「バイオハザード RE:3」×セントチヒロ・チッチ|人生に刺激が欲しい人へ、ホラー好きにはたまらないリアリティと爽快感

ゾンビものは頭を撃つのがセオリー

セントチヒロ・チッチ

──普段はどのようなプレイスタイルですか?

そのときの感情、気持ちによってけっこうプレイの仕方は変わります。ドアとかなんでもかんでも開けたり、アイテムを全部拾おうとしたり、時間を掛けて丁寧にやるのも好きです。でも攻めの姿勢になれるときもあって、そのときは全然周りを見ずにどんどんどんどん進んでいっちゃう。爽快感を求めているんです。今日は守りの姿勢に入っちゃったんですけど(笑)。

──今回プレイしていて爽快感を感じたところはどこですか?

“緊急回避”のアクションがめちゃくちゃ気持ちよかったです! あれを駆使して敵をバンバン倒せたらすごく気持ちいいんだろうなって。私は下手っぴなんであんまり考えずに戦っちゃうんですけど、今日緊急回避からの反撃のやり方を教えてもらって感動しました。プロっぽいなあって。自分の好きな武器も見つけられたら楽しそうです。

──ゲームを進めていくと武器の種類も増えていきますよね。チッチさんが好きな武器はありましたか?

「バイオハザード RE:3」

製品版をやらせていただいたときに出てきた、ボーン!ってなるやつが好きでした。

──グレネードランチャーですか?

それ! 攻撃力高いやつが好きです。あと道端に置いてあってゾンビたちが感電する罠みたいなものも爽快でした。1発でめっちゃビビビビってなるやん!って。

──(笑)。プレイを拝見していて、全部ヘッドショットを狙っているのもさすがだなと思いました。

頭に当てないとなかなか倒せないので「当てるぞ!」って集中して撃ってました。ゾンビものは頭を撃つというのがセオリーですよね。

ゲームで育ってきたから、何にでも飛び込める

──「バイオ」シリーズに触れた経験がBiSHに生きたことはありますか?

セントチヒロ・チッチ

ジルのような「強い女性になりたい」という思いがあるので、ライブで客席に飛び込んだりもするんですけど、あまり怖いという意識がなくて。そんなことより今の感情のままポーンって行っちゃったほうが絶対気持ちいい。そういう何にでも飛び込んでいく姿勢はゲームをやっているときと同じかもしれないです。ゲームで育ってきたからこその自分の思考だなという感じで。

──なるほど。BiSHはライブでゾンビ衣装を着ていたり、「DEADMAN」「MONSTERS」といった曲があります。チッチさんは“ゾンビ側”からの視点も持っているのかなと思うのですが。

ゾンビ衣装のとき、勝手に私の中では“スピード感のあるゾンビ”でいようと思っていたんです。ゾンビって基本は足が遅いけど、走ると超怖いんですよ。BiSHの初期の頃は、戦闘力高いゾンビとして行くぞ!と思っていました。たぶんみんなはそんなこと考えてないんですけど(笑)。

──今日の衣装も素敵です。

セントチヒロ・チッチ

今日の衣装は“欲望”がテーマなんです。1つひとつの衣装によって自分の中での姿勢というか、どういう自分でありたいかというのは考えていて。これを着ているときは、ちゃんと欲望を持ってライブができたらいいなって思っています。あと「DEADMAN」や「MONSTERS」は、生きているのか死んでいるのかわからないような曲なんですけど、そういうことをポップに歌えているのがBiSHのよさなのかなって。BiSHにとっては武器みたいな曲です。「食ってやるぞ!」みたいな。

──衣装や楽曲それぞれにチッチさんの思いが込められているんですね。BiSHのメンバーに「バイオハザード RE:3」をプレイしてもらったらどうなると思いますか?

まずゲームができなさそうなのが、アイナ(・ジ・エンド)とモモコ(グミカンパニー)とリンリン。コントローラーってどう使うの?というところから始まりそうです。あっちゃん(ハシヤスメ・アツコ)は、最初はできなくても1時間くらい経ったらなんだかんだで楽しんでくれそう。そしてたぶんアユニ(・D)は強い。ゲームをのみ込む脳みそが発達しているんですよ。私がゲームの話をしても「面白そう」って言ってくれるので、興味を持ってやってくれる気がします。ホラー映画も一緒に観てくれるのはアユニしかいないんです。

──では、一番いいリアクションをしてくれそうなのは誰でしょうか。

モモコですかね。びっくりして跳んでった猫みたいになりそうです(笑)。モモコのプレイ動画も観てみたいな。

映画を観る気持ちでプレイして

「バイオハザード RE:3」 「バイオハザード RE:3」

──映画の「バイオハザード」シリーズしか観たことがない方もいると思います。ゲーム未プレイの方に本作をお薦めするとしたら?

「バイオ」ってゲームのストーリーも映画のように観ることができると思うんです。だから映画を観る気持ちで1回始めてみたらハマるんじゃないかなって。そうすれば、ストーリーが気になって進めたくなる。自分で動かすぶん、映画よりもハマる。怖いけどやってみたらどんどんハマっていくのが「バイオハザード」だと思うので、ゲームをやったことがなくても、1歩踏み出してみたらすっごく楽しい世界が広がってるよって言いたいです。

──先ほどお父さまのプレイを隣で観ていたとおっしゃっていましたが、そういう楽しみ方もできそうですよね。

セントチヒロ・チッチ

ありだと思います! 「バイオ」は人のプレイを観ているだけでもハラハラするので、「後ろ後ろ!」とか言いながら一緒に観たら絶対面白いです。私みたいに家族でも楽しめるし、カップルでも友達でもいいと思います。

──最後に、発売を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。

一言で言うとしたら「気持ちいい!」です。私はさっき、想像を超えるリアリティと爽快感が味わえました。最近物足りなかった恐怖心も戻ってきてくれたので、怖い気持ちが足りてない方にもお薦めです。人生に刺激が欲しい人は全員やってほしいなと思います。

セントチヒロ・チッチ

3つの要素から「バイオハザード RE:3」を紐解く

進化した恐怖と不断の緊張感
「バイオハザード RE:3」
今作では、映画「バイオハザード Ⅱ/アポカリプス」にも登場する最強の追跡者“ネメシス”の恐怖もパワーアップ。どんなダメージを与えても立ちはだかるネメシスの執拗な追跡から、ジル・バレンタインは生還することができるのか。
極限状態で描かれるドラマ
「バイオハザード RE:3」
よりリアルに表現されたキャラクターが織りなす人間ドラマも見逃せない。ラクーン市警の特殊部隊S.T.A.R.S.に所属する主人公ジルをはじめ、アンブレラ社から派遣された傭兵のカルロス、ジルとともに街からの脱出を試みるS.T.A.R.S.隊員のブラッドなど、彼らが繰り広げる極限下でのやり取りが物語を彩る。
「バイオハザード RE:2」とのつながり
「バイオハザード RE:3」
2019年1月に発売され全世界で販売数580万本(※2019年12月現在)を突破した「バイオハザード RE:2」と同じく、ラクーンシティを舞台とする本作。ゾンビ化が進行するこの街で一体何が起こっていたのか? 「バイオハザード RE:3」もプレイすることで、ラクーンシティでの惨劇が完成する。