「バイオハザード RE:3」×セントチヒロ・チッチ|人生に刺激が欲しい人へ、ホラー好きにはたまらないリアリティと爽快感

極限状態からの脱出に挑む、サバイバルホラーゲームの金字塔「バイオハザード」シリーズ。「バイオハザード3 LAST ESCAPE」のリメイク作となる「バイオハザード RE:3」が、21年の時を経て4月3日に発売される。

舞台となるのは、未曾有の災害が発生し、屍者の街へと変貌しつつあるラクーンシティ。現代の技術でよみがえった本作では、パワーアップした“ネメシス(追跡者)”の迫力や、混乱が加速していく世界がより高密度に描かれる。

3月19日にスタートする本作の体験版「RACCOON CITY DEMO」の配信にあわせて、映画ナタリーでは、シリーズの大ファンであるセントチヒロ・チッチ(BiSH)のインタビューとプレイ動画を公開。プレイ中に絶えず声を出し、時に絶叫していたチッチは、はたして無事生還できたのか? 映画シリーズも全作鑑賞しているという彼女が語る、「バイオ」世界の魅力にも注目だ。

取材・文 / 山里夏生 スチル撮影 / 入江達也
動画撮影・編集 / ツダ商会

「バイオ」は違う世界に連れて行ってくれる

──ホラー映画好きのチッチさんですが、映画の「バイオハザード」シリーズはどれくらい観ていますか?

セントチヒロ・チッチ

映画は全部観ました! あとCGアニメ版も観ています。最初の作品のときは子供の頃だったので、テレビで地上波放送しているのを観ていました。ある程度大人になって「バイオハザード Ⅲ」くらいから、ちゃんと観るようになりました。

──幅広くチェックしてらっしゃるんですね。チッチさんは以前レンタルビデオ店で働いていたとのことですが、どんなホラー映画がお好きですか。

セントチヒロ・チッチ

基本的にホラー、それもスプラッターやバイオレンスが好きなんです。「怖い! 最高!」ってなるんですよ。「ムカデ人間」や「ホステル」シリーズは、まさにそんな感じで最高です。だから映画の「バイオ」もショッキングなシーンはありますけど、全然平気で。アクションもすごいので楽しいですよね。

──ハードな作品も大丈夫なんですね。映画「バイオハザード」で一番好きな作品は?

「バイオハザード Ⅱ/アポカリプス」です。ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアリスが、タバコをポイって捨ててボーン!って爆発するシーンがかっこよくて好きです。私はアリスみたいな強い女性が好きなんです。ほかの映画やマンガでも強い女性キャラに惹かれます。

──ゲームや映画などさまざまな展開をしている「バイオハザード」シリーズの魅力はどこだと思いますか。

やっぱり自分はもともとホラーテイストのものが好きなので、そこが思い切り描かれているのが魅力の1つです。 あと映画もゲームもストーリーがちゃんとしていますよね。シリーズが続くにつれて、どんどん壮大な世界が広がっていくのでそこにのめり込んでいっちゃう。違う世界に連れて行ってくれるようなシリーズだと思います。

物心ついたときからゲーム機がいつもそばに

セントチヒロ・チッチ

──ゲームの「バイオハザード」シリーズはどのくらいプレイしていますか?

やり込んだのは「2」「5」「6」です。特に「バイオハザード2」は敵が怖かったのが印象的です。「2」はゾンビ犬が出てきますよね? あれがちょこまか追いかけてくるので「逃げられない!」ってめちゃくちゃ怖かったのを覚えています。日常生活においても、犬には勝てないなって思うんですよ。そんな犬がゾンビ化したらもう最高に怖いです。

──ホラーやグロテスクなものは大丈夫なのに犬が怖いのが意外です(笑)。プレイしたきっかけは覚えていますか。

うちはみんなゲームが好きな家庭だったんです。物心ついたときからいつもゲーム機がそばにあって。初代のプレイステーション、ニンテンドー64、ゲームボーイとかがありました。ゲームの「バイオ」はお父さんが特に好きで、今日やらせていただく「バイオハザード RE:3」のリメイク元もお父さんがやっているのを隣で観ていました。

──ご家族でゲームを楽しんでいたんですね。「バイオハザード」シリーズでお気に入りのキャラクターはいますか?

「バイオハザード RE:3」より、ジル・バレンタイン。

やっぱり強い女性が好きなので、今回の主人公のジル・バレンタインです! 映画の「バイオハザード Ⅱ」にも出てくるじゃないですか。映画ではアリスがスーパー強い女ですけど、ジルは強い中にも人間味があってそこがかわいいなって。映画がきっかけでジルが好きになりました。

──これからチッチさんには「バイオハザード RE:3」の体験版「RACCOON CITY DEMO」をプレイしていただきますが、ぜひクリーチャーのパワーアップした怖さも体感してください。

映画並みの映像美と迫力、見つけるとうれしい小ネタの数々も

──お疲れさまでした! さっそくですが今回の強敵であるネメシスと戦った感想を聞かせてください。

「バイオハザード RE:3」より、“ネメシス(追跡者)”。

怖かったです……! あれが来たらもう絶望です。でも今日は勝ち方を教えてもらったんで、現実世界で出てきても攻めの姿勢で戦えます(笑)。

──今回はPlayStation®4 Proを使って4Kテレビでプレイしていただきましたが、グラフィックはいかがでしたか?

「バイオハザード RE:3」

すごくきれいで驚きました。ネメシスも近くで見ると驚くほど細かいところまでデザインされていましたし。戦闘シーン以外でも、例えば貼ってあるポスターやキオスクみたいなところのアイテムとか、1つひとつがとてもリアルでした。それを見ていくのも楽しかったです。

──体験版の冒頭ではジルやカルロスが登場するムービーシーンがありますが、キャラクターのリアルさはいかがでしたか?

グラフィックがきれいで「本物の人っぽくてヤバい!」と思いました。汗とか少し汚れた肌の感じもくっきりでしたし。カルロスはかっこよく、ジルは相変わらずかわいかったです。「バイオ」は女の人が少し露出した格好をしているのも好きなんですよね。ほかのゲームって自分たちの装備を集めていくものが多いじゃないですか。「バイオ」はそこにこだわらず、生身のまま突き進んで強くなっていく感じがいいなと思います。

──映画ファンはニヤリとできるポスターなど、小ネタもたくさん隠されているようです。

「バイオハザード RE:3」より、カルロス・オリヴェイラ。

そういう小ネタを発見するの好きです! 昔の作品よりも楽しみ方が1つ増えた感じがしていいですね。1回プレイしたゲームをもう一度やったりするんですが、この作品も何度でも楽しめそうです。

──ひと足早く少しだけ製品版もプレイいただきましたが、この先気になるポイントはありますか?

ネメシスやゾンビが鮮明でとても怖かったので、これからどんな敵が出てきて、どのくらい派手なシーンがあるのかなってワクワクします。少しやっただけでもアイテムや建物の細かい作り込みがわかりましたし、製品版で遊ぶのが楽しみです! 1回目は攻めの姿勢でやって、2回目は細かい部分まで見回しながらやってみたいです。