Hey! Say! JUMPの振り付け、カーディ・Bに届いたTikTok動画
──ここまで海外の話題をたくさん聞いてきましたが、この1年での大きなトピックとして、Hey! Say! JUMPの「ネガティブファイター」(2021年5月発売のシングル)の振り付けを担当するということもありましたよね。
RIN 実は、私たちの中ではそれもLA生活の一部みたいな感覚なんです(笑)。LAに行く前にHey! Say! JUMPさんたちに振り落としをさせていただいて、そこからLA生活が始まって、LA生活の最中にリリースされたので。
MIZYU LAの家で音楽番組用の立ち位置を考えるようなこともあったし、初披露のライブ映像もLAでみんなで観ました。LA生活の中にHey! Say! JUMPさんがいましたね。
KANON 家の前がすごい坂で、そこをがんばって登るときに「ネガティブファイター」を聴いていました。
MIZYU 振付師集団としての初の仕事がHey! Say! JUMPというのはすごく感慨深かったですね。八乙女(光)パイセンがiTunesでリーダーズのことを知って、MVを全部観て、Wikipediaも調べて、そこからおそらくTikTokも見てくださって、名前を挙げてくれたみたいです。
SUZUKA 振り付けはTikTokも意識して、みんなが踊れるようなキャッチーさを意識して作りました。
──TikTokと言えば、リーダーズのアカウントのフォロワー数はこの1年でものすごく増えましよね(2022年1月現在、約340万人)。
KANON もともとは普段あまり見せていなかった、人間味のある部分を見せれるなって気持ちでやっていました。
MIZYU それがまさかのバズり続けまして、「TikTokで話題の新しい学校のリーダーズ」って見出しになることも多くなって。
──カーディ・Bにまで届いて。
SUZUKA あれは叫んだもんな、車の中で。
KANON 「届いたからまた動画撮っちゃう?」って、日が沈む前に急いで動画を撮ったんですけど、それにも反応してくれて。
──TikTokの選曲は誰が考えてるんですか?
KANON TikTokの選曲は主に私が担当していて、いろんな国で流行ってる曲をリーダーズ流にアレンジして動画を撮影しています。
MIZYU TikTokが入り口になってライブに来てくれる人もたくさんいるんですけど、TikTokの人たちではなく、アーティストとしての本質的な部分が届いていてうれしいです。
──帰国後の7月には東京・Veats Shibuyaでワンマンライブがありました。
MIZYU 国内での有観客ライブは半年ぶりだったんですけど、TikTokもそうだし、SNSに貼ったライブ映像とかで知ってくれる人も多くて。お客さんの層が広がった気がしました。
RIN 9月から10月にかけて行った東名阪福ワンマンツアーも子供から大人、カップル、夫婦、家族、もちろん1人で観に来てくださる方もいるし、いろんな人がそれぞれの楽しみ方をしてくれていることがすごくうれしいです。
MIZYU 小学校入る前くらいの小さい子もいてね。
SUZUKA NHK(Eテレ「ブレイクッ!」)に出たのもあったよな。
88rising主催フェスで初の海外ライブ
──そして国内ツアーを終えたリーダーズは再びLAに渡り、88rising主催のフェス「HEAD IN THE CLOUDS」に出演。初の海外ライブを行いました。
RIN 2日間のフェスで、私たちは1日目のメインステージのトップバッターだったんですよ。フェスの頭の頭。アメリカもコロナでフェスが少なくなっていたし、88risingもしばらくフェスをやっていなかったんです。みんなの期待が高まっている状況。そんなところに出ていったんですけど、歓声が聞こえた瞬間、胸が熱くなって。
MIZYU コロナ禍で歓声をいただくこと自体が2年くらいなかったから、鳥肌立ちました。アメリカで本当に無名だし、私たちのことを知らない人を楽しませて、爪痕を残すつもりで準備しましたが、ステージに出たら私たちの曲を歌ったり、手を挙げたりしてくれて。驚きました。
KANON 「私たちを観に来てくれてる……?」って。
RIN 「これが新たな一歩になる」って感覚がすごくありました。
MIZYU 日本だと早朝だったんですけど、楽屋に戻ってエゴサーチしたら、配信を観てくれていた国内のファンの人が「歓声を浴びてるリーダーズを見て涙が止まらなかった」とか「パフォーマンスが進むにつれ、世界に知れ渡っていく姿がリアルタイムで観れて感動した」とコメントして一緒に喜んでくれていて。それを見て、また感極まっちゃいました。
──「FREAKS」でウォーレン・ヒューとコラボしていますが、88のほかのアーティストとは交流があるんですか?
