尾上松也 インタビュー
初心者でも楽しめる格闘ゲームだなと
──「マーベル VS. カプコン:インフィニット」をプレイしてみて、印象はいかがでした?
過去シリーズをやったことがあるんですが、正直僕、格闘ゲームはあまり得意ではなくて。子供の頃「ストリートファイターII」をやっているときも必殺技が出せなかったんですよ。でも今作では、操作感が昔のゲームとは全然違って。いい意味で勢いで進めた感じがします。
──格闘ゲームに親しみがない人にもプレイしやすい作りになってますよね。
ですよね。しかもプレイしていくうちに、この操作をすればこの技が出るってことが自然にわかるようになっていて。必殺技も出せたので、ものすごく爽快でした。初心者でも楽しめる格闘ゲームだなと思います。
──でもストーリーモードのあとにやっていただいた対戦モードの敵は強くなかったですか?
最初は強いと思ってビビってたんですけど、なぜだか勝てました。いやー気持ちよかった(笑)。
マーベルの映画を観ているような感覚に
──ストーリーモードのムービーシーンについてはいかがでしょうか。
もうゲームセンターと映像のクオリティが同等ですよね。マーベルの映画を観ているような感覚になりました。
──松也さんの好きなマーベルのキャラクターも次々に登場します。
そうですね。しかもカプコンのキャラクターもたくさん出ていて、あり得ないメンバーがマーベルのキャラクターと一緒にいるので、観ていてワクワクしました。ゲームの中でそういった形で登場するのは非常に夢があるというか。特に「魔界村」のアーサーのディテールが素晴らしいと思いました。走り方が「魔界村」のときと同じで、そこがすごく気が利いてて素敵だなと。
──映画「アベンジャーズ」でキャプテン・アメリカがブラック・ウィドウを盾で飛ばすシーンがお好きだとお聞きしたのですが、ゲームのムービー内にはエックスを乗せて飛ばすシーンがあります。
ありましたねー。あれはしびれました! キャプテンは比較的人に近くて、ビームが出せるわけでも空を飛べるわけでもない。なのにキャプテンシーがあるところが好きなんです。
──基本盾しか使ってないですからね。
そうそう、そこがいいんですよ。高い統率力を持っていて、任せるべきところは任せるというのがリーダーの資質。だからたまらなかったですね、エックスを飛ばすシーンは。
次作ではガイルに参戦してほしい
──今作にはガモーラやサノスといった新キャラクターが登場します。その点についてはいかがですか?
サノスの登場はマーベルファンが待ち望んでいることですよ。映画ではまだストーリーに大きく関わってくるような登場の仕方はしてないので、ひと足先にという感じがします。サノスはどの媒体でも比較的統一感のある描かれ方をするキャラクターでして、このゲームでもしっかり特徴が押さえられていると思います。
──なるほど。そのほかに気になるキャラクターはいますか?
「バイオハザード」の初作が印象に残っているので、やっぱりクリスは気になるキャラクターです。「バイオハザード」みたいなゲームって当時はほかになくてすごくハマっていたので、その主人公クリスがカプコン代表の1人として出てくるというのは親しみを感じます。
──では、今後参戦してほしいキャラクターを教えてください。
うーん、誰だろう。「ストリートファイター」シリーズで親しみを感じていたのはガイルなんですよね。本当はリュウやケンを使いたかったんですけど、下手なので波動拳も昇竜拳も竜巻旋風脚も出せなかったんですよ。でもガイルだと、簡単にソニックブームを出すことができるので。
キャプテン・アメリカになって戦いたい
──ちなみに演じてみたいマーベルのキャラクターはいますか?
やっぱりキャプテン・アメリカです。キャプテン・ジャパンという形にしてなんとかならないかなって(笑)。白ベースに日の丸がドンっていうコスチュームを容易に想像できるし(笑)。
──今はVRなどがあるので、自分がキャプテン・アメリカになったような気分を味わえるゲームが出てくるかもしれないですね。
すごい時代ですよね。きっと格闘ゲームもいずれVRを使ってプレイするものがどんどん出てくるだろうし。自分がキャプテン・アメリカになって、アイアンマンと戦うってこともいずれは可能になるんでしょうね。
──コントローラーも盾形で。
いいですねえ。マーベル映画好きとしては夢が広がります。個人的にはキャプテン・アメリカになって世界を走り回ってみたいです。現実世界に戻って来れなくなりそうで怖いですけど(笑)。
- 「マーベル VS. カプコン:インフィニット」
- 2017年9月21日(木)発売
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対応ハード:PlayStation®4、Xbox One、PC
ジャンル:ファイティングアクション
プレイ人数:1~2人
CERO:B(12歳以上対象)
- 尾上松也(オノエマツヤ)
- 1985年1月30日生まれ、東京都出身。歌舞伎俳優。尾上松助(6代目)を父に持つ。1990年に「伽羅先代萩」の鶴千代役で初舞台を踏み、以降子役として活躍する。これまでに「義経千本桜」の源九郎判官義経、「仮名手本忠臣蔵」の顔世御前、「寿曽我対面」の曽我五郎役などを演じる。2009年より歌舞伎自主公演「挑む」を主催し、現在も年1回のペースで上演している。歌舞伎以外にも舞台やミュージカル、「さぼリーマン甘太朗」で主演を務めるなど幅広く活動。2017年に公開されたアニメ「モアナと伝説の海」では日本語吹替にも挑戦した。
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