──「テルネロファイター」を最初に聴いたときの感想を教えてください。

ずっと「テルネロ、テルネロ」って連呼してるから、もうこのフレーズが頭に残りすぎて「なんなんだ！」って思うほどだったけど（笑）、僕がすぐに曲を覚えたってことは「お客さんもすぐに覚えてくれるんじゃないかな？」って。それと、これまでのM!LKの曲はかわいらしい曲が多かったけど、今回の「テルネロファイター」はすごくカッコいい曲だから、聴いた瞬間「早くライブでやりたい」と思いました。前作の「疾走ペンデュラム」もクールな感じだったけど、「テルネロファイター」はみんなで盛り上がれるカッコいい曲だと思います。

──では、この曲を表現するうえで、勇斗さんが意識していることを教えてください。

サビのパートでは両手で角を作って踊るんですけど、そこの力強さにはすごくこだわっています。絶対強く見えるように！（笑） キレも意識してます。特徴的なのか、ツアーではみ！るきーずのみんながすぐに覚えて踊ってくれて、うれしかったですね。

──勇斗さんが思う“でっかい男”像とは？

カッコつけない人ですかね。恥ずかしいことも、弱いことも素直にさらけ出せるような。それでいて優しい、そういう大人の人は素敵だと思うし、そんな人になりたいです。

──具体的にイメージする人はいますか？

M!LKの音楽プロデューサーの方なんですけど、朝から晩までずっとニコニコしていて、怒ったところや機嫌を悪くしているところを見たことがないんですよ。そういう姿を見ていると「こんな大人になりたいな」て思えるんです。すごく尊敬しています。

──次は、今回のシングルの中で特にお気に入りの曲やポイントを教えてください。

「サンキュー! N・D・K!」はとにかくお客さんを心から楽しませるつもりで「嫌なことを忘れて楽しもうぜ！」という気持ちでやっているので、自分も発散できて楽しい！ 「ボクノアカシ」はダンスがスマートでカッコいい。そう、最近「ダンスうまくなったね」って言われて、ちょっとうれしいんですよ（笑）。あと「桜咲く頃には」は、この季節にピッタリですよね。歌にもダンスにもメッセージが込められたすごく素敵な曲。カップリングの3曲の中でお気に入りを選ぶとしたら、「桜咲く頃には」かなあ。

──最後に、勇斗さん個人の夢と、M!LKとしての夢を教えてください。

個人的には、役者としての夢なんですけど……「佐野勇斗が出ているから」っていう理由で作品を観てもらえるような役者さんになりたい。芝居の力を誰からも認められる、安心して演技を観てもらえる役者さんになりたいです。M!LKとしては、ホント最近自分の中ですごく考えていることなんですけど、いつかドーム級の会場でライブがしたい。全国のいろんなドームを借りて、もうチケットが取れないくらいのグループになりたいです。僕ら結成当初から「いつか『NHK紅白歌合戦』の司会をやりたい」って言っていますが、ドーム級の会場でライブができるようになれば、その夢も自然と実現に近付くのかな、なんて思っています。