──「テルネロファイター」を最初に聴いたときの感想を教えてください。

僕は普段から変わっている曲が好きなので「めっちゃいいじゃん！」って思いました。「夏味ランデブー」や「新学期アラカルト」もそうだけど、ほかのグループがやらないような面白い曲をM!LKでできることが、すごくいいなと思っています。「テルネロファイター」は最初の「牛乳を飲みなさい」っていう歌詞が特にヤバいと思いました。例えばフェスやイベントに出たとき、いきなり「牛乳を飲みなさい」って歌いだしたら、観客の皆さんはきっと「えっ？ 何、このグループ！」ってハッとするじゃないですか。いきなり人の心をつかめる歌詞だから最高！って思いましたね。しかも、自分が歌うパートなんですよ！

──では「テルネロファイター」を表現するうえで、悠稀さんが注意したとことはありますか？

僕は歌い方の癖が強いんですけど、冒頭のパートやサビは癖を出さないように気を付けました。わざと声を震わせる、“しゃくり”を癖でやっちゃうんですけど、この曲はシンプルに歌ったほうが説得力が出るかなって。

──悠稀さんは、“でっかい男”というとどんな人をイメージしますか。

自分が盾になって、何かに立ち向かえる人。あと、困っている人や独りぼっちの人のそばに寄り添うことができる人。弱い人を守れる人。

──具体的には？

武井壮さんとか。何か起きたら、戦って守ってくれそうですよね。

──では次は、シングル全体を通して好きな曲やポイントがあれば教えてください。

「ボクノアカシ」が好きです。「今までの僕たちの曲の中で、一番カッコいい曲なんじゃないかな？」って思う曲で……振り付けもスマートだし、新しいM!LKを見せられるんじゃないかなって思います。この曲ではかわいくなり過ぎないように気を付けていますね（笑）。

──では最後に、悠稀さん個人の夢とM!LKとしての夢を教えてください。

M!LKに入るまでは僕「歌手になりたい」っていう夢があったんです。だけど、M!LKに入って活動をしているうち、それまで自分が思い描いていたものと現状が違いすぎて、自分が何をやりたかったのか、わからなくなっちゃったというか……（笑）。だから、「自分の夢」っていうと、特に思い浮かばないんです。それはグループでも一緒で。4人が喜んでいるところを見たいから、そのぶん自分はがんばろうって思うんです。だから「みんながやりたいことをできる環境を作ること」が、僕の夢なのかもしれません。

──悠稀さんならではの面白い目線ですね。

そうかもしれないです。「あれ？ 自分、M!LKのファンだっけな？」って思う瞬間、よくあります（笑）。