ライブが変わった3年目

──メジャーデビュー後の大きなライブとしては、東京・日比谷野外大音楽堂での「チームしゃちほこサマーフェスティバル～スクランブる!? 野音ライブSP～略して“しゃちサマ♪”」（参照：チームしゃちほこ、野音ワンマン大盛況で「マジ感謝」）、愛知・愛知県体育館での単独ライブ「愛の地球祭り2013」（参照：しゃちほこ5000人ライブ大成功！次は“6人で”武道館へ）そして初の日本武道館公演「しゃちサマ2014～神々の祭り～」（参照：竹内力も大興奮、しゃちほこ初の武道館公演）ですね。

秋本　一番ちゃんとレッスンしたのは武道館だね。発声方法のプリントとか配られたりして。

咲良　そうだね。武道館より前はフォーメーションを覚えるので必死で、なんか形だけみたいな。

大黒　それまでは歌の上手さとかそんなに求められてなかったよね？

安藤　ライブ前に歌の練習の時間を作ったのって、武道館だけだったね。だから武道館のDVD観るとみんな声が違うんですよ。

──1stアルバム「ひまつぶし」が発売されたことで、曲のバリエーションもかなり増えましたし。

秋本　ライブの中に聴かせるブロックができたよね。

安藤　うん。今まではワーッと盛り上げるだけだったんだけど、「colors」が出てきた頃から変わっていった気がする。

まずは「ザ・イロモネア」に

──曲のバリエーションが増えたのもそうなんですけど、アルバムをリリースした頃から4年目に突入するまでは、全員の個性が徐々に開花してきた時期だったのかなとも思います。

安藤　そうですね。ソロの仕事も増えたし。ハルが釣りのロケに行ったり、ちゆがゴルフをやったり（参照：ゴルファーちゆ大活躍！しゃち伊藤千由李がゴルフ雑誌で本格レッスン）、帆華がウナギイヌの声をやったり（参照：チームしゃちほこ秋本帆華、ウナギイヌのアフレコシーンを公開）とか。

──活動開始から3年経ってみて、それぞれ「自分はここが成長したな」と思う部分はありますか？ 「愛の地球祭」のインタビュー（参照：チームしゃちほこ「愛の地球祭」インタビュー ）では1人ずつ個人面談形式で話を伺ったんですが、ここではほかのメンバーの意見も聞きつつ、それぞれの成長した部分を聞ければと思います。

大黒　うーん。柚姫は前よりしゃべれるようになったかな。でも、最初はしゃべれてたけど、だんだんしゃべれなくなってきて、またしゃべれるようになったから成長したのとはちょっと違うかなあ……。

安藤　柚姫はメンタルが強くなったんじゃない？ それが一番の成長だと思う。前はいじられるとすぐ拗ねてたじゃん。

大黒　あー、たぶん前は自分の悩んでることを突っこまれるとダメだったんだよね。ほかの人に自分の弱いところを見せたくなかったんだと思う。でも途中で自虐にしちゃったほうが楽ってことに気付いた。

咲良　芸人や（笑）。

安藤　どこ目指す？ 「爆笑レッドカーペット」？

大黒　あはは（笑）。まずは「ザ・イロモネア」かな。

5人の輪に入れない真面目さがあった

──安藤さんはどこが成長したと思いますか？

安藤　楽しめるようになった。

──具体的に何を？

安藤　しゃべるのが楽しいんですよね。私、もともと人とコミュニケーションを取るのが苦手だったんですけど、人と関わるのが楽しくなってきて。今ではラジオ出演も1人で大丈夫なくらいしゃべるのが好き。

──確かに安藤さんはトーク面で地位を確立した感じがありますね。伊藤さんはいかがですか？

伊藤　なんか真面目じゃなくなった。自分でも大丈夫かなって思うくらい。

安藤　いい意味なんだけど、ちゆはこっちの5人の輪に入れない真面目さがあったよね。初めて私たちに会ったとき「私やってけない……」と思ったでしょ？

伊藤　「みんなすごいな……」と思った（笑）。

──で、そういう生真面目さを外したことによって、どう変わったんでしょうか？

伊藤　みんながそれを取ってくれて楽になりました。みんなのおかげ。