「天才バカボン」は小3の頃に学校で習った

──昭和のアニソンの代表曲「天才バカボン」を歌うと知らされたときにどう思いましたか？

伊藤千由李　映像を観てくださいって言われて、バカボンとフランダースの犬がコラボする映像を観せられたんです。で、最後にうちらのイラストが出てきて、びっくりして「ほー？」ってなりました。

安藤ゆず　ゆずは映画の曲を歌うって聞いてヤバいと思った。

──皆さんが生まれる前のアニメの主題歌ですけど、原曲は知っていましたか？

秋本帆華　小3の頃に「西から昇ったおひさまが 東へ沈む」っていう歌詞の逆が正しいって学校で習ったので、役に立つ歌詞だなと思ってました。

坂本遥奈　理科で先生にそうやって言われるよね。

咲良菜緒　菜緒もそうやって覚えた！

──「天才バカボン」は理科の授業で知ったということ？

大黒柚姫　そういう人は多いと思う。

カラオケ印税で家計が安定

──映画が大ヒットして曲がすごく売れたら世間からは「バカボンの人」というふうに認知されるわけですが。

秋本　やったー！ うれしい！

坂本　全然いいよね。いやな感じしない。それにカラオケでめっちゃ歌われるようになったらさ、私たちもう大丈夫じゃない？ カラオケ印税があるから家計が安定する。

安藤　そうだね。“カラオケで盛り上がる歌ランキング”みたいなので1位になりたい！ でもうちらまだ高校生だからこういう話はやめよう（笑）。

──（笑）。本家と“しゃちほこ流「天才バカボン」”の違いはどんなところなんでしょうか？

咲良　Aメロはオリジナルとそんなに変わらないんですけど、サビで一気にペースアップしたり、音がめっちゃ増えたりするので全然違うなって思います。原曲のほうの「天才バカボン」はテレビから流れてきてるのを聴くものって感じだったと思うんですけど、しゃちのはライブバージョンって感じがする。CDで聴くよりライブで聴いてもらったほうがいいと思います。

安藤　うんうん、歌詞はオリジナルと一緒だけど、歌ってると本家と別モノな感じがする。これは本当に自分たちの曲だなって思います。

秋本　そうだね。あと、ライブでお客さんが一緒に踊ってくれたりすると、つい自分たちの曲だなって思っちゃうね。

ミュージカルっぽい「いけいけハリウッド」

──カップリングの「いけいけハリウッド」はしゃちほこのファンにはおなじみの浅野尚志さんが作った曲ということもあり、得意路線って感じですよね。

坂本　そうですね。この曲は「幕張HOLLYWOOD」（5月9、10日に行われた千葉・幕張メッセ イベントホールでの単独公演）に向けて作った曲だけど、今後も歌っていけそうな曲になってます。

──歌詞は「ハリウッド映画」がテーマなんでしょうか？

咲良　はい。一番私たちになじみがある「ハリウッド」は「ハリウッド映画」だろうっていうことで、映画の撮影で使う「カット！」とか「アクション！」っていうフレーズとかが入ってます。

秋本　あと映画のタイトルとかも入ってるらしい。

坂本　らしいね。

──名作タイトルを彷彿とさせるフレーズが随所に散りばめられてますが、本人たちは“らしい”程度の認識なんですね（笑）。今までの浅野さんの曲と比べて何か違いありましたか？

咲良　なんか浅野くんって何作ってるのかわからなくなってきた。

安藤　「Sweet Memories」と「いけいけハリウッド」の差がすごいよね（笑）。あと「ひまつぶし」に入ってた「カントリーガール」も違ったね。

──確かにこういうふうに音数が多くて歌詞がギュッと詰まってる曲はちょっとひさしぶりですね。

伊藤　懐かしい感じがする。

安藤　うん。でも今回のは今まで以上に歌詞が詰め込まれてて派手だなと思った。

──ここまで込み入った曲だと、歌いながら踊るのが大変なんじゃないかなと思いました。

坂本　昔の曲は歌割りが細かくて大変だったけど、最近はAメロ、Bメロ、サビって感じでパートを分けてもらえるから歌いやすくなったよね。

安藤　そうだね。あと「いけいけハリウッド」のダンスには、歌詞1行ずつに対して「村長と勇者がいて……」みたいな細かい設定があって、6人の振りで1つの劇みたいになってるんですよ。だからミュージカルっぽいところもあって楽しい曲になったよね。

咲良　うん。振り付けはお客さんたちマネできないかも。

秋本　そのぶんいっぱいコールしてほしいね。