清 竜人25、夢でも現実でもない3年間のラブストーリーの結末

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清 竜人25が6月17日、千葉・幕張イベントホールで「清 竜人25 “ラスト▽コンサート”」を開催。およそ3年におよんだプロジェクトに終止符を打った。

「清 竜人25 “ラスト▽コンサート”」の様子。

「清 竜人25 “ラスト▽コンサート”」の様子。

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清 竜人25メンバー募集時のイメージビジュアル。

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ソロアーティスト清竜人が、複数の女性を従えた“一夫多妻制アイドルグループ”として清 竜人25のプロジェクトをスタートさせたのが2014年の6月13日。同年9月に本格始動し、そこから約2年10カ月の活動期間の中で、シングルを6枚、アルバムを2枚発表して唯一無二の世界観を作り上げてきた。「清 竜人25 “ラスト▽コンサート”」は、これまでに作られたオリジナルナンバー31曲をすべて披露するという内容で、パフォーマンスはおよそ4時間におよんだ。

バージンロードを歩く清 竜人25。

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最後のステージに“結婚披露宴”というコンセプトを用意した彼ら。会場にはフォーマルスーツやウエディングドレスを着た清家(清 竜人25ファンの総称)の姿も多く見られた。ステージセットは教会を思わせる作りで、メインステージからアリーナ中央のセンターステージまでは、バージンロードさながらに赤い絨毯が伸びている。開演を知らせるブザーが鳴ると、まずは夫人たちが1人ずつ登場し、最後に竜人がステージへ。6人はゆっくりとバージンロードを歩き、センターステージに到着すると、竜人は第1夫人の清咲乃、第3夫人の清亜美、第4夫人の清美咲、第6夫人の清可恩、第7夫人の清優華の薬指に順に指輪をはめていく。そして竜人が静かに後ろを振り向き、すっと手を上げると、デビュー曲「Will▽You▽Marry▽Me?」のイントロが流れ出した。

清 竜人25

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1曲終えたところで場内は再び暗転し、メインステージの左右に設置されたスクリーンに、清 竜人25の歴史を追ったムービーが映し出される。このヒストリームービーは幕間のたびに進行し、ライブの構成ともリンクした形で上映された。衣装をチェンジしての2曲目「ラブ▽ボクシング」では華やかな銀テープが噴射。「どうしようもないよ…」「Call▽Me▽Baby」と初期からの楽曲が続けて歌われたところで、竜人はステージ袖へと去り、夫人たちは最初のMCへ。亜美は「このジューンブライドに披露宴を挙げられるということで、こんなたくさんの方に見守られながら結婚を……まだ結婚してなかったの?」とコンセプトの矛盾を指摘しながらも「今日は私たちが正式に妻になるめでたい日なので、最後までハッピーに楽しくライブをしたいと思います」と宣言した。

清 竜人25のケーキ入刀シーン。

清 竜人25のケーキ入刀シーン。[拡大]

トロッコで移動しながらブーケトスする清 竜人25。

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その後のブロックでは、1stアルバム「PROPOSE」収録曲「プリ~ズ…マイ…ダ~リン▽」「やっぱりWifeがNo.1♪」、清 竜人25最後の作品となった2ndアルバム「WIFE」からのナンバー「マリッジブルーを抱きしめて▽」、長らくライブで披露されていなかった初期曲「鬼の目にもナ▽ミ▽ダ▽」など新旧織り交ぜた楽曲が並ぶ。「Coupling▽」では巨大なウエディングケーキが運び込まれ、竜人と夫人たちによるケーキ入刀も行われた。中盤のヒストリームービーでは、第5夫人・清菜月の“ご懐妊”による離脱と第7夫人・優華の加入というグループの転換期を振り返り、竜人と各夫人たちのデュエットソングが初披露された2016年4月のホールコンサート「清 竜人25 コンサート 2016 春」の映像からつながるようにデュエットコーナーへ。咲乃、亜美、美咲、可恩、優華が順に竜人とデュエットしたあと、竜人と夫人たちは花で飾ったトロッコに乗り込み、腰痛のためやむなく活動を離れた第2夫人・清桃花のデュエットソング「アカシック▽レコード」を全員で歌いながらアリーナを1周した。デュエットコーナー後の幕間には、上坂すみれ、きゃりーぱみゅぱみゅ、ベイビーレイズJAPAN、堀江由衣、ももいろクローバーZといった清 竜人25と親交の深いアーティストから、彼らの結婚を祝福するメッセージビデオが上映された。

「清 竜人25 “ラスト▽コンサート”」の様子。

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「ハードボイルドに愛してやるぜ▽」で幕を開けたライブ後半戦は、夫人たちと清家による「スケベ!」コールと竜人の激しいソロダンスで始まる「Mr.PLAY BOY…▽」、夫人たちが竜人を神輿担ぎにする「A・B・Cじゃグッと来ない!!」などのキラーチューンが連発。場内は熱狂に包まれたが、竜人と夫人たちが永遠の愛を誓う「誓いのワルツ」では一転、キャンドルを使った演出で厳かなムードに。グループの解散そのものを歌にした「25▽」では、メンバーも清家も思わず涙ぐむ。美咲はしんみりした空気を裂くように「なんと、なんと、ラスト2曲になりましたー! でも最後の2曲はどっちもハッピーで終わる曲だから、みんな泣かないで最後まで楽しんでくれたらいいなと思いますが……皆さん盛り上がってくれますかー?」と大声で呼びかけた。そして夫人たちは「アリーナー!」「2階席ー!」「3階席ー!」とアリーナ会場の醍醐味を満喫し、清家の大声援を受けて「愛してる▽キスしたい▽Hしたい▽」を披露。最後は「LOVE&WIFE&PEACE▽」でにぎやかに締めくくられた。

