映画「
本作は亡き妻の骨壺を抱えながら、死に場所を求めてさまよう元美術教師・市井祐介の物語。彼は熊本県の温泉町である山鹿(やまが)にたどり着き、祭りのポスターに描かれた灯籠娘に妻ゆかりの面影を見る。灯籠師見習いとして山鹿で働き始める祐介だったが、妻の三回忌を迎えても深い喪失と孤独はぬぐえなかった。そして町を出ようと決めた祭りの日、ゆかりの双子の妹を名乗る女性あかりが現れる。
水津聡が祐介、
木庭撫子は「周りを見渡せば、そこにある『いのち』の美しさ、優しさを、この作品を通して感じてもらえたら…東京の空も、違う色に見えるはず。あなたの心に、『骨なし灯籠』の灯りがともることを願っています」とコメント。水津、まひろのほか、本作を鑑賞した熊本県立劇場館長・姜尚中によるコメントも以下の通り。
なお「骨なし灯籠」は6月3日から22日まで東京都写真美術館ホールにて字幕付き上映も実施。
映画「骨なし灯籠」予告編
水津聡 コメント
昨年の春、熊本で。なんの後ろ盾もなく封切られたこの映画は、観た人が、知人を誘って再び観に来てくれて、また観た人が人を呼んで…というふうに、人から人へとつながった結果、夏まで延長上映が続きました。もしかしたら想像以上に、この映画を必要としている人が、いるのかもしれません。それはここ東京でも(またこれから展開してゆくだろう地方でも)。だったら一人でも多くの人に届きますようにと、願ってやみません。
まひろ玲希 コメント
熊本での舞台挨拶の初日、一番前に座っていらした女性が嗚咽をこらえながら涙を流していました。思いが伝わり、私も会場を後にするまで涙が止まりませんでした。後日、一緒に泣いてくれてありがとうと頂いたお手紙には、「最後のセリフは主人が私に言ってくれたんだと感じました。映画館を出たとき、少し心が軽くなりました」と。
大切な人を亡くされた方の心が少しでも軽くなり、優しく背中を押すことができるなら私たちも嬉しいです。
木庭撫子 コメント
プロデューサーである夫は、24年前に最愛の前妻を亡くしました。時を経ても哀しみは残ることを知るわたしたちが、遺された者の「生」を見つめた映画です。舞台となった山鹿(やまが)に住む人々や生きものだけでなく、路傍の小さな花や、風鈴を鳴らす風も「生きて」います。周りを見渡せば、そこにある「いのち」の美しさ、優しさを、この作品を通して感じてもらえたら…東京の空も、違う色に見えるはず。あなたの心に、「骨なし灯籠」の灯りがともることを願っています。
姜尚中(熊本県立劇場館長)コメント
しっとりとした映像と静謐な風景、夜の闇にほんのりと灯る山鹿灯籠の数々…
生と死という重いテーマが、これほど深く、そして清々しく描かれている映画は稀ではないか。
まひろ玲希の映画作品
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応援している映画「骨なし灯籠」の記事がナタリーに載っています!5月公開です!お楽しみに!
熊本・山鹿市が舞台、亡き妻の骨壺を抱えた男の深い喪失描く「骨なし灯籠」東京で公開 - 映画ナタリー https://t.co/yat2VlWOHC