアルバムに相当するみたいな。

坂本　うん。いろいろ詰まってて、お得なシングルになったなって思います。

1年目がしゃちの全盛期？

──話は変わりますが、チームしゃちほこは今年の4月7日で“路上デビュー”から3周年を迎えました（参照：3周年迎えたしゃちほこ、名古屋で新たな目標発表「紅白に出たい」）。このタイミングで3年間の活動を振り返ってみようと思うんですが、3年前のことって覚えてますか？

秋本　なんとなーくかな……。そんなはっきりじゃない。

──あっという間にここまで来たという感じですか？

全員　うん。

秋本　あ、最初のとき、お弁当が豪華だった！ ちゃんとした木箱に入ってて。

安藤　それ2年目じゃない？

秋本　あれ？ そうだっけ？

──あっという間だったわりにはあんまり覚えてないんですね（笑）。

秋本　いろいろありすぎて……（笑）。

──2012年の年末には愛知・名古屋CLUB QUATTROでワンマンライブを開催してますね（参照：チームしゃちほこ初ワンマンは湿度100%、次回5月に決定）。

咲良　うーん。初ワンマンまでめっちゃ長かった感じしない？ ここまでに「乙女受験戦争」もリリースしてるし、「ピザです！」とかもあったし、最初の年でライブでの“アゲ曲”は出し切ってるね。1年目がしゃちの全盛期なんじゃない？

大黒　うん。一番かわいかったときだよね。ここがピーク。

咲良　一番イケてた時期だね。

現実を知って“日本先行メジャーデビュー”

──坂本さん以外のメンバーが高校受験を終えて、チームしゃちほこが最初に迎えた山場が東京・Zepp Tokyo（参照：チームしゃちほこ東京で公開リハ「今年こそはそこそこに」）、愛知・Zepp Nagoya（参照：チームしゃちほこ地元で2度目の単独「泣いてないです！」）、大阪・HEP HALL（参照：チームしゃちほこ、浪速で感謝のツアー打ち上げ＆反省会）で行った全3公演のワンマンライブ「チームしゃちほこ World Premium Japan Tour 2013 ～見切り発車は蜜の味～」ですよね。

大黒　「ZeppZeppHep」かあ。Zepp Tokyoがリハーサルっていう設定でやったやつだ。

伊藤　リハーサルなのにすごい怒られたよね。

大黒　あれはたぶんうちらが調子こいとったんじゃない？

咲良　でもどんどんライブも決まって、CDもリリースさせてもらってたら調子こくよね（笑）。なんか波に乗らされたもんね。

──今でこそ日本武道館みたいな大きな会場でも余裕の表情でパフォーマンスをしてますが、この頃ってすごくギリギリな感じでライブに臨んでましたよね。

坂本　このときに“ちゃんとライブをやらなきゃいけない”って知らされた感じがする。

安藤　スタッフさんたちに「ちゃんとプロになれ」的なことを言われたね。

大黒　そうそう。もうノリだけじゃやっていけないっていうことがわかった。このツアーでちゃんとやらなきゃダメなんだっていう現実を知らされたというか。

──なるほど。このツアーで成長したチームしゃちほこは2013年6月発売のシングル「首都移転計画」で“日本先行メジャーデビュー”を果たします。

秋本　現実を知ってからか。よかったあ。

全員　よかったー（拍手）。