僕らの仲の良さが映っていて、青春だなって(才川)
──では映画の話に移りましょう。一番好きなシーンや、印象に残っているシーンはどこですか?
桜田 みんな、ライブシーンは駄目ね! 好きに決まってるから。
櫻井 確かに(笑)。
才川 俺は曲が流れ始めてから、時間の経過が早送りで見えるシーンが好きです。CDのパッケージをみんなで作っているシーンとかが挿入されていて。
桜田 ああ、点描のところね。確かにあそこ、よかったなあ。
才川 セリフがない分、普段の自分たちも少しだけ混ざっている気がする。僕らの仲の良さみたいなものが映像に映っていて、青春だな、いいなって、ほほえましかったです。
坂東 僕もそこが一番好きですね。試写であのシーンを観たときに、「え! めっちゃいい!」と思って。それまでのシーンでは演じよう演じようとがんばっていた分、完成版でもあまり落ち着いて観ていられなかったんです。でもあの一連のシーンでは、ナチュラルになったみんなの表情が印象的でした。演じた本人だからこそ、ふっと心に入ってきたのかもしれないですけど。
──あそこで数秒挟まれる、EVENが取材を受けているときの写真撮影のシーンで、栗原さんの誕生日をサプライズでお祝いされたんですね。
坂東 そうです! 「ソロカットを撮影するから」って嘘をついて吾郎ちゃんだけ残して、4人でケーキを持っていきました(笑)。
栗原 あれ、通くんが「撮影、僕が先じゃなくて大丈夫ですか?」って言ったのがすごくリアルで……だまされました(笑)。僕が好きなシーンは、さっきライブパートは駄目って言われたんですけど、「Carry on!」を演奏してるところですね。
櫻井 ぶっつけ本番で撮ったやつでしょ?
桜田 オープニングのやつか!
栗原 そうそう、EVENがテレビに出て「今のオススメ曲は『Carry on!』です!」みたいな感じで流れる演奏シーン。みんな伸び伸びしてるし、「Carry on!」は楽しい曲なので、いい表情してるなって。やっていてもすごく楽しかったです。
坂東 あそこ、好きだなあ。みんなもうクタクタに疲れていて、1日の最後だったんだよね。「帰るか、1回だけ撮るか、どうする?」みたいな感じで。
才川 一発撮りで、「『Carry on!』やっとくか!」みたいな。完成版で使われると思ってなかったなあ。
栗原 うん。台本にはないシーンだったから、たぶんみんなナチュラルに、遊び心を持ってやっていると思う。けっこう使われていたのでうれしかったです。
坂東 (小声で)圭ちゃんは?
櫻井 なんで小声(笑)。もうほとんど言われちゃったなあ。僕、イジリー岡田さんの出演シーンが好きですね。スキャンダルのうわさをされたヒロインのマミを、報道陣からかばうところ。(モノマネで)「いいから行って!」って、普通にいいシーンなんですよ。……でもこれは、僕らのシーンを挙げたほうがよかった空気かな?
