「ベイビー・ドライバー」|エドガー・ライト、カーアクション、音楽──3つのキーワードで徹底解説 赤ペン瀧川の解説動画も

「ショーン・オブ・ザ・デッド」などで知られるエドガー・ライトのハリウッド初監督作「ベイビー・ドライバー」が、8月19日に公開される。本作は、犯罪組織の“逃がし屋”として活躍する若きドライバー、通称“ベイビー”を主人公とするクライムアクション。事故の後遺症で耳鳴りがやまないベイビーが、音楽を聴くことによって天才ドライバーとしての才能を覚醒させていくさまを、ノリのいい音楽とスタイリッシュなカーアクションを用いて軽快に描き出す。

本作の公開を記念し映画ナタリーでは、「エドガー・ライト」「カーアクション」「音楽」という3つのキーワードを軸に本作の魅力に迫る特集を展開。ライトの大ファンだという映画コメンテーター・赤ペン瀧川のインタビューや、ライターの長谷川町蔵による解説コラムを掲載している。また1ページ目には、入門編として赤ペン瀧川による解説動画も。

取材・文 / 浅見みなほ(P1~2) 文 / 長谷川町蔵(P3~4) 撮影 / 上山陽介

赤ペン瀧川の解説動画

キャラクター紹介

  • ベイビー(アンセル・エルゴート)

    ベイビー

    アンセル・エルゴート

    天才的なドライビングセンスを買われ、組織の運転手として雇われた青年。子供の頃の交通事故が原因で耳鳴りに悩まされているが、音楽を聴くことで耳鳴りがかき消され、凄腕ドライバーとして覚醒する。デボラに恋したことで、クレイジーな環境から抜け出す決意をする。

  • デボラ(リリー・ジェームズ)

    デボラ

    リリー・ジェームズ

    ベイビー行きつけのダイナーのウェイトレス。ベイビーの不思議な魅力に惹かれていく。

  • ドク(ケヴィン・スペイシー)

    ドク

    ケヴィン・スペイシー

    組織のボスで作戦担当。ベイビーの才能を買い、ある理由から逃がし屋の仕事をさせている。

  • バッツ(ジェイミー・フォックス)

    バッツ

    ジェイミー・フォックス

    襲撃計画のため、ボスに招集されたメンバーの1人。キレやすく暴走しやすい性格。

  • バディ(ジョン・ハム)

    バディ

    ジョン・ハム

    バッツと同じくドクに招集されたメンバー。“怒ると誰よりも怖い男”とも言われている。

  • ダーリン(エイザ・ゴンザレス)

    ダーリン

    エイザ・ゴンザレス

    凶暴な元ダンサー。バディの恋人で、常に彼と行動をともにしている。

「ベイビー・ドライバー」
2017年8月19日(土)より全国ロードショー
「ベイビー・ドライバー」

ストーリー

子供の頃の交通事故で両親を亡くし、後遺症の耳鳴りに悩まされ続けている青年・ベイビー。しかし彼は音楽を聴くことで耳鳴りをかき消し、天才的な運転テクニックを覚醒させてイカれたドライバーに変貌する。銀行や現金輸送車を襲う組織で“逃し屋”として仕事をこなしていたベイビーだったが、ある日行きつけのダイナーのウェイトレス・デボラと恋に落ちる。組織に彼女の存在を嗅ぎつけられたベイビーは、危険な仕事から足を洗うことを決意。自ら決めた最後の仕事として、郵便局の襲撃に挑むが……。

スタッフ / キャスト
監督・脚本:エドガー・ライト
キャスト:アンセル・エルゴート、リリー・ジェームズ、ケヴィン・スペイシー、ジェイミー・フォックス、ジョン・ハム、エイザ・ゴンザレス、ジョン・バーンサル、CJ・ジョーンズ、フリー、スカイ・フェレイラ、ラニー・ジューンほか
赤ペン瀧川(アカペンタキガワ)
1977年12月27日生まれ、神奈川県出身。映画コメンテーターとして、テレビ、ライブ、コラムなど多方面で活躍中。スライドとトークを武器に、作品に鋭いツッコミを入れる“映画添削”で知られる。また俳優・瀧川英次として、「アウトレイジ」「スイートリトルライズ」などに出演。「ドクターX ~外科医・大門未知子~ 4」や「相棒 season13」「下町ロケット」「せいせいするほど、愛してる」といったドラマにも参加した。自身が主宰する演劇ユニット「七里ガ浜オールスターズ」では、演出も担当している。