WOWOWドラマは、ノンフィクションに近いフィクション
──過去にWOWOWでは「連続ドラマW 東野圭吾『変身』」や「連続ドラマW 鉄の骨」といった作品に出演されていますが、WOWOWの作品に対してはどんなイメージを持っていますか?
映像の質感や画角が映画っぽくて、あまりカットを割らず長回しが多い印象です。ディープなテーマの濃厚な作品がたくさんあるのが、WOWOWドラマの強みだと感じます。それは僕が関わった作品の影響があるかもしれませんね。最初が、東野圭吾さん原作の医療サスペンスの「変身」でしたから。脳移植手術を受けて人格が変容していくという話で、演じている間は本当にきつかった。共演した(二階堂)ふみちゃんと力を合わせないと乗り越えられませんでした。
──もう1本の「鉄の骨」はいかがでしたか? 池井戸潤さん原作、建設業界が舞台の社会派ドラマで、企業間の戦いや策略の中で、青年の成長を演じていましたよね。今までにない大人な神木さんを見たように感じました。
いやいや、それはきっとスーツを着ていたからですよ(笑)。僕はしかめっ面ばかりしてましたからね。「談合なんて駄目ですよ」とか、難しい言葉をいっぱい使っていましたし。
──「鉄の骨」での思い出はありますか?
(中村)獅童さんがとても面白くて、内野(聖陽)さんはすごくかわいらしい方でした。内野さんは撮影前にいつも唇にリップを塗るのですが、その姿がもうキュートで(笑)。ドラマの中身は骨太なんですが、最高に楽しくて素敵な現場でした。
──ありがとうございます。最後にWOWOWドラマの魅力を一言で表すとしたら……。
“ノンフィクションに近いフィクション”でしょうか。どの作品も、表現にリアリティや臨場感を求めながら作られている。ときどきドキュメンタリーを撮っている気分になりますね。
神木隆之介 出演番組(WOWOWオンデマンド)
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「WOWOWオリジナルドラマ 神木隆之介の撮休」(2022年)
WOWOWプライム 毎週金曜 23:00~放送中
放送終了後、WOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信実在する俳優の“架空の休日”をテーマにした、1話完結のオムニバスドラマシリーズ第3弾。マネージャーから突然「明日、撮休です」と告げられた神木が、オフの日を過ごす様子が描かれる。ある日は「はい、カット!シンドローム」にかかってパニックになり、また別の日はファンを名乗る男に翻弄される神木。ほかにも親友の彼女と気まずくなったり、何年も会っていない子役時代からの友人の故郷を訪ねたり……。監督は瀬々敬久、森ガキ侑大、三宅唱、天野千尋、枝優花が務めた。
©︎WOWOW「神木隆之介の撮休」
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「連続ドラマW 東野圭吾『変身』」(2014年)
125万部を超える東野圭吾のベストセラー小説をもとにした医療サスペンス。画家を夢見ながら地道に生きてきた青年・成瀬純一は、強盗事件に巻き込まれて大けがを負い、世界初の生体間脳移植手術によって一命を取りとめた。しかし手術の影響か少しずつ人格が変容していき、純一は恐怖に襲われる。そんな彼を一途に愛し続ける恋人・恵は、手術に秘められた“謎”を追う──。神木隆之介が主人公の純一、二階堂ふみが恵に扮した。
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「連続ドラマW 鉄の骨」(2020年)
池井戸潤の同名小説を神木隆之介主演でドラマ化。中堅建設会社入社4年目の若手社員・富島平太は、現場から“談合の窓口”と呼ばれる業務部に異動。欲望やしがらみが絡み合う談合の世界で、自らの理想と会社員としての使命の狭間で葛藤する姿が描かれる。神木が平太を演じ、内野聖陽、中村獅童、土屋太鳳、柴田恭兵、石丸幹二、向井理、小雪ら超豪華なオールスターキャストが集まった。
プロフィール
神木隆之介(カミキリュウノスケ)
1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。2歳で芸能界デビューし、ドラマ「ムコ殿」「あいくるしい」などで注目を集める。2005年公開の主演作「妖怪大戦争」では第29回日本アカデミー賞の新人俳優賞に輝いた。出演映画は「桐島、部活やめるってよ」「バクマン。」「3月のライオン」「フォルトゥナの瞳」「屍人荘の殺人」「ラストレター」ほか多数。「千と千尋の神隠し」「借りぐらしのアリエッティ」「メアリと魔女の花」などアニメ作品に声の出演もしており、「君の名は。」で第11回声優アワードの主演男優賞に輝いた。出演作「ノイズ」が2022年1月28日、主演を務めた「ホリック xxxHOLiC」が4月29日、「GHOSTBOOK おばけずかん」が7月22日より全国ロードショー。
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