一同 (笑)
桜田 俺は、白洲迅くん演じるRINと岡野真也さん演じるマミが、ソファでいちゃいちゃしながら「マミ、雇われ店長……」って、「アイノウタ」のメロディーを即興の歌詞で歌うところがすごく好きですね。かわいくて、ほほえましい。
才川 あの撮影、上から見てたよね。
坂東 いいなあーとか言いながら。
櫻井 通くん、そのとき「あの人が憑依してくるなんて、カッコよすぎない!? 俺、できるのか!?」ってずっと言ってたよね。
桜田 そうそう。「白洲迅の顔面、カッコよすぎる!」ってずっと言ってた(笑)。「あんなカッコいい人に憑依されるなんて、俺、もしかしたらとんでもない仕事を引き受けたんじゃないか」って(笑)。
映画も音楽も、僕らは全部全力でがんばる(桜田)
──6月2日の映画公開の前に、5月30日には東京・新宿BLAZEにてレコ発イベントと対バンライブが開催されますね。意気込みや、ファンの方に見てほしいポイントを教えてください。
桜田 対バンさせていただくのはサイダーガールさんやHalo at 四畳半さん、GOOD ON THE REELさんといったプロの方々なので、お客さんも一流のライブを観てきて目が肥えていると思うんです。観客の皆さんには温かい目で見守ってほしいという気持ちもあれば、アーティストとしてEVENを見てほしいという気持ちもあります。両方本音なんです。提供していただいた楽曲をそのまま出すだけではなく、5人できちんと考えていいライブを作り上げたい。僕はボーカルとして、この歌をより深く届けるためにはどうしようと考えながら歌います。そして、皆さんに、目の前で起こるライブを楽しんでもらいたいです。
櫻井 30日のライブには、先行上映で映画を観た人も、まだ観ていない方々も来てくれると思います。なので、映画を観た人には「劇中シーンの一部を体感してる!」と感じてもらえるくらいのクオリティに持っていきたいし、まだ観ていない人には「このライブを観たから映画も観たくなった」と思ってもらえるようにしたいですね。
栗原 生演奏させてもらうので、通くんの言う通り温かい目で観てもらいたいという気持ちはあります。お客さんはEVEN目的で来てくれる方だけではないので、そういう方々にちょっとでも気になると思ってもらえたらいいな。それでそのまま映画を観に行ってもらえたら、うれしいです。
才川 最強にアガればいいなって思います、本当に!
坂東 僕はコードを間違えないで弾ければいいなって思います。
桜田 大事、大事。
一同 (笑)
桜田 僕たちがバンドを組むなんて思っていなかったように、人生何が起こるかわからないですから、EVENが本当に大きなバンドになるかもしれない。5月30日のライブも、ほかのバンドを観に来たお客さんが将来僕らを支えてくれるファンの1人になる可能性もあるので、すごくいいものにしたいです。「あのEVENの初めての対バンライブ、観に行ったんだ」って自慢できるくらいのアーティストになりたい。僕らがバンドとして活躍することで、映画のほうもどんどん広がるだろうし。僕ら5人が、支えてくださるスタッフさんと一丸となってがんばっていけば、何かしら答えが出て、評価してもらえるんじゃないかなって思います。とにかく映画も音楽も、僕らは全部全力でがんばるので、少しでも気になったらライブや劇場に足を運んでもらえるとうれしいです。
- 「EVEN~君に贈る歌~」
- 2018年6月2日(土)全国公開
- ストーリー
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若者を中心に絶大な人気を誇る歌手・RIN。恋人のマミにプロポーズしようとした彼は、ひょんなことから言い争いになり、家を飛び出したところでひどい頭痛に襲われる。そこへ偶然通りかかった売れないインディーズバンド“EVEN”のボーカル・武人は、RINとともに交通事故に巻き込まれてしまう……。病院で目を覚ましたRINは、意識不明となった自分の姿を目にし、自分が武人の体に憑依してしまったことを知る。マミに自分がRINであること、そして心から愛していることを伝えるため、彼は武人の体とEVENメンバーの力を借りて、ある歌を作り始める。
- スタッフ / キャスト
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監督:園田俊郎
脚本:吉田恵里香
出演:桜田通、栗原吾郎、才川コージ、坂東龍汰、櫻井圭佑、村杉蝉之介、岩橋道子、イジリー岡田、岡野真也、白洲迅
主題歌:EVEN「アイノウタ」(Universal Connect)
オープニングテーマ:サイダーガール「しょうがないよな」(Universal J)
- 「EVEN~君に贈る歌~」公式サイト
- EVEN アーティストページ
- 【公式】映画「EVEN~君に贈る歌~」 (@even_themovie) | Twitter
- 【公式】映画「EVEN~君に贈る歌~」 (@even_themovie) | Instagram
- 「EVEN~君に贈る歌~」作品情報
©2018映画「EVEN~君に贈る歌~」製作委員会
- EVEN「アイノウタ」
- 2018年5月30日発売 / ユニバーサル ミュージック
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初回限定盤 [CD+DVD]
1944円 / UMCE-9011 -
通常盤 [CD]
1080円 / UMCE-5004
- 映画「EVEN~君に贈る歌~」完全盤
- 2018年5月30日発売 / ユニバーサル ミュージック
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[CD+DVD]
7560円 / PROE-1901