「キス」は私のラブソングのキーワード

──11月4日には1stフルアルバムの「FIRST KISS」が発売になりますね。フルアルバムは「やっと出せた」という感じですか？

いいタイミングで発表できるなって思っています。満を持して、という感じ！

──なぜタイトルは「FIRST KISS」に決めたんですか？

私の曲って、「キス」っていう言葉がたくさん出てくるんです。先行配信シングルになった「Kiss」の作詞をしていたときも、この曲の切ないメロディを聴いたら「別れのキス」「二度とできないキス」っていうようなイメージが湧いて、「キス」っていう単語が私のラブソングのキーワードなんだなって感じて。あと1stフルアルバムということで、私からみんなへ、アルバムを通しての初めてのメッセージだっていう思いを“初めてのキス”っていう言葉に込めました。このタイトルは迷わず出てきましたね。

──「Kiss」は恋人の別れを描いた切ないナンバーですね。

曲をいただいたときは、どういうふうに歌詞を書こうか迷いました。今までの自分の曲のようにハッピーな曲がいいのか、切ない曲にするべきなのか。シングルでこのような失恋ソングは今回初の試みでしたが、自分が描きたかった作品ができて本当によかったです。

──そうだったんですね。歌詞はすぐに完成しました？

伝えたい言葉の中から、いかに生々しくストレートに歌詞を綴るか、ということを自分のテーマにしているので、少し時間がかかりました。

──“伝えたい言葉”は、自分の中に常に蓄えているんですか？

蓄えていますね。「Kiss」の歌詞の中には実体験から引っ張り出してきたものもあります。

──完成してみての手応えはいかがでしょう。

失恋経験のない子の心もつかめるような、切ない曲ができたと思っています。

──アルバムを制作する上で、特にこだわったポイントはありますか？

自分の歌唱に関してはとにかく時間をかけて、納得がいくまでやりました。朝までレコーディングしたりもしたし……。「もっともっといけるんじゃないか」って、年々自分の中で納得できる基準が上がっていくんです。だから全曲本当にこだわって、レコーディングに臨みました。

──レコーディングはどのくらいの期間を費やしたんですか？

制作期間は約半年、レコーディングは2～3週間ですね。レコーディングのときは、休みなしで毎日スタジオに入っていました。

──すごい集中力ですね。

集中力持たなかったです！（笑） いや、本当に記憶がないときもあるくらい。けど歌は絶対自分が納得できるまでやっていました。以前はここまでできなかったと思うけど、ライブやトレーニングを重ねていくうちに喉が成長してくれたから、自分の「やり抜きたい」って思いに喉が付いてきてくれた感覚があって。体は元気なのに声だけ出ないときなんかもあって大変ではあったけど（笑）、乗り越えてがんばりました。

ママとパパに手紙を書くようなつもりで

──アルバムの最後の曲は「青春の翼」。10月31日に公開されるフランス映画「エール！」の主題歌の日本語版のナンバーです。

「エール！」を観させてもらったら主人公のポーラと自分が重なる部分がすごくあって。ポーラは歌のオーディションを受けるために親元を離れるんですけど、私自身も函館から上京して歌の道を志した身なので……。最後には号泣していました。映画の中でこの曲を歌っているポーラは表現力がすごくてプレッシャーもあったけど、そこは「MACO流でいこう」と思って取り組みました。

──MACOさんが日本語詞を書かれたんですよね。

はい。もともとある歌詞の意味を変えずに、なるべくストレートに書くように意識しました。ポーラの気持ちを思ったり、MACOが東京に出てきたときの気持ちを思い出したりしながら……ママとパパに手紙を書くようなつもりで書きました。

──「Listen with」ではアルバムに入っている曲も聴かせてくれますか？

お届けできたらいいですね！

──ちなみに「Listen with」では選曲テーマを設けて楽曲を流したりするのですが、MACOさんはどんなテーマで曲をかけてみたいですか？

そうですね……。「キスしたくなるような曲」とかどうですか？ 「LOVE」もいいし……、キスしたくなるようなストーリー性のある曲を集めてもいいかもしれないですね。

──当日楽しみにしています。それでは最後に、参加してくれる方へのメッセージをお願いします。

普段、ツイキャスでは私がしゃべってみんなは文字で返してくれるけど、今回はチャットということなので、一緒に文字での会話を楽しみたいです。フランクに楽しみましょう！