ナタリー PowerPush - 乃木坂46(橋本奈々未)
ななみん、シックな書店を静かに満喫
幼い頃から読書に親しんできた橋本奈々未の撮影は、渋谷にあるオシャレな書店で敢行。新刊、古書問わずさまざまなジャンルの書籍が並ぶ中、橋本は気になるものを手に取っては中身をチェックすることを繰り返していく。
橋本はインタビューで読書にハマっていったきっかけについて言及。お気に入りの書籍に意外なタイトルを挙げるなど、興味深い話を訊くことができた。
取材・文 / 西廣智一 撮影 / 笹森健一 企画 / 富樫奈緒子
撮影協力 / SHIBUYA PUBLISHING AND BOOKSELLERS
小4の頃の愛読書はガリレオ・ガリレイの伝記
──橋本さんはいつ頃から読書に興味を持つようになったんですか?
子供の頃から大好きでしたね。子供の脳の発達に良いと聞いたらしくて、私が赤ちゃんのときからお母さんが本を読み聞かせてくれていたそうで(笑)。それで小さい頃から本を読む習慣が身に付いて、図書館によく通うようになったんです。最近はあんまりないですけど、乃木坂46に入る前まではよく近くの市民図書館に行ってました。
──なるほど。好きな本はどんなものですか?
小学4年生の頃にちょうど伝記にハマッていて、教室の文庫棚にあった伝記という伝記を全部読みあさりました。その中でも一番印象に残っていたのがガリレオ・ガリレイの伝記で、小4なりに「自分の意思を貫き通す男の人ってすごいな。自分もそういう人になりたいな」って思った記憶があります。
──小4でその発想はすごいですね。
その年頃の女の子だったら、みんなナイチンゲールとかヘレン・ケラーの伝記とかを読んでたと思うんですけど、私には慈愛精神が足りなかったのか(笑)、どちらかというとガリレオ・ガリレイや徳川家康みたいな男勝りな話が好きでした。「誰かのために何かをしてあげる」というよりも「自分はどうするか」といったことのほうに惹かれたんですけど、それは今も変わってないのかな。そうやって本をたくさん読んだことでいろんな考え方ができるようになったし、自分自身の信念を持つことができたと思います。
──これまで読書してきた中で特に印象に残っている作品を教えてもらえますか?
私は村上春樹さんの作品が好きで、中でも「ノルウェイの森」が一番好きなんです。村上さんの作品の中にはよく旭川のことが出てくるんですけど、私は旭川出身なので読んでるうちにだんだんと「これ、私のことを書いてるんじゃないか?」って思えてくるんですよ(笑)。高校2年生の頃に初めて読んで、それから何度も読み返してるんですけど、17歳の私が読むのと今19歳の私が読むのとでは全く捉え方が違って。再読して初めて気付くことがあると「ああ、自分もちょっとは成長してるのかな?」って思ったり。もしかしたら、「ノルウェイの森」はこれから何年も何年も読み続ける作品なのかなっていう気がしました。
オーディションでは変顔とブリッジを披露して合格
──橋本さんは昨年の春に大学入学のために上京したそうですが、旭川での生活から環境がガラッと変わったかと思います。
上京して自分1人で生活して、ある程度慣れてきた頃に乃木坂46に入ったので、そこでまた生活環境が変わったんですよ。で、乃木坂46に入ってからも毎日毎日が目まぐるしく変わっていくので、東京に来て1年ちょっと経ちましたけど落ち着いて生活しているっていうイメージはまだないですね。
──そもそもなぜ乃木坂46のオーディションを受けようと思ったんですか?
大学に入ってから「自分にはどういう可能性があるんだろう?」とよく考えるようになって、いろいろ勉強していくうちにふと「私の居場所はここでいいのかな?」って思ったんです。そこで初めて、自分の信念がブレ始めたんですよ。それで、ある日ネットを見ていてオーディションのことを知って。応募要項を見たら「写メでも応募可能」って書いてあって、最近撮った写メに写りの良いやつがあったので「こういう道に進む可能性もあるのかな?」って送ってみたんです。
──じゃあ、アイドルになりたいと考えたことはなかった?
