差別と暴力…アンデスの女性が置かれた現実が渦巻く、ペルー映画の予告解禁

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ティト・カタコラオスカル・カタコラが監督を務めたペルー映画「少女はアンデスの星を見た」の予告編がYouTubeで解禁された。

「少女はアンデスの星を見た」ポスタービジュアル

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本作の舞台は、1980年代のペルー・アンデス地域。80歳のドン・エバリストは、13歳の孫娘ヤナワラの殺害容疑で共同体の裁判所に告発され尋問を受けていた。審問が進むにつれ、ヤナワラはある性的暴力を受けた影響でアンデスの禁足地に棲む悪霊の出現を引き起こし、恐ろしい幻覚を見るようになっていたことが明らかになる。予告編にはその一片が収められたほか、「差別と暴力── アンデスの女性が置かれた現実が渦巻く」というテロップも確認できる。

「少女はアンデスの星を見た」場面写真

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ヤナワラを演じたルス・ディアナ・ママニは、ロケ地となったペルーのコントゥリリ地区でスカウトされ主演に抜擢。エバリスト役のセシリオ・キスぺもまた、本作が初めての演技となる。ママニは、2024年の国際ガールズ・デーにおいて「私たちには、まだ多くの障害が立ちはだかっている。差別、暴力、質のある教育そして、私たちの声への無関心。私たち少女は自分たちの権利の擁護者になりたいし、なれるのです」とメッセージを残した。

「少女はアンデスの星を見た」場面写真

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「アンデス、ふたりぼっち」で知られるオスカル・カタコラは、高地での過酷な本作の撮影中に病魔に襲われ、2021年に死去。その意志を引き継いだのは、長年にわたり彼とコンビを組んできた叔父ティト・カタコラだった。彼はオスカル・カタコラの急逝後、コントゥリリ地区にて標高4000mでの過酷な撮影環境を乗り越え、本作を完成させた。

「少女はアンデスの星を見た」は、12月20日より東京・K's cinemaほか全国で順次公開。

映画「少女はアンデスの星を見た」予告編

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