「好き」を共有できない心配はない

──ファンが100％LiSAファンではないという意味では「極東ロックンロール・ハイスクール」（極東RRH）も同じシチュエーションだったわけですもんね。で、これもガルデモのときと同じなんだけど、極東RRHのLiSAさんって、それこそ特攻服にリーゼント姿の氣志團ファン、KISSESすらも踊らせてみせた。

それができたのも、私自身に氣志團先輩とライブをできるうれしさや、「先輩の音楽が好きだ」「先輩のライブが好きだ」っていう気持ちがあったからなんだと思ってます。先輩のことが大好きなKISSESの皆さんと気持ちを共有できた上で、あの日できることを精一杯できた結果、皆さんと一緒に楽しめるライブを作れたんだろうなって。

──そして当たり前のことなんだけど、LiSAファンとも「LiSAの音楽が好き」っていう気持ちを共有できているから、みんなを巻き込むことができる、と。

そうなんでしょうね。

──でも「好き」っていう気持ちを表明するのっておっかなくないですか？ LiSAさんがどれだけ好きって言ってもフラれることもあるかもしれないし。

あっ、あんまりそういうことは考えたことがなかったかも（笑）。

──あはははは（笑）。ノンキ！

ですね（笑）。でも、そこにいるみんなと共感できるものがなさそうな場所には基本的に行かないですから。「好き」を共有できない心配はあんまりないですね。私が今やってる音楽はもちろん、アニメや「Angel Beats!」も、氣志團先輩もそうなんですけど、全部大好きなので。そこにいるみんなとわかり合いたいし、対話したいと思ったから、その場所に行ってるんです。

私自身が楽しむつもりしかないですね

──そして夏には富士急ハイランド・コニファーフォレストでの「LiSAMMERLAND」が待っています。武道館で得た「今できる精一杯で歌って、みんなと楽しめばライブは成功する」っていう確信の通り、武道館公演はもちろん、1月末の「リスアニ！LIVE-4」といい、3月の極東RRHといい、今年のLiSAさんのライブってものすごいクオリティとテンションを見せていると思っていて。

ありがとうございます。

──そのクオリティとテンションのまま突っ走ることになるんだろう、次なる大一番、コニファーはどんなライブにしましょう？

やっぱり私自身が楽しむつもりしかないですね（笑）。あの武道館があったことでどんな場所でどんなライブをやることも怖くなくなったんです。どんな場所で、どんな状況であっても私はみんなと一緒に楽しむことができるし、そこに何人いようとその全員と一緒に楽しめる。そのことがわかったから、私が楽しいと思っていること、つまりみんなに喜んでもらえて、私も楽しめるいつものLiSAのライブを作ればいいだけ。特別なことをしなくてもコニファーフォレストっていうでっかい会場で私もみんなも楽しめると思っています。

──ただ、コニファーって武道館とはもちろん、2012年にLiSAさんがライブをやった日比谷野外大音楽堂ともちょっと違う。同じ屋外ではあるんだけど階段席があるわけでもない、ただただ広いスペースですよね。言ってしまえば、屋根のないバカでかいライブハウスというか。

最高ですね！（笑） ライブハウス出身だし、もともと一番好きな会場はライブハウスですから。