映画ナタリー Power Push - 「ザ・コンサルタント」"

会計士と殺し屋、2つの顔を持つ謎の男。新たなアンチヒーローの正体とは──?

「ザ・コンサルタント」作品紹介

若杉公徳インタビュー

主人公は1段上の次元にいる

──劇中でお気に入りのシーンはありますか?

狙撃のシーンはびっくりしました。すごく遠くからターゲットを撃ち抜いたことで、本当に優秀な殺し屋なんだなというのがよくわかる。と同時に、標的のメロンに顔が描いてあるところで意外にかわいいなって(笑)。あと銃の音に迫力があって驚きましたね。ガンアクションは好きなんですけど、急に驚かされるのが苦手なんですよ。なので大きい音が鳴りそうなときは耳をふさいでいました。

「ザ・コンサルタント」より。

──(笑)。ちなみに劇中にマンガ的だなと思う表現はありましたか?

銃を撃ってるところは止めの絵が多かったり、決めて撃つところを下から撮ったりしてたので、そのあたりはマンガに近いかなと。あと、リズミカルに殺していくじゃないですか。あのテンポはマンガに似てますね。

──なるほど。

ほかのシーンだと、家で音楽をガンガン鳴らしながら、すねに棒をゴリゴリ当てるところもいいですよね。普通だったら筋トレしそうなのに、地味にすねだけ鍛えるところが不気味で怖いというか。筋トレとかそんなレベルじゃない、1段上の次元という感じがして、本当にすごい男であることが伝わってきました。あとは、主人公の銃がたくさん置いてあるトレーラーもよかったです。ああいうの欲しいなと思いました。

──秘密基地的な。

若杉公徳

そう、ワクワクしますよね。あんなに武器を詰め込んでたらすぐバレそうで怖いですけど。小さい頃はモデルガンを持ってたのに、今は全然銃のことわからなくなっちゃって。銃に詳しい人ってカッコよくないですか? 詳しくなって「あいつが使ってる銃は〇〇だ!」みたいなこと言いたい!(笑)

──マンガ家さんは詳しい方いらっしゃいますよね。

多いですね。僕も知識を付けてマンガに生かしたいです。

2回目は童貞目線で観ればいい

──ベン・アフレックや監督のギャヴィン・オコナーの作品は今まで何かご覧になったことはありますか?

「ザ・コンサルタント」よりベン・アフレック演じるクリスチャン・ウルフ(左)、アナ・ケンドリック演じるデイナ・カミングス(右)。

ベン・アフレックは「アルゴ」や「ゴーン・ガール」、「ザ・タウン」とかハラハラ系の作品を観てます。監督の作品だったら、格闘技が好きなので「ウォーリアー」が面白かったです。そういえば、今まではそんなこと思わなかったんですけど、今回のベン・アフレックはヌボーっとしてますよね。

──殺し屋なんですけど、チャーミングな部分がありますよね。

女の子が顔を近付けてきたときに「ん?」って距離を取るのが好きです。そこで攻めないんだって。ちょっと童貞臭を感じますよね。

──(笑)。一般的なファンにとっては、ベン・アフレックってバットマンのイメージが強いと思うんです。

若杉公徳

映画は観てますけど、僕はバットマンのイメージないんですよね。それに今回の印象が強すぎてほかのをあんまり思い出せない(笑)。なんか主人公が童貞って考えると、すごく愛おしくなってきますね。1回目はサスペンスとアクションを楽しんで、2回目は童貞目線で観ればいいんじゃないかな。女の子と2人で弁当を食べる場面とか、そういう意味でもいいシーンがたくさんあると思います。

──童貞かどうか気になるものですか。

気になりますね。仕事場に新しいアシスタントが来たときは、まずそれを聞きますから。前は童貞のアシスタントが面白くていいと思ってたんですけど、やっぱり負のオーラがすごくて(笑)。さわやかな仕事場にしていきたいので、今は童貞じゃない人のほうがいいかな(笑)。

「ザ・コンサルタント5」まで続けられる

──この作品をご覧になって、どんな人たちにオススメしたいですか?