それまでは思ったことはありませんでした。でも、応募してみたら運良く1次審査に受かったんです。2次審査では「変顔をしてください」って言われたので、梅干しを食べたときみたいな顔をしたら審査員の方々から失笑されてしまって(笑)。ほかにも「得意な動きをしてください」って言われて、周りはバレエのフォームやテニスの素振りをしてるのに、私は何も思い浮かばなくてとっさにブリッジを10秒くらいしたんです。
──ええっ、なんでブリッジだったんですか?(笑)
そのとき急に思い付いたのがブリッジで。そこでも失笑されて、「ああ、これはもう落ちたな。恥をさらして終わったな……」と思ってたら受かっていて。あとはその繰り返しで、最終審査にも合格できた感じです。
Type-A
<CD収録曲>
- おいでシャンプー
- 心の薬
- 偶然を言い訳にして
- おいでシャンプー off vocal ver.
- 心の薬 off vocal ver.
- 偶然を言い訳にして off vocal ver.
<DVD収録内容>
- おいでシャンプー -MUSIC VIDEO-
- 偶然を言い訳にして -MUSIC VIDEO-
- 生田絵梨花×ヒロシュー
- 伊藤万理華×有元沙矢香、山本真希
- 衛藤美彩×二宮崇
- 川後陽菜×山田篤宏
- 川村真洋×渡邊直
- 齋藤飛鳥×阿相クミコ、山田一仁
- 斎藤ちはる×大形美佑葵
- 斉藤優里×榮良太
- 桜井玲香×内村宏幸
- 西野七瀬×萩原健太郎
- 松村沙友理×佐藤有一郎
Type-B
<CD収録曲>
- おいでシャンプー
- 心の薬
- 水玉模様
- おいでシャンプー off vocal ver.
- 心の薬 off vocal ver.
- 水玉模様 off vocal ver.
<DVD収録内容>
- おいでシャンプー -MUSIC VIDEO-
- 水玉模様 -MUSIC VIDEO-
- 安藤美雲×松田一輝
- 生駒里奈×青山裕企
- 市來玲奈×掛川康典
- 岩瀬佑美子×村山和也
- 柏幸奈×青松拓馬
- 高山一実×松本博樹
- 永島聖羅×石井貴英
- 橋本奈々未×杉本達
- 畠中清羅×佐藤大輔
- 大和里菜×フラッシュハリー
- 和田まあや×岩元正幸
Type-C
<CD収録曲>
- おいでシャンプー
- 心の薬
- 狼に口笛を
- おいでシャンプー off vocal ver.
- 心の薬 off vocal ver.
- 狼に口笛を off vocal ver.
<DVD収録内容>
- おいでシャンプー -MUSIC VIDEO-
- 狼に口笛を -MUSIC VIDEO-
- 伊藤寧々×デハラユキノリ
- 井上小百合×森田一平
- 白石麻衣×長崎愛
- 中田花奈×手塚眞
- 中元日芽香×マツモトジュンイチ
- 能條愛未×鈴木真人
- 樋口日奈×池田圭太
- 深川麻衣×入江和宏
- 星野みなみ×川島小鳥、箕浦建太郎
- 宮澤成良×カツヲ
- 若月佑美×岡川太郎
通常盤
<CD収録曲>
- おいでシャンプー
- 心の薬
- ハウス!
- おいでシャンプー off vocal ver.
- 心の薬 off vocal ver.
- ハウス! off vocal ver.
乃木坂46(のぎざかふぉーてぃしっくす)
2011年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」に由来する。総合プロデュースはAKB48同様、秋元康が担当。全国規模のオーディションにより、3万8934人の応募の中からスターティングメンバーとして33人が選出された。2012年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」で待望のメジャーデビュー。オリコンウィークリーチャートで初登場2位を記録し、2012年4月現在セールスは20万枚を突破している。同年5月には早くも2ndシングル「おいでシャンプー」をリリース。
2012年5月2日更新