「清 竜人25 “ラスト▽コンサート”」の様子。

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メンバーがステージを去ると、スクリーンには昨年11月、グループの解散を発表した東京・Zepp Tokyoでのライブから半年間の様子がダイジェストで上映され、場内は暗転。再びステージに明かりが灯ると、まずは純白のウエディングスーツに着替えた竜人が、メインステージ上の階段をゆっくり降りてきた。次いでウエディングドレス姿の夫人たちが1人ずつ登場。ここで、清 竜人25のライブでは基本的にMCをすることがなかった竜人が珍しく口を開き、「清 竜人25、全31曲のパフォーマンスがすべて終了しました。最後に1人ずつ、ご挨拶をさせていただけたらと」と夫人たちに最後の言葉を届けるよう促す。咲乃は終始涙ぐみながら「約3年間、本当にありがとうございました。ずっと幸せでした。これからもみんなのことを応援してあげてください」と告げ、亜美は気丈に「清 竜人25に入れて、清亜美になれて本当に幸せでした」と笑顔でコメント。美咲は「私は清 竜人25に入る前は普通の大学生で。こんな素敵な人たちに出会えて、たくさんライブして……本当にシンデレラストーリーというか、不思議な気持ちになってます、今」と戸惑いながらも、「今日、パパが初めて観に来たんですよ。パパは(娘がステージ上で)イチャイチャしてるのを見たくなかったらしくて。最初で最後ですけど、今日は観てくれてよかったです」と家族の話を始めたとたん泣きだしてしまう。可恩は「清 竜人25は私たちとみんなで1つの家族というグループなんですよ。私は1人っ子で集団行動も苦手だったんですけど、竜人くんやみんなと出会えて、こんなにたくさんの家族に出会えて……清可恩のアイドル人生に悔いは1つもありません。明日からは“専業主婦”になりますが、これからも私たちのこと、竜人くんのこと、ほかの家族のことを温かく見守ってください」と笑顔を作りながら大粒の涙を流した。優華は「第7夫人、清優華です。やっほー」と元気にコメントを始めるも「苦手なんだ、こういうの……」と背を向けてしまう。しばし無言のあと、優華は涙をこらえて振り返り「第7夫人に迎え入れてくださってありがとうございます。以上です」とシンプルに述べた。

清竜人

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夫人たちの言葉を聞き終えた竜人は、はにかみながら「正直なところ、僕はこの子たちが清という自分の名字を背負って活動してくれているだけで十分うれしかったです。まあ揉めることとかもあったけど、僕はそれすらも愛おしくて、大切な時間だったなと思っています。この子たちが大好きでね」とメンバーへの正直な胸の内を明かす。そして「どういう幕引きが清 竜人25らしいかなとすごく悩みました。でもやっぱり25は25らしく最後を迎えるしかないのかなと思います。なので最後にもう1曲だけ歌って、そのパフォーマンスの中で、このグループの、この物語のラストページを飾れたらなと思います。最後の曲は僕から妻たちへ向けて、言葉にできない大きな愛の気持ちと、僕たち全員から皆さんに向けて、伝えても伝えきれない愛と感謝の気持ちをありったけ込めて歌いたいと思います」と宣言した。「清 竜人25は夢ではありませんでした。現実でもありません。清 竜人25は清 竜人25でしかありえません。世界中どこを探してもここにしかない、この愛の形を、その胸に焼き付けていっていください。約3年間、本当にありがとうございました」という挨拶のあと、竜人がグランドピアノを演奏しながら歌い出したのは、彼がソロ名義で2011年に発表したシングル「ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング」。約3年にわたって繰り広げられたパラレルワールドが閉じるように、清 竜人25の物語は幕を下ろした。

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清 竜人25 “ラスト▽コンサート”
2017年6月17日 幕張イベントホール セットリスト

01. Will▽You▽Marry▽Me?
02. ラブ▽ボクシング
03. どうしようもないよ…
04. Call▽Me▽Baby
05. アバンチュールしようよ▽
06. プリ~ズ…マイ…ダ~リン▽
07. Sundayはわたしのモノ▽
08. マリッジブルーを抱きしめて▽
09. やっぱりWifeがNo.1♪
10. Christmas▽Symphony
11. Coupling▽
12. ねえねえ…
13. The▽Birthday▽Surprise
14. 鬼の目にもナ▽ミ▽ダ▽
15. キネマトグラフを▽ / 清竜人&清咲乃
16. I Love Youはあなただけ▽ / 清竜人&清亜美
17. まるで嘘のように…▽ / 清竜人&清美咲
18. 譲れない…In My Heart…▽ / 清竜人&清可恩
19. My Lovely▽ / 清竜人&清優華
20. アカシック▽レコード
21. ハードボイルドに愛してやるぜ▽
22. 天上天下唯我独尊
23. My Girls▽
24. Mr.PLAY BOY…▽
25. A・B・Cじゃグッと来ない!!
26. マイ▽ワイフ▽イズ▽アイドル
27. 逢いたいYO~♪
28. 誓いのワルツ
29. 25▽
30. 愛してる▽キスしたい▽Hしたい▽
31. LOVE&WIFE&PEACE▽
32. ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング

※文中▽はすべてハートマークが正式表記。

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