まずは「アベンジャーズ」でキャラクターに興味を持って

──MCUでいうと、一番お好きなのはどの作品ですか？

うーん、難しいですけど……。僕はキャプテン・アメリカが好きなのと、友情モノに弱いので、「キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー」が一番好きですね。キャプテンが大事な友達であるウィンター・ソルジャーと戦うっていうストーリーもいいし、彼の強さが倍増していたので。エレベーターで敵全員を倒すシーンは本当にたまらないですよ！

──ではもし初心者のお友達に「この1本！」という形でオススメするとしたらどれにします？ それとも「全部観ろ！」ですかね？

根本的には全部観てほしいですけどね（笑）。でも歌舞伎もそうですが、まずは興味を持ってもらうことが大事ですから。そういう意味ではまずオールスターがそろう「アベンジャーズ」を観て、キャラクターに興味を持ってもらうのが一番いいのかも。もちろん「アベンジャーズ」は初心者の方でも楽しめるような作りになっていますし。そこでアイアンマンなりハルクなりに興味を持ったら、さかのぼって「アイアンマン」や「インクレディブル・ハルク」を観てもらえたらいいなと思いますね。個人的にちょっと残念なのは、ハルク役が違うっていうのが……。

──「インクレディブル・ハルク」でのハルク / ブルース・バナー役はエドワード・ノートンでしたが、「アベンジャーズ」以降はマーク・ラファロが演じていますからね。どちらがお好みですか？

僕はね、「アベンジャーズ」以降のほうがコミックのハルクっぽくて好きなんです。もともとエドワード・ノートンが演じると知ったとき、なんで彼なんだろう？って思ったくらいなので。さらに「アベンジャーズ」に出なかったから、エドワード・ノートンにはちょっと憤りに似た感情を抱いてますよ（笑）。まあでも彼が出た「インクレディブル・ハルク」のエンドクレジット後には、トニー・スタークが出て来ますからね！ アベンジャーズを語るうえでは、観ざるを得ないですね。

──エンドクレジット後に、次作の内容に関わる映像が流されるのもシリーズの魅力ですよね。

そうそう。あとは、キャプテンのコスチュームって、あんまり知らない人たちからすると一見ダサいじゃないですか（笑）。でもそうではないということをわかってほしいから、彼が主人公の第1作「キャプテン・アメリカ／ザ・ファースト・アベンジャー」を観てほしいですね。

マーベル映画にはこんなにバリエーションがある

──ありがとうございます。ムービープラスの特集では、先ほど初心者にオススメとお話しいただいた「アベンジャーズ」を9月に放送します。10月以降は松也さんが一番お好きだという「キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー」や「マイティ・ソー／ダーク・ワールド」などが放送されるのですが……。

いいラインナップですね！ まずは「アベンジャーズ」を観て、主要ヒーローの名前と顔を覚えてもらう。そして「キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー」では、キャプテン・アメリカの魅力が倍増しているので注目です。「マイティ・ソー／ダーク・ワールド」は、「アベンジャーズ」のあとに観れば、ソーの弟である敵・ロキとの関わりもわかりやすいと思いますね。「アベンジャーズ」では見られなかった兄弟の複雑な問題が描かれていますから。神様なのに家庭問題があるというのも親近感の湧く部分ですね（笑）。とにかく、マーベル映画にはこんなにバリエーションがあるんだということをわかっていただけたらと思います！