──今作の表題曲「テルネロファイター」を最初に聴いたときの感想を教えてください。

「またおかしな曲が来たぞ！」と思いました（笑）。「来た来た！」っていう感じで、笑いが出ましたね。それと同時に「どんなダンスを付けてお客さんに披露するんだろう？」と楽しみな思いもあって。何より夢のある歌詞が印象的だったので、「しっかりと表現してカッコいいM!LKを出していきたい」って深く思いました。

──では、この曲を表現するうえで一番意識しているところは？

僕らが少し“お兄さん”になったところを見せたいので、動きのキレをよくしようと心がけています。「テルネロファイター」は今までの僕らの曲とは曲調がすごく違うし、衣装の仕立ても大人っぽいし……僕はここからが“M!LKの第2章”なんじゃないかと思っているんです。だからみ！るきーず（M!LKファンの呼称）にも「M!LKはここから変わっていくんじゃないの？」という思いを感じてもらいたいです。

──「テルネロファイター」でM!LKは“いつかでっかい牛になりたい”という夢を歌っています。瑞生さんが思う、“でっかい男”とは？

誰とでも分け隔てなく接することができる人。あとはなんでも笑い飛ばせる人ですね。自分の苦難とかも、恥ずかしがらずに歳下に教えられたりだとか。そういう人は器が大きいなと思います。

──具体的にイメージできる人はいますか？

演技の現場で出会った方だと、東出昌大さんが素敵だなと思いました。結婚されていて子供もいて……あとは自分の親父。父のことをすごく尊敬しているんです。「自分も将来こんな親父になれたらな」と思っています。

──次は、今回のシングルの中で特にお気に入りの曲やポイントを教えてください。

「ボクノアカシ」が好きです。この曲は、先ほど言った“M!LKの第2章”を表しているもう1つの曲。「これまでとはひと味違うぞ」という思いで、カッコいい自分たちを出すというか。振付師の先生にも言われたんですけど「『自分たちはカッコいい』って思い込んでいいから」って。あと、この曲は僕がセンターに立つことが多いんです。そうやって任されたものはしっかりと果たさないといけないと思いますし……「自分たちの証」を持ち続けることは大事なことだと思うから、強い思いを持って届けていきたいです。

──では最後に、瑞生さん個人の夢と、M!LKとしての夢を教えてください。

個人的な夢は、アカデミー賞の主演男優賞を獲ること。これまでドラマや映画で共演した方に「これからもがんばってね」と応援してもらっているので、そのご恩を返していきたいし、お芝居でおいしいご飯がたくさん食べられるような、すごい役者さんになりたいと思っています。M!LKとしての夢は……自分1人の夢じゃないからなあ……。

──瑞生さんが思い描いているもので大丈夫です。

横浜アリーナでライブをする。大人数の前で、5人の好きなことをやりたいです。今回のツアーの東京公演のときにステージの上で宣言してしまったんですけど（笑）、でも横浜アリーナ、いいですよね？ 立ってみたいです。