一同 リッチ・ブライアン……。
──おお、リッチ・ブライアンと言えば88risingの看板的ラッパーですが、そういえばリッチ・ブライアン、ニキ、ウォーレン・ヒューの楽曲「California」のMVにリーダーズがちょっとだけ出演していましたよね。
MIZYU 5秒だけ出演しているんですけど、もともと出演するつもりじゃなくて、ただ撮影中のリッチ・ブライアンたちに挨拶しようって感じだったんですよね。カメラが回ってるとは聞いていたので、なんとなく騎馬戦で突撃したら、まさかのMVになって。その初対面のときにリッチ・ブライアンが新曲を聴かせてくれたり、私たちの映像を観てくれたり。「HEAD IN THE CLOUDS」でもお話ししました。袖から私たちのライブをずっと観てくれていて。
KANON 初めから親しくしてくれたから、近しい感じがするよね。
SUZUKA リハも観にきてくれたね! 本番当日、バックヤードの挨拶でリッチ・ブライアンのお尻を2秒くらいつかんじゃった。グイって。
──えっ。
SUZUKA そしたら「アァン!」って。
一同 (笑)。
SUZUKA まあそういう関係ですね。
KANON 「HEAD IN THE CLOUDS」ではニキさんともお会いできて。
RIN かわいいー! 素敵ー!って。
MIZYU 姫でしたね。
SUZUKA 「素晴らしかったです」って伝えたら「私も昨日あなたたち観たよ! 太鼓やってたね」っておっしゃってくれて。一緒に写真も撮りました。
──すごい。もうかなり88に馴染んでる感じですか?
一同 うーん……。
SUZUKA でも馴染んでないからこそ「写真撮りたい」って思ってもらえるところもあるよな。
KANON バックヤードが私たちのとこだけフォトスポットみたいになってたよね(笑)。
これから楽しみなことだらけ
──語り尽くせないくらい話題盛りだくさんの1年でしたが、この1年を漢字1文字で表すとしたらなんでしょう?
SUZUKA 新しい学校のリーダーズの「新」。それが今パッと思いついた感じ。やったことない新しいこといっぱいやったし、これからもやろうとしてるし、挑戦するための精神力が身に付いた。
RIN 確かに。
KANON 納得ですね。1年前の私たちと今の私たちを比べたら、新しくなったことがたくさんあるし、比べものにならないくらいだってすごく思うから。
MIZYU その前の年は「進」って言ってたんですけど、2021年は「進」どころじゃないくらいフィールドが変わっているというか、見る世界が変化したので、SUZUKAの言う通りだと思いますね。
──1月30日には東京・LIQUIDROOM、5月20日には東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブも行われますが、今後についてはどう考えていますか? マニー・マークとのコラボで一気に広がった音楽性がこれからどうなるのかも気になっています。
MIZYU マークとの生活で、私たちでも音楽を作れるというか、音楽ってすごく自由だし、なんでもアリだなって思えたんです。だから4人だけで作ってみたいって気持ちも芽生えたし、もっと実験していきたい。そのうえで私たちの人生に大きな変化をもたらしてくれたマークとは今後も触れ合っていきたいなと思いますね。
KANON 楽曲以外にも新しいことに挑戦していきたいなと思ってるし、すでに考えてることもあって。本当に楽しみなことだらけですね。
RIN みんなで次どうする?って話をしたときにテンションが上がりすぎちゃうんですけど、この興奮を形にして早くみんなに届けたいです。
──明確なビジョンがあるんですね。
一同 めちゃめちゃあります!
ライブ情報
新しい学校のリーダーズ a.k.a. ATARASHII GAKKO!「無名ですけど凱旋ワンマン~ようこそ、スナックタイムへ Um-hum~」
2022年1月30日(日)東京都 LIQUIDROOM
新しい学校のリーダーズワンマンライブ at Zepp DiverCity
2022年5月20日 (金)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
プロフィール
新しい学校のリーダーズ a.k.a. ATARASHII GAKKO!(アタラシイガッコウノリーダーズ)
“青春日本代表”を自称する4人組ダンスボーカルユニット。2021年1月にアジアのカルチャーを世界に発信するレーベル88risingより世界デビューを果たし、同年11月にマニー・マークをプロデューサーに迎えた作品「SNACKTIME」をリリースした。TikTokのフォロワー数は340万人に達しており、振付師集団としても活動している。
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