「ザ・コンサルタント」より。

やっぱりストレスがたまってる人にオススメしたいです。格闘シーンがカッコいいし、悪い人たちを銃で撃ってくれるし(笑)。ネタバレになるから言えませんけど、ストーリーの帰結の仕方も気持ちいいですよね。

──映画を観た人たちからは「続編が観たい」という声も上がっています。

絶対できますよ。個人的には、トレーラーの中にどんな武器が備わっているのか細かく見てみたいし、恋愛パートをもっと多く盛り込んでほしい。ヒロインを毎回変えるのはどうですか? 寅さんみたいに、毎回その女の子のことを好きになるという。

──不器用さにおいて寅さん要素は確かにありますね。

もういくらでも続けられる気がします。「ザ・コンサルタント5」とかいけるんじゃないですか。

若杉公徳

──続編にも期待ということで。

まずは「ザ・コンサルタント2」がどうなるかってところですよね。この設定にギャグ要素を付け足してマンガ化したい気持ちもあります。

──笑いにできる要素もあると。

棒でゴリゴリするシーンはいけるんじゃないかな。見開きで描きたいですね(笑)。

映画『ザ・コンサルタント』あなたの裏の顔診断キャンペーン

映画「ザ・コンサルタント」2017年1月21日全国公開

映画「ザ・コンサルタント」

アメリカ・シカゴの田舎町に小さな会計事務所を構えるクリスチャン・ウルフ。ある日彼のもとに、大手電子機器メーカーであるリビング・ロボ社の財務調査依頼が舞い込んでくる。ウルフは重大な不正を見つけるが、なぜか依頼は一方的に打ち切られ、その日から何者かに命を狙われることに。しかし彼には、生まれながらの特殊能力と無双の暗殺スキルを身に着けた殺し屋という裏の顔があったのだ。ウルフを仕留めるため次々と送り込まれる暗殺者たち。そして、アメリカ政府による捜査の手が迫る中、ウルフは反撃のため立ち上がる。壮絶な戦いの果てに明かされる、驚愕の真実とは──?

スタッフ
  • 監督:ギャヴィン・オコナー
  • 製作総指揮:ギャヴィン・オコナー、ジェイミー・パトリコフ、マーティ・P・ユーイング
  • 製作:マーク・ウィリアムズ、リネット・ハウエル・テイラー
  • 脚本:ビル・ドゥビューク
キャスト
  • クリスチャン・ウルフ:ベン・アフレック
  • デイナ・カミングス:アナ・ケンドリック
  • レイモンド・キング:J・K・シモンズ
  • ブラクストン:ジョン・バーンサル
  • フランシス・シルバーバーグ:ジェフリー・タンバー
  • ラマー・ブラックバーン:ジョン・リスゴー
  • メリーベス・メディナ:シンシア・アダイ=ロビンソン
  • リタ・ブラックバーン:ジーン・スマート

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若杉公徳(ワカスギキミノリ)

1975年大分県大野郡犬飼町(現豊後大野市)生まれ。1998年ヤングマガジン月間漫画賞で奨励賞受賞。同年、ヤングマガジン増刊赤BUTA(講談社)にて「僕の右手を知りませんか?」でデビュー。2004年に「アマレスけんちゃん」をヤングマガジンアッパーズ(講談社)に不定期連載し、翌年にはヤングアニマル(白泉社)にてヘヴィメタルを題材にしたギャグマンガ「デトロイト・メタル・シティ」を連載開始。過激なセリフや強烈なキャラクターがネットを中心に注目を集める。2008年に実写映画化され、公開に先駆けてリリースされたトリビュートアルバム「生贄メタルMIX」や、タワーレコードとのタイアップが話題になった。そのほか代表作に「KAPPEI」(白泉社)、実写ドラマ化と映画化もされた「みんな!エスパーだよ!」(講談社